ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

クラシックマジック研究コミュのハーラン・ターベル Harlan Tarbell

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
TARBELL, HARLAN (1890-1960)

演技者、イラストレーター、そして著述家。マジックの金字塔『ターベルコースインマジック』を作り上げた人物である。
ターベルは、マジシャンとして全米を中心にカナダ、メキシコなどで演じていた。プロダクションなどがブッキングするような劇場よりもむしろレクチャーで各地を廻っていた。
かつては他のたくさんのディーラー達のためにマジック用品の説明書とそのイラストを精力的に書いており、様々な本に見受けられ、ヒリヤードの『グレーターマジック』為には1150ものイラストを描き残している。
彼自身が著した『ターベルコース』と精力的に活動したレクチャーは、同時代のマジシャンに多大な影響を与え、その後のマジシャンにも受け継がれている。
ターベルは疑う余地なくルイス・ホフマン教授(Professor Louis Hoffman)以来の最も影響を与えた著述家であり、尊敬されるだけではなく賞賛され、同時代の何千もの人々から愛され続けた。

関連トピック「ターベルコースインマジック」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=9068743&comm_id=236730

フー・マンチュウ
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=21259774&comm_id=236730

コメント(57)

「ときによって、手品を見せたあと、それを種明かしして得意がる人がいますが、その行為は、不思議さという風船に針を刺すようなものであることを、じゅうぶん理解すべきです。
世界は奇跡を求め、その奇跡を信じたいと欲求しています。手品における神秘性というものが、奇跡に近ければ近いほど優れているといえるでしょう。」
(ターベルコース第一巻手品師の鉄則より)

ここに観客の本当の心理があります。
確かに日本においてマジックを見る一般客は、種を明かしてやろうとか、種を明かしてくれ、と懇願する者もいるでしょう。
でも心の奥底は、神秘的な力を信じたい、目の当りにしたい、と思っているのです。
だからこそ、そういう人に限って本当の種明かしに対して、なあんだ、とあっさり落胆し、さらにはインチキやいかさま呼ばわりするのです。
人々はホラー映画やお化け屋敷を怖いと知っていて見に行きます。
それはもちろん、本物の幽霊やお化けではないことを知っていても真の恐怖体験を味わいたくそれを求めるのです。
マジックも同じです。
常識ある大人であれば、マジックにタネがあることはじゅうぶん承知の上です。
じゅうぶん承知の上で、奇跡ともいえる神秘の体験をしたい、と願っているのです。
私たちは彼らのその気持ちを叶えてあげなくてはなりません。
「一般の観客に対し、あなたの手品のやり方を説明してはなりません。そして、同胞の秘密を守ることによって、同胞を守ってください。手品師としての経験を深めていくにしたがい、手品師の内なる秘密というものに、あなたも責任を持たなければならなくなります。あなたがこの分野を守っていくのと同様に、あなたもまた同胞の力を借りているのです。」
(ターベルコース第一巻手品師の鉄則より)

このことが、タネ明しをしてはいけないもう一つの理由です。
タネを明かすことが、他のマジシャンを危険にさらすのです。
素晴らしかったはずのマジックが、あまりにも陳腐にタネをさらされたために魔法を感じさせなくなってしまった演目があまりにも多いのです。
技術を習得するには大変な時間と労力が必要です。
時にはお金も必要です。
それが、ある一人のマジシャンのエゴや利益のために低俗なものへと貶められるのはいかがなものでしょうか?
その作品が持つ破壊力を下げてしまっているのが、我々マジシャン自身である場合があるのです。
素晴らしいマジックは、私たちマジシャンたちが共有する財産であることを認識するべきでしょう。
そして、これからの素晴らしいマジシャンたちに宝物として受け継いでもらうべきものでしょう。
宝物としての価値を保つ意味でも”秘密”は重要なのです。
「人間の頭脳の修理機能について興味深いのは、ジグゾーパズルのごとくいったん組み合わせて解決させてしまうと、そこで興味はストップし、他のものへと興味が移行していくことです。
この人間における統合機能というものを理解し、観客に解決案を思いつかせることなく、興味と不思議さを持ち続けさせるようにしてください。」
(ターベルコース第一巻手品師の鉄則より)

これは人間心理の真実です。
このことを深く理解しましょう。
一つの手品を演じることばかりではなく、手順を構成するうえでもっとも重要な真理となります。
タネを知ってしまうことで、観客はそれ以上追及しようとしないばかりか、興味を失うのです。

しかし、これは観客のみならず、私たちマジシャンにも言えることです。
いや、マジシャンこそ、このことを深く胸に刻まねばなりません。
マジックを勉強すれば、ほんの数年でほぼどんなマジックでもおおよそタネというものが見当つくようになります。
じつは、タネを知っただけでマジックに興味を失ってしまうのは、むしろマジシャンなのです。
特に自分の得意ではないジャンルに関してのひどい思い込みは、とても同胞とは思えない態度や考えに至る場合があります。

例えば、ダブルリフトやパスに関しては、どんな細かい違いも見逃さないカードマジックマニアは、どこが誰のアイディアで、何が違うかがよく分かります。
しかし、ステージマジシャンの鳩出しを見ても全部同じに見えてしまいます。
どこに工夫があり、何が違うかが全く分からないでしょう。
あるいは興味がないのでそれ以上考えることもしません。
「島田晴夫のコピーだよね。」とか、「ランスバートンのパクリだよね。」と簡単に決めつけてそれ以上考えたりもしません。
逆にステージしか興味がない人は、アンビシャスカードを見ても誰がやっても同じに見えて、何が違うか、何が上手かさえもわからず、「あ〜どうせ、ダブルリフトでしょ。」と知っていることをただ言って完結させる人もいます。
テレビ上で不思議なマジックがあったとしたら「あ〜、あれはサクラを使っているんだよ。」と決めつけてそれ以上深く考えたりすることを放棄する人もいます。
これらのことは私の周りだけではないと思います。
前後に動く動きと手をぐるぐる回すだけの動作を見ただけで、「あ〜あれは村上流だから。」とすべてを知っているかのように語る人もいます。
『木を見て森を見ず。』
マジックは、決して薄っぺらいものではありません。
深い森の奥底には、独りよがりのマジシャンには決してたどり着くことのない深淵たるマジックの世界があるのです。

じつは、私はこれら上記のことは、別に悪いことや駄目なこととは思っていません。
誰だってそうです。
私もそうです。
マジシャンとして成長していくにしたがって、知識と経験がより深まっていきます。それによって、様々な事柄が理解できるようになっていくはずです。

私が中学生になったときに読んだターベルコースと大学生になって読んだターベルコースは違います。
そしてプロになってから読んだターベルコースも違いますし、もちろんキャリアを積んだ今読んでもまた違うのです。
同じ本を読んでもその時の自分の立場や自身のレベルによって感じ方が変わるのです。
ターベルコースは、読むたびに新鮮な気持ちにさせてくれるのです。

確かに、その場でジグゾーパズルは完成するでしょう。
少なくともマジックの道を目指すのであれば、いつまでも小学生レベルのジグゾーパズルに満足するわけがありません。
皆さんにとって、本もビデオも自分の得意技もすでに完結していることでしょう。
ただ、ちょっとだけでも、一度読み終えたもの、一度見たもの、そして完成した技さえも、もう一度深く見つめなおしていくことが必要ではないでしょうか。
そうしたことで、自分自身が成長できると信じています。
「このコースの中で、あなたは手品における有力な秘密を学びます。それらを守り、それらから利益を引き出すことです。俳優が舞台の上で、彼のキャラクターを生かして観客を喜ばせるのと同様