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ビジネス・スキル&伝達技術コミュのインタビュー 〜こんな学生は採用したくない その1〜

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1.学生から垣間見える「採用したくない学生の特徴」

まず、一番目の質問ですが
学生と話すと、いろいろなタイプがいることに気づかされますが、
中でも「学生気質が出すぎる」学生が多くいます。
例えば学生言葉(〜ていうか、・・・的には)が抜けないなどです。

こういう学生さんの場合、入社後に、社の内外で大人の
対応ができないのではという危惧がありますね。

社長は、採用したくない学生には、どんな特徴があるとお考えですか。

本田社長:
学生気質が抜けない学生や、遅刻など、いい加減な態度は、
確かにマイナスではありますが、この時点では完全な大人の態度を
求めているわけではありません。

むしろ、人事担当者は、学生が「就職活動を通して自分で考えて判断・行動
しているか」を、よく注意して見ていると思います。

石井:
学生なのでポテンシャルを見るということですね。
しかし、質問から、「底が浅い」とか、「融通が利かない」などと判断される
学生は、やはり敬遠されるのではないでしょうか。仕事の覚えがよくない、
協調性が持てないのでは、といった心配が残るからです。

本田社長:
確かに「普段から物事を深く考える癖づくりが出来ていない」学生は
「入社しても、新しい業務に対応できるのかな」とか、
「さまざまな難局を乗り越えることができないんじゃないか」と
心配になります。

この点を見るのに、私なら時事問題や経済上の大きなニュースについて
質問してみます。

今なら、例えば「アメリカに端を発した金融危機が起こっており、
それが今、日欧、アジアにまで及んでいる。それは、なぜか、
背景にあるのはどんな問題なのか」、さりげなく聞いてみます。

これによって、普段から物事を見る場合、「理由や背景まで考えているか
どうか」または、「それらを簡潔に説明できるかどうか」といった点を
測ることができます。

これは一朝一夕で身につく知識やスキルではありません。日ごろから
時事問題について情報収集し、それについて話す習慣をつける必要が
あるからです。普段から物事を深く考える癖づくりが出来ていうかどうかは、
こうした質問で、ほぼ、わかります。

2.社会人基礎力について

経済産業省が私的研究会「社会人基礎力に関する研究会」 を持っています。
その中の議題のひとつですが、ニート・フリーターが増えている昨今、
その対策の一環として社会人になるまでに習得しておきたい最低限のスキルを
明確にしておき、学生のうちにそれらを身につけておくことを提言しています。

その最低限のスキルを「社会人基礎力」と称し、以下の三要素を
定義しています。

1)前に踏み出す力(=アクション)
2)考え抜く力(=シンキング)
3)チームで働く力(=チームワーク) 

まず、「アクション」とは、一歩前に踏み出し失敗しても粘り強く取り組む力と
定義されています。次に、「シンキング」とは、疑問を持ち、考え抜く力のこと
であり、最後に、「チームワーク」とは、さまざまな人たちと共に目標に向けて
協力する力、と説明されています。

それで、質問ですが、まず、これらの定義について「どのように思われるか」
印象をお聞かせください。

本田社長:
この3点は確かに必要なスキルですね。
もう少し噛み砕いて説明しますと、一番目は「判断して決断して実行する」
ということ。

ここは、社会人になって、はっきりと要求されますね。つまり、
「判断しても決断しない」、「決断したとしても動かない」と、
仕事は回っていきませんから。
「決断力や勇気に加え、実行力」が要求されるわけで、面接者はこのあたりも、
いろいろな角度から探ろうとする点だと思います。

次に2点目の「考える力」ですが、これは先ほどの問題意識を持つ、
ということに関連しますが、「ものごとを冷静に客観的に捕らえて
考える力があるかどうか」です。

すべて情実的な考えを捨てよと言っているのではないのですが、
起きている現象、例えば、自分の立場や会社が置かれている環境を
冷静に捉えられるか、が問われます。

三点目の「チームワーク力」ですが
会社に入れば、自分だけでなく、基本的に同僚や上司など、周りの人たちと
仕事をしていくわけですから、そのときに周りの人たちと協力して
仕事ができるかが問われるわけです。

