赤壁の戦いは、それまでの後漢末期の戦いとは異なり、力の戦いだけではなく、知略の限りを尽くした戦いでもあった。
それまで狡猾さにおいて飛び抜けていた曹操が、江東においては、孔明、周瑜の知略の前では、全く刃が立たなかった。
スパイを放てば、そのスパイを逆に利用し、曹操を不利に陥れ、最後には、中華最強の曹操が、10倍の兵力を持ちながらも、まさかの大敗をしてしまう。
周瑜としては、戦いに勝利しても、依然として豊かな中原を支配下に治める曹操を追い詰め、殺すようなことをしては、大きな恨みを生むと判断。すぐに弔い合戦の兵を全力であげ呉を滅亡させにくるだろうと考えた。
そのため、周瑜は追撃はしても、曹操を追い詰めることはしなかった。曹操のクビは、あくまで劉備に取らせ恨みを劉備になすりつけようとしたわけだ。
一方で、その周瑜の考えも孔明には読まれていた。
劉備陣営も張飛、趙雲などの猛将が、曹操を執拗に追撃はしたが、あえて討ち取ることはしなかった。
そして、追撃の総仕上げを、曹操から最も恩義をうけていた関羽にやらせることにした。
孔明も、周瑜同様に、曹操を殺してしまうことは、陣営にとって不利だと判断していたからだ。
関羽であれば、曹操から過去に恩を受けているから、決して追い詰めることはしないだろう。
また、ここで、関羽が曹操を助けたなら、次に戦いで敵将に温情を与えることはなくなるだろうとも孔明は判断した。
実のところ、曹操追撃において、関羽の存在とは、全くの適任であったことがわかる。
人の心の機微にまで、気を使い、そして、組織全体の利益を考える。
孔明の行動を見ていると、まるで、ドラマの脚本家がそのまま主人公として登場しているのではないのか？とさえ錯覚してしまうほどに、未来を的確に予測している。
民主党の小沢一郎は碁が趣味だというが、これは、数手先を読む訓練になるから、政治家としての資質を磨くために碁を嗜むのだと聞いたことがある。
組織を支えるリーダーシップとは、いかにして、将来を的確に予測できるかといったことがもっとも重要な仕事なのだと思う。
それまで狡猾さにおいて飛び抜けていた曹操が、江東においては、孔明、周瑜の知略の前では、全く刃が立たなかった。
スパイを放てば、そのスパイを逆に利用し、曹操を不利に陥れ、最後には、中華最強の曹操が、10倍の兵力を持ちながらも、まさかの大敗をしてしまう。
周瑜としては、戦いに勝利しても、依然として豊かな中原を支配下に治める曹操を追い詰め、殺すようなことをしては、大きな恨みを生むと判断。すぐに弔い合戦の兵を全力であげ呉を滅亡させにくるだろうと考えた。
そのため、周瑜は追撃はしても、曹操を追い詰めることはしなかった。曹操のクビは、あくまで劉備に取らせ恨みを劉備になすりつけようとしたわけだ。
一方で、その周瑜の考えも孔明には読まれていた。
劉備陣営も張飛、趙雲などの猛将が、曹操を執拗に追撃はしたが、あえて討ち取ることはしなかった。
そして、追撃の総仕上げを、曹操から最も恩義をうけていた関羽にやらせることにした。
孔明も、周瑜同様に、曹操を殺してしまうことは、陣営にとって不利だと判断していたからだ。
関羽であれば、曹操から過去に恩を受けているから、決して追い詰めることはしないだろう。
また、ここで、関羽が曹操を助けたなら、次に戦いで敵将に温情を与えることはなくなるだろうとも孔明は判断した。
実のところ、曹操追撃において、関羽の存在とは、全くの適任であったことがわかる。
人の心の機微にまで、気を使い、そして、組織全体の利益を考える。
孔明の行動を見ていると、まるで、ドラマの脚本家がそのまま主人公として登場しているのではないのか？とさえ錯覚してしまうほどに、未来を的確に予測している。
民主党の小沢一郎は碁が趣味だというが、これは、数手先を読む訓練になるから、政治家としての資質を磨くために碁を嗜むのだと聞いたことがある。
組織を支えるリーダーシップとは、いかにして、将来を的確に予測できるかといったことがもっとも重要な仕事なのだと思う。
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コメント(19)
本物の歴史は小説の創作とかなり違います。
赤壁の戦いの前曹操について行った策士は誰も即江東に進軍することに賛成しなかった。
