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続 東新町恋物語りコミュの第四話

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激しく渦巻き状におこる風を“旋風”という。

ちぎれた新聞やハズレ馬券が、その旋風によって竜巻の様に空を舞う。

やがて弄ばれたゴミは、一ヵ所に吹き寄せられていく。

それに似て渡世の吹き溜まりとも言われているのが、東新町のLite’sである。雑多な人種の坩堝であり、ドロップアウトした者たちの、安らぎの場でもある。

だが、そこの座長とも牢名主とも言うべき東新町のルシファーがキリキリ舞いさせられている。

「ちぃ〜!釣銭まで競馬につぎこんじまったぜ」
夏枯れのLite’sのカウンターの中でルシファーは中日スポーツをひろげながら呟いた。

舎弟のまさやんと〇っちんは“さわらぬ神にたたりなし”と言わんばかりに、奥の席で漫画の回し読みをしている。

カウンターにはコージがハーパーの薄い水割りを飲みながらくだらない話をしているだけだ。


最近はルシファーの救いの女神、N姐さんもとんとご無沙汰だし、週末に打つ金はおろか、消費者金融に払う銭も無い。

またぞろ“竿師”復活でもするか!

女をたぶらかし、食い扶持にしてきた若い頃の自慢話が頭をよぎる…


いかんいかん!

ただでも評判が悪いのに、これじゃ〇っちんの二の舞だ。

Lite’sに来れば ある時払いの催促なしで貸してくれと、たかられるので、ただでもない奴等は寄付きもしない。

「兄貴!Y田氏を励ます会でも企画して、銭集めましょうよ…」とは舎弟のまさやんだ。

「そいつもいいなぁ…」
銭を作って姐さんのとこにプレゼントでも持っていけば、また小遣いをもらえるかも…

風向きが変われば、長いスランプも脱出できるかも…

働き者ではないが、動かなければ始まらない!


…また その稼いだ金で博打をうたなければいいのだが!

次週 ルシファーはこのピンチをのりきれるか!
姐さんとの縺れる恋の行方は…


この物語りはノンフィクションですブタ

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