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2009年06月25日23:49

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草軽電鉄の軌跡【9】北軽井沢−吾妻−小代

北軽井沢を出ると、正面のバス駐車場の中を抜け、
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国道146号と交差し、別荘地の中へ。
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この先で私有地にいったん吸収され
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その後再び国道を渡り、吾妻直前まで道路の東側を併走する。直後の軌道跡は荒地や農地に変わってしまっている。
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R146をしばらく進むと、ふれあい広場を過ぎたあたりから、国道に並走するように軌道跡の築堤が残っている。
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築堤に上ってみるとこんな感じだ。
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続いて、あたかも防風林のように細長い林状になった軌道跡が続く。
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この内部を伺うと、荒れているが間違いなく軌道跡だ。
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スズキのディーラーあたりから軌道跡は別荘地に吸収されてしまっている。
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国道を再び渡る前に一箇所小川を渡る部分があり、緑の薄い時期にもう一度調べてみたい。

吾妻駅跡は写真の草むらから中に分け入ったところだと思われるが、荒れた草むらのため確認は困難だった。
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フォト軌道跡は道をまたいで未舗装路に入る。

フォト北軽のこのあたりは浅間高原よりものどかな感じだ。
旨い空気を吸い、のんびりと行く。
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途中から舗装路に切り替わる。
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まもなく軌道跡は左側の廃テニスコート脇から谷に消える
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・・・と多くの報告がされているが、実際は舗装路に切り替わるところで、軌道跡は左に分枝している事が分かった。
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枯れた季節でないと見分けは困難で、この後結局軌道跡は約50m先の廃テニスコートにぶつかっていた。その先は廃別荘地となり同定は困難だ。

そのまま迂回するように道なりに行くと小菅沢方向に曲がれる道を見つけた。ここで沢に沿って走行する軌道跡が確認できる。
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フォト軌道跡は道路を横切り
フォト再び谷に消える
この部分は草丈の低い時期に再探索したい。

・・・という訳で再探索を行った。
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道路が拡幅され、影響で軌道跡への入口が鮮明になった。
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ここから吾妻方向へ探索開始だ。
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今回はバニーとミルクの2頭体勢で臨む。
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例によって行けるところまで行って、戻ってくる形で探索記を再開する。

喜び勇んで飛び出したバニーは、ココで立ち止まって待っていた。
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行き着いたところは、いにしえの神秘的な遺構であった。
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立ち止まるのもムリはない。
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廃線後しばらくは歩道として使われていたのだろう。
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現在は深い森の中で苔むし、朽ちていた。
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橋脚は紛うかたなき草軽のそれだ。
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現存する唯一の鉄橋体は、そこにじっと嵌っていた。

周囲の築堤を保護する部分は崩れ落ち、
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後方の築堤は大きくえぐれている。
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小さな鉄橋だが、大きな発見である。
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枕木の留め金具のようなものも見られる。
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バニーが待っていてくれなかったら、気付かずに落とし穴のように川に落ちていたかもしれない。
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この先も軌道跡ははっきりと確認できるが、
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コーギーのミルクにとって川を渡る事はキケンだ。ココから戻ることにする。
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軌道跡は熊笹の道になっている。
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熊笹を抜けると広めの軌道跡になる。
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川を渡る風が心地よい。
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先ほどの道路が見えてきた。
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軌道跡は道路をまたいで、小菅沢の左岸を並走する。
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こちら側も進入が容易になった。
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続けて小代方向へ探索を行う。
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しばらくは熊笹の道が続く。
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熊笹を抜けると見慣れない形で川をまたぐ。
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草軽の遺構というより、廃線後に歩道として手が加えられたものかもしれない。もちろん廃道となった今、ココを歩く者はボクくらいであろう。
そこから先は日当りが悪いせいか、線路の敷石がそのまま残っている。
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調子よく歩いていると、突然道が途絶えた。
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橋が下に落ちている。ただこれも草軽の構造物ではないようだ。
本来の橋脚はとっくに流され、歩道として修復した橋も崩落し、使命を終えたのであろう。
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川の中ほどに、かつての草軽の橋脚基部と思われる部分が見られる。
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対岸には藪に埋もれた軌道跡の掘割が続く。
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残念だが、ここで引き返した。
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(2010年5月追記)

2009年の探索記に戻る。
先ほどの道に戻り、再び進んでいくと146号応桑から嬬恋に至る道に当たる。
この標識は草軽探索のポイントになる。
フォト『吾妻← ↑小代 →嬬恋』
小代へは、真ん中の道を行く。アテロというのはハイロンと並び、開拓時代からの入植地名のようだ。

3連ヘアピンをクリアすると森の切れ目から軌道跡が姿を現す。
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今いる道路を渡り、軌道跡は小代の集落に入る。この辺が駅跡か。
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フォトいや、元集落と言った方が良かった。

数軒ある家はほとんどが廃屋で、かしいだり、屋根から下がつぶれてたりしていた。最奥部にようやく一軒使用中のものがあったが、もはやコミュニティ機能はこの地区からは失われているようだった。

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最後も廃屋の横をかすめるように、軌道跡は藪の中に消えていった。

次の【10】にて、この小代近辺の再探索を収録します。

          (続く)



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