賈駆：ゆっくりと荊州で徳を立てれば、不労衆江東稽服（武力使わなくても江東は投降する）。それは本当の話。
楊修：蜀国は既に臣従の使者を派遣してきた（張松）、先に西蜀を占拠すべき。西蜀からは長江を運輸の便利にすることができる。呉国の地の利はすべて無くなる
しかし曹操は二人の進言に従わなかった。主な理由は一番好きな息子だった曹沖が病気で助かりそうに無かった。曹操自身が運命を考え始めた、いつも知略で世界を変え続けて理想を実現させてきた彼もね。
周瑜と魯粛は曹操の軍隊が水軍の戦いに慣れてなく、気候にも慣れず冬で疫病になりがちという考えしてた。人数が多くても戦力を発揮できず、簡単に長江を越えることはできないと考えてた。
もちろん賈駆もそれに気付いてた、しかし彼は一回大局と利害を述べたらそれでいいという性格だった。もちろんチャンスがよくないというわけでもなかった。
周瑜と魯粛は孫策から大きな恩を受けたので、そう簡単に降参はできなかった。自分の名望をそう簡単に捨てられなかった。絶対な把握もなかったが、対抗するチャンスありその勇気も持ってた。
諸葛亮は実際ほとんどなんにもしてなかったな。
戦争の結果として、砦が焼き討ちされたおかげで、曹操は残りの物資と船を焼き払ったあと撤退したわけだ。ほとんどの兵士は病気がかかっており、撤退の途中で死んだのだ。曹操への追撃は実際なかったのだ。曹操はそのくらい考えなかったとでもおもうのか。小説とかで曹操のイメージを悪くするのは中国の儒学を守るためだったよ。
赤壁の戦いの前曹操について行った策士は誰も即江東に進軍することに賛成しなかった。
賈駆：ゆっくりと荊州で徳を立てれば、不労衆江東稽服（武力使わなくても江東は投降する）。それは本当の話。
楊修：蜀国は既に臣従の使者を派遣してきた（張松）、先に西蜀を占拠すべき。西蜀からは長江を運輸の便利にすることができる。呉国の地の利はすべて無くなる
しかし曹操は二人の進言に従わなかった。主な理由は一番好きな息子だった曹沖が病気で助かりそうに無かった。曹操自身が運命を考え始めた、いつも知略で世界を変え続けて理想を実現させてきた彼もね。
周瑜と魯粛は曹操の軍隊が水軍の戦いに慣れてなく、気候にも慣れず冬で疫病になりがちという考えしてた。人数が多くても戦力を発揮できず、簡単に長江を越えることはできないと考えてた。
もちろん賈駆もそれに気付いてた、しかし彼は一回大局と利害を述べたらそれでいいという性格だった。もちろんチャンスがよくないというわけでもなかった。
周瑜と魯粛は孫策から大きな恩を受けたので、そう簡単に降参はできなかった。自分の名望をそう簡単に捨てられなかった。絶対な把握もなかったが、対抗するチャンスありその勇気も持ってた。
諸葛亮は実際ほとんどなんにもしてなかったな。
戦争の結果として、砦が焼き討ちされたおかげで、曹操は残りの物資と船を焼き払ったあと撤退したわけだ。ほとんどの兵士は病気がかかっており、撤退の途中で死んだのだ。曹操への追撃は実際なかったのだ。曹操はそのくらい考えなかったとでもおもうのか。小説とかで曹操のイメージを悪くするのは中国の儒学を守るためだったよ。
戦争と言うのは事前の計画をしっかり立てなければならない、曹操は戦争の前他の策士と戦略を研究する典型だった。諸葛亮の戦略は野戦で戦う、毎回毎回司馬懿に野戦の会戦を誘ってた。他になんの考えも無しだった。しかし司馬懿はもちろん応戦しなかった。座っても勝てるから、戦うほうが馬鹿だった。
漢中は人口は実際曹操が撤退の時全部中原に移した。だから諸葛亮はいつも成都から兵糧を前線まで運んでいた。10万軍隊で20万人以上の補給隊が必要だった。だから司馬懿は20万人で砦の固守してもぜんぜん問題なかった。長安は近かった。諸葛亮は死ぬまでそれしか考えてなかった。どうでもいい兵士の賞罰とかで時間を費やし、敵を破る策など考えなかった。
諸葛亮が死んだ後、姜維が漢中に人口を移し、漢中で農業の生産をはじめた。だから司馬昭はやっと蜀国の討伐を思い始めた。姜維の計画は実際諸葛亮のほおに往復ビンタしてたようなもんだ。
