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世界の「緑の党」(グリーンズ)コミュのウズベキスタン緑の党が国政選挙で勝利

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ウズベキスタン下院選:官製「緑の党」議席10%、環境団体に付与

◇市民運動統制、「水争奪」見据え
 中央アジアのウズベキスタンで昨年末に下院(定数150)選挙があり、環境保護団体「ウズベキスタン環境運動(EMU)」が初めて15の議席を得た。法改正により定数の10%を割り当てられたためで、選挙制度として国会議席の一部を特定団体に与えるのは異例だ。1991年に旧ソ連から独立後、一貫して政権を維持するカリモフ大統領としては、環境重視の姿勢をアピールするほか、中央アジアで確執が深まっている水資源問題をめぐり自国の立場を強化する狙いもうかがえる。【タシケントで田中洋之】

 下院選は12月27日に行われた。135の小選挙区ではいずれもカリモフ政権支持の4政党が候補を立て、有権者は1票を投じた。これに対し、EMUは同日、首都タシケントで代表者会議を開き、「指定席」の15人を独自に選出した。国内14の行政単位(12州、西部のカラカルパクスタン共和国、タシケント市)とEMU執行委員会を代表する形で、それぞれ3〜5人の候補者から1人を「民主的」に選んだという。

 EMUは08年8月、政府主導により環境保護に関する既存の団体や専門家を連合する形で設立された。メンバーは約4万人。「健全な環境、健康な人々」をスローガンに、国民の啓発活動などに取り組んでいる。

 EMUへの議席割り当てについて、中央選管のアブドゥサロモフ委員長は「環境問題は非常に重要であり、社会全体がその解決に関心を持っているため」と説明。EMUのウミダ・カミロワ副議長は「環境と人々の健康を向上させるための法律作りや、他の非政府組織との協調に取り組みたい」と話す。

 しかし、欧州の環境政党のように国政選挙で他党との競り合いを通じて議席を得るのと異なり、ウズベクのケースは「官製色」が強い。アラル海の水が干上がるなど環境問題が深刻化する中、「カリモフ政権は環境保護運動が反政府的なものにならないよう取り込みを図っている」(西側外交筋)と見る向きもある。

 一方、ウズベクでは現在、国内を流れるアムダリヤ、シルダリヤ川の上流に位置するタジキスタンとキルギスで進む大規模な水力発電所の建設計画に不安が広がっている。両国は慢性的な電力不足解消の切り札として水力発電に期待するが、下流国のウズベクは農業用水を他国にコントロールされることや、ダムで事故が起きた場合、洪水などの被害が出る事態を懸念する。水資源問題に詳しいウズベク電力公社のセルゲイ・シガリョフ氏は「タジク、キルギスは自国の電力確保を優先し、下流国のことを考慮していない。水力発電所の建設・運転については国際的な監視が必要だ」と指摘する。

 下院選当日、タシケント市内の投票所に姿を見せたカリモフ大統領は、報道陣に対し「政治的なステータスを与えられたEMUは、全国民を代表して国際舞台に出なければならない」と述べ、ウズベク版「緑の党」の役割を強調した。

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 ■ことば

 ◇ウズベキスタン下院
 08年12月の選挙法改正で定数が120から150に増員された。135の小選挙区に候補擁立を認められたのは、旧共産党の人民民主党、企業家連合の自由民主党など4政党のみ。個人での立候補は今回できなくなった。過半数の得票で当選が決まる。12月27日の投票で当選者が決まらなかった39選挙区では、今月10日に決選投票が行われる。国会は2院制で、地方選出と大統領指名による上院(定数100)がある。議員の任期はいずれも5年。

毎日新聞 2010年1月8日 東京朝刊

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