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平家琵琶コミュの平家琵琶に関する質問トピ

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平家琵琶の楽器のこと、音楽のこと、詞章のこと、伝承者のこと……
知りたいことをどんどん質問してください。
管理人がわかりやすくお答えします。
(わかりにくいときはご指摘下さいませ)

文学としての平家物語や、日本音楽史または近世邦楽との関わり、
それから楽琵琶・薩摩琵琶・筑前琵琶については
私よりもっと詳しい方にお知恵を拝借したいので、
「それなら知ってる!」というものは遠慮なくご回答下さい。

よろしくお願いいたします。

コメント(6)

初めまして、でんと申します。実は、まどかさんが前に、「平家琵琶茶会」というものを催されたことを伺いまして大変興味を持ちました。私は茶の湯は門外漢なのですが、下記の点につきおご教示願えれば大変幸甚です。

千利休は、平曲を非常に好んだと聞いたことがありますが、当時も「平家琵琶茶会」なるものが盛んに行われたのでしょうか。また、茶道から見て、こう言った古式の茶の湯(一定の様式みたいなもの)が残っているのでしょうか。それと、何かこれに関する書籍(文献等)があれば、ご紹介いただければ大変有り難いのですが・・・。

小生サツマビワをやっているものですが、平曲の世界は、まだ駆け出しです。
よろしくお願い致します。 (でん)
でんさん、こんにちは。
質問ありがとうございます。

「平家琵琶茶会」という記録は、残念ながらありません。
したがって、盛んに行われていたという証拠もありません。
しかし、『南方録』(岩波文庫 青27-1)や、『平家音楽史』(1910年、館山漸之進)を読み、
またお茶の稽古を続ける中で、平家琵琶茶会が行われていたことを確信しております。

■『南方録』書院の項目に、琵琶を飾るときの方法が書かれている。
→茶会中に、客か亭主が平曲を語ることを想定したものである。

■琵琶を模した「香合(お香を入れておく器)」や「花入れ」、琵琶を描いた茶碗がある。
→実際に琵琶を飾ることや演奏を依頼することは難しいので、道具で代用したのでは? 

■茶の湯は禅宗の寺で盛んであった。寺院では貴族や武家の出身者が多く修業している。
当道座の高い位の者は、やはり貴族や武家の出身者である。
(例)村田珠光(1423-1502)の父親は村田杢市検校と考えられている。
→茶の湯と平曲は、交流の可能性の高い人々の間で受容されていた。

■茶室で平曲を語ったとする例がある。
(例)千利休(1522-1591)は、「徳川家康に茶室で平家を聴かせた」という。

■検校を抱えていた茶人がいる。
(例)織田有楽斎(1547-1621)は、前田流の前田検校を抱えていた。

■琵琶製作に関わった茶人がいる。
(例)小堀遠州(1579-1647)が琵琶製作に関わったと思われる楽器が現存する。
(例)一尾伊織(1599-1689、細川三斎の流れを組む茶人)は琵琶を多く製作。現存する。
(例)山田宗へん(1627-1708)は琵琶を数多く制作。現存多数。
→侘び茶の茶人は、しばしば茶道具を手作りします。
わざわざ琵琶を、それも何面も作るということは、茶道具の一として捉えていたのでしょう。

■「席入り(茶室の用意ができたことを客に鳴り物で知らせる)」に琵琶を用いた茶人がいる。
(例)山田宗へん(1627-1708)は、討ち入りの日に吉良邸で琵琶を弾いたとされる。

■現在、護国寺(東京)での献茶の折には、声明をBGMに茶を点てて仏前に茶を献ずる。
→平曲は法華頓写にも用いられているのですから、平家をBGMにした献茶も可能です。

主な理由は以上です。
江戸時代初期は、舶来のものを茶の湯に採り入れることが多く試みられました。
『南方録』を眺めていると、いろいろな試みがあったことがわかります。

茶人と平曲との関わりを知りたくて、私は最も関係の深そうな流派を探して入門し、
茶歴10年と、平曲の相伝10周年の集大成として、「琵琶茶会」を催しました。
点前と語りをシンクロさせることで、まさに一期一会の心地よい緊張感が生まれ、
ますます「利休の時代に琵琶茶会があった」という確信を強めることができました。
追記、私のブログ(平曲研究所)に、私の回答を掲載いたします。
御了承下さいませ。
詳細なご回答を頂きありがとうございました。大変勉強になりました。
「平家琵琶茶会」が昔あった感をますます深くしました。

これからも、いろいろ御研究頂き、是非「古の様式の再現」を図ってくださいませ。ご紹介頂いた「南方録」まだ読んでいませんので、すぐ求めたいと思います。
ご先祖にあたられる館山漸之進氏の「平家音楽史」は以前より愛読させて頂いております。

「点前と語りをシンクロさせることでまさに一期一会の心地よい緊張感が生まれ」・・・素晴らしい至福の時ですね!

今後とも何かとご教示賜りたくよろしくお願い申し上げます。

(でん)

>でんさん
いつの日にか、「琵琶茶会の記録」と出会えたらと思っております。

このトピに(ほかのトピでも)薩摩琵琶関係の質問が寄せられた時には、
ぜひ、でんさんのお知恵を拝借したく思っております。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。

琵琶茶会記録、見つかると良いですね。
薩摩琵琶の事はかしこまりました。私の知識範囲内であれば喜んで。

「平家研究所」も時折楽しく拝見させていただいています。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(でん)

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