漢中は人口は実際曹操が撤退の時全部中原に移した。だから諸葛亮はいつも成都から兵糧を前線まで運んでいた。10万軍隊で20万人以上の補給隊が必要だった。だから司馬懿は20万人で砦の固守してもぜんぜん問題なかった。長安は近かった。諸葛亮は死ぬまでそれしか考えてなかった。どうでもいい兵士の賞罰とかで時間を費やし、敵を破る策など考えなかった。
諸葛亮が死んだ後、姜維が漢中に人口を移し、漢中で農業の生産をはじめた。だから司馬昭はやっと蜀国の討伐を思い始めた。姜維の計画は実際諸葛亮のほおに往復ビンタしてたようなもんだ。
>>[11] 袁紹がいた頃と司馬懿陸遜が活躍した時では時代が違うと思います。
袁紹がいた頃はまだ漢朝末期の平和ぼけしていた時代。アホな敵ばかりですから、ちょっと才覚があれば簡単に戦争に勝てたと思います。ただ、三国志の時代ともなると、軍政も整備され統治も高度化していました。孔明も仲達も陸遜も軍人経験のない書生上がりの文官ですが、事務処理能力の高い官僚のほうが大軍を動かすことに長けていたとおもいます。
いかなる時代であっても、戦争に勝つには砦や城から敵をおびき出さないことには孫子であっても勝てないと思います。
孔明も魏に戦いで勝つ可能性は非常に低いと思っていたと思います。ただ、劉備との約束もあり、三顧の礼を尽くしてくれた恩もあるため、やむにやまれず魏に攻めたんじゃないでしょうか？
多分勝つことを目的に北伐をしていれば、わざわざ遠回りをしてまで祁山から長安を目指していなかったと思います。
これは山本五十六と一緒だと思います。五十六も初めからアメリカに勝つことを目的に戦いには踏み込んでいないと思います。彼の目的は、２，３年アメリカと戦い続けること。そのうち何か一発逆転のチャンスがあればいいなと思って戦争したのであって、初めから勝つつもりは無かったと思います。
孔明の場合もこれと一緒なんじゃないでしょうか。
袁紹がいた頃はまだ漢朝末期の平和ぼけしていた時代。アホな敵ばかりですから、ちょっと才覚があれば簡単に戦争に勝てたと思います。ただ、三国志の時代ともなると、軍政も整備され統治も高度化していました。孔明も仲達も陸遜も軍人経験のない書生上がりの文官ですが、事務処理能力の高い官僚のほうが大軍を動かすことに長けていたとおもいます。
いかなる時代であっても、戦争に勝つには砦や城から敵をおびき出さないことには孫子であっても勝てないと思います。
孔明も魏に戦いで勝つ可能性は非常に低いと思っていたと思います。ただ、劉備との約束もあり、三顧の礼を尽くしてくれた恩もあるため、やむにやまれず魏に攻めたんじゃないでしょうか？
多分勝つことを目的に北伐をしていれば、わざわざ遠回りをしてまで祁山から長安を目指していなかったと思います。
これは山本五十六と一緒だと思います。五十六も初めからアメリカに勝つことを目的に戦いには踏み込んでいないと思います。彼の目的は、２，３年アメリカと戦い続けること。そのうち何か一発逆転のチャンスがあればいいなと思って戦争したのであって、初めから勝つつもりは無かったと思います。
孔明の場合もこれと一緒なんじゃないでしょうか。
>>[13] 実は私は、劉禅って優れた政治家だと思っています。劉禅は北伐には反対で、もし、魏が攻めてきたら降伏すると孔明に断言していました。
勝ち目のない相手に戦いを挑まず、民のことを考えて降伏するというのは優れた決断だと思います。また、客将劉家が蜀の地で孔明を前線に送り戦争で国土を疲弊させながらも孔明が死んだ後も特に大きな反乱も起こさなかった点で非常に評価できるんじゃないかと思っています。
ただ、私個人としては、漢再興を約束し志半ばでこの世を去った劉備への恩を返さずのほほんと蜀の地で死を待つのが孔明として失格だと思います。
できればもっと勝てる戦もできたんでしょうけどね。
勝ち目のない相手に戦いを挑まず、民のことを考えて降伏するというのは優れた決断だと思います。また、客将劉家が蜀の地で孔明を前線に送り戦争で国土を疲弊させながらも孔明が死んだ後も特に大きな反乱も起こさなかった点で非常に評価できるんじゃないかと思っています。
ただ、私個人としては、漢再興を約束し志半ばでこの世を去った劉備への恩を返さずのほほんと蜀の地で死を待つのが孔明として失格だと思います。
できればもっと勝てる戦もできたんでしょうけどね。
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