そのためにはコミュニケーション能力が必要になってきます。
具体的には、話す相手や周りの人たちの言うことを正確に把握でき、
なおかつ自分の意図を正確に伝えられるか、といった能力です。
これが根底となってチームワーク力が高まるわけですから。

したがって、この三点は重要な要素だと思います。

石井:
この三つの基礎力は、どれも大切な要素だと思いますが、例えば
最近の学生を見ていて、ここが弱いなあ、という点はありませんか。
しいて言えば、ですが。

本田社長:
一点目のアクションについては、皆さんはまだ学生ですから
行動を起こすといっても、経験にせよ、PR材料にせよ、
制約、限界がありますね。しかし、2番目の「考えぬく力」に関しては、
学生は学生なりの環境で高めることができる能力ですね。

それから三点目の「強調する力」ですが、これも、仲間同士や
サークルの中で培うことができることができるわけで、この辺りも、面接者は、よく見ていると思います。

相手の言うことを聞いた上で、自分の意見が言えるというスキルが
ポイントかなと思います。

石井:
ビジネスでは、いろいろと難しい局面に直面すると存じますが、
その場合、「ストレス管理能力」が大きい要素として浮かび上がってくる
のではないかと考えたのですが。

これは、先ほどの3つの能力のどれとも絡みますね。「チームで働くには、
コミュニケーション能力が問われ、そこではコミュニケーションの不足や
失敗をどう補い、フォローしていくか」という点でストレスも出てきますし、
「前に踏み出す力」という点では、勇気が必要になってくるでしょう。
「考え抜く力」では、まさに「問題を解決する」まで考え抜く
必要があるわけで、「途中であきらめない」強い態度を持つ上で、
ストレス管理は、大きいスキルではないでしょうか。

本田社長:
専門用語で「ストレス耐性」という言葉があります。これは
「ストレスのかかる局面で、いかに踏ん張れるか、耐えうるか」
ということですね。社会人でも身につけている人と、そうでない人で
差が出ます。

ひとつには学生時代に「もまれる経験を、どのくらい踏んできたか」に
かかってきますね。それは学生同士のサークル活動や先生との関係の中で、
いろいろな衝突や葛藤をたくさん経験した人が、耐性が強い。

いい古された言葉ですが、「学生の内の失敗は許される」わけですね。
ですから、友達や先生と衝突して、それを乗り越えてきた経験の差が
でるでしょう。

石井:
御社では、ロジカルシンキングをキーワードに、一連の研修事業を
展開なさっていますね。※会社概要HP参照↓
http://www.j-learning.co.jp/logi/index.html

研修を通じて、「『考える力』に関して、最近の若手社員に共通して
欠けている」と思われる点にお気づきでしたら、お願いします。

本田社長:
おかげさまで弊社は、一般企業様、官公庁自治体様、それから大学など
学校法人様向けの一部といった具合に、毎年、200以上の組織で、
ロジカル・シンキングの研修を実施させて頂いております。

特に、学生さんと接した中からの印象ですが、
「決められたテーマの中で論理的に深く考える」という点は、みなさん、
結構得意です。ただ、広げて違った観点、広い視野から論理を組み立てて
考えることが、まだまだじゃないかなと思うことがあります。

最初から、ある程度、自分で範囲を狭くしてしまうんですね。
何か問題が起きたときに「自分だけで原因を特定して究明する」などの作業は
難しいですね、ヒントやアドバイスなしには。

もうひとつの点ですが、
自分の考えを論理的に話すのは、得意なんでしょうが、
「人の話を正確に聞いて」というところが弱い気がしますね。

石井:
私も大学で指導していると、高校までは「与えられた問題に答える」
という思考に慣れすぎているためか、大学に入ってから
「自分で課題を設定し、解決のためにゼロベースで発想する、という
ところが弱いと感じています。

実際の問題は、前提条件を自分で探し出して、踏み固めながら、
目標にたどりつく」という点が、教科書の問題と違うところですね。

インタビュー記事 その2 に続く↓
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=35875233&comm_id=3582983

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