![[NHK]100分de名著](https://logo-imagecluster.img.mixi.jp/photo/comm/22/92/6082292_141s.jpg){kind=logo}
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コメント(7)
一応、私の立場を表明しておきます。
かつて笠井さんの角川文庫版『アポカリプス殺人事件』と、竹本健治さんの新潮文庫版『トランプ殺人事件』が刊行された頃、『アポカリプス殺人事件』には竹本さんによる解説が、『トランプ殺人事件』には笠井さんの解説がついておりまして、ミステリの未来はふたりに託されており、今後新たな新星が登場するとしたら、笠井さんと竹本さんの文学的傾向を統合するかたちで現れてくるのではないかと考えていました。
しかしながら、笠井さんの『天啓の器』は、竹本さんのウロボロス連作の批判であり、両者の両立はありえないということが判りました。つまり、『天啓の器』以降、究極的には、笠井派か、竹本派か選ばないといけない立場に、読者は追い込まれたわけです。
この対立は、実は笠井さんの思想的展開の第二幕でありまして、笠井さんの主著である『テロルの現象学』では、浅田彰さんの『構造と力』のバタイユ評価を批判する言説が、核心部分に埋め込まれていまして、ニューアカデミズムに批判的だったわけです。笠井さんは、竹本さんのウロボロス連作を、ニューアカデミズムの小説版であると看做しており、共通項としてスキゾ性や脱コード化に見出していました。ところが、私としては、人生論としては兎も角、社会哲学としてはバタイユよりは、浅田さんの言うようにドゥルーズ＝ガタリの方が説得的であると考えていましたから、ここでも笠井さんの主張に違和感を覚えていたわけです。
こうして、『天啓の器』という踏み絵を突きつけられた私は、思想的には浅田彰さんや中沢新一さん、文学的には竹本さんの方を高評価する選択をしました。
そして、竹本健治ファン倶楽部＜軟体動物同盟＞
http://milleplateaux.fc2web.com/
というサイトを立ち上げると同時に、笠井さんの手法で笠井さんを批判する小説『天啓の骸』
http://www.geocities.jp/le_corps_sans_organes/page003.html
を書きました。
そんななか、「笠井潔葬送派」の過激な言説を書かれるアレクセイさんと出会い、笠井さんを巡って意見交換を行いました。
その記録はアレクセイさんのサイトに「討論・笠井潔をめぐって」としてまとめられています。
http://homepage2.nifty.com/aleksey/LIBRA/kasai_giron_1.html
以上が、私の立場です。一言で言えば、ポストモダンな竹本ファンの立場ということになります。
ただし、管理人としての私は、当然のことですが、このコミュニティでは、いかなる立場であっても、平等に意見を表明する場を提供してゆきます。
ここでは、少なくとも某コミュニティのように、気に入らない意見の持ち主を強制退会させることは致しません。どうか安心してお書き込みください。
かつて笠井さんの角川文庫版『アポカリプス殺人事件』と、竹本健治さんの新潮文庫版『トランプ殺人事件』が刊行された頃、『アポカリプス殺人事件』には竹本さんによる解説が、『トランプ殺人事件』には笠井さんの解説がついておりまして、ミステリの未来はふたりに託されており、今後新たな新星が登場するとしたら、笠井さんと竹本さんの文学的傾向を統合するかたちで現れてくるのではないかと考えていました。
しかしながら、笠井さんの『天啓の器』は、竹本さんのウロボロス連作の批判であり、両者の両立はありえないということが判りました。つまり、『天啓の器』以降、究極的には、笠井派か、竹本派か選ばないといけない立場に、読者は追い込まれたわけです。
この対立は、実は笠井さんの思想的展開の第二幕でありまして、笠井さんの主著である『テロルの現象学』では、浅田彰さんの『構造と力』のバタイユ評価を批判する言説が、核心部分に埋め込まれていまして、ニューアカデミズムに批判的だったわけです。笠井さんは、竹本さんのウロボロス連作を、ニューアカデミズムの小説版であると看做しており、共通項としてスキゾ性や脱コード化に見出していました。ところが、私としては、人生論としては兎も角、社会哲学としてはバタイユよりは、浅田さんの言うようにドゥルーズ＝ガタリの方が説得的であると考えていましたから、ここでも笠井さんの主張に違和感を覚えていたわけです。
こうして、『天啓の器』という踏み絵を突きつけられた私は、思想的には浅田彰さんや中沢新一さん、文学的には竹本さんの方を高評価する選択をしました。
そして、竹本健治ファン倶楽部＜軟体動物同盟＞
http://milleplateaux.fc2web.com/
というサイトを立ち上げると同時に、笠井さんの手法で笠井さんを批判する小説『天啓の骸』
http://www.geocities.jp/le_corps_sans_organes/page003.html
を書きました。
そんななか、「笠井潔葬送派」の過激な言説を書かれるアレクセイさんと出会い、笠井さんを巡って意見交換を行いました。
その記録はアレクセイさんのサイトに「討論・笠井潔をめぐって」としてまとめられています。
http://homepage2.nifty.com/aleksey/LIBRA/kasai_giron_1.html
以上が、私の立場です。一言で言えば、ポストモダンな竹本ファンの立場ということになります。
ただし、管理人としての私は、当然のことですが、このコミュニティでは、いかなる立場であっても、平等に意見を表明する場を提供してゆきます。
ここでは、少なくとも某コミュニティのように、気に入らない意見の持ち主を強制退会させることは致しません。どうか安心してお書き込みください。
「笠井潔擁護派」大歓迎！
――と書いても、そんな人はほとんどいないし、いても参加はしないでしょうね。
だいたい、コミュ「笠井潔」（http://mixi.jp/view_community.pl?id=51239）の方の議論でも、「最近の笠井潔の文壇政治屋ぶり」を嘆きこそすれ、擁護する人は一人もいなかった。
私やはらぴょんさんを排除しようとした人たち（管理人Shinraiさん他）でさえ、そうだったんですから。
「探偵小説研究会」のメンバーで「ミクシィ」の会員となっている人なら、すでにこのコミュニティの存在も知ってはいるのでしょうが、「金持ち喧嘩せず」と言うか「触らぬ神に祟り無し」と言うか……ですから（笑）。
私だって「喧嘩」しろとは言いませんが、仮にも「評論家」を名乗ってるんだったら、「議論」や「論争」くらいは出来てしかるべきだと思うんです。
でも、勝手なことはできないんでしょうね。なにしろ「組織」に属している人は、「組織の意思」を無視して、勝手な行動はできませんから。不便なことです。
・「恃衆、あるいは 一票の重みと党派の暴力 ――ある「探偵小説研究会」所属評論家の弁」
（http://homepage2.nifty.com/aleksey/LIBRA/kasai_jisyu.html）
――と書いても、そんな人はほとんどいないし、いても参加はしないでしょうね。
だいたい、コミュ「笠井潔」（http://mixi.jp/view_community.pl?id=51239）の方の議論でも、「最近の笠井潔の文壇政治屋ぶり」を嘆きこそすれ、擁護する人は一人もいなかった。
私やはらぴょんさんを排除しようとした人たち（管理人Shinraiさん他）でさえ、そうだったんですから。
「探偵小説研究会」のメンバーで「ミクシィ」の会員となっている人なら、すでにこのコミュニティの存在も知ってはいるのでしょうが、「金持ち喧嘩せず」と言うか「触らぬ神に祟り無し」と言うか……ですから（笑）。
私だって「喧嘩」しろとは言いませんが、仮にも「評論家」を名乗ってるんだったら、「議論」や「論争」くらいは出来てしかるべきだと思うんです。
でも、勝手なことはできないんでしょうね。なにしろ「組織」に属している人は、「組織の意思」を無視して、勝手な行動はできませんから。不便なことです。
・「恃衆、あるいは 一票の重みと党派の暴力 ――ある「探偵小説研究会」所属評論家の弁」
（http://homepage2.nifty.com/aleksey/LIBRA/kasai_jisyu.html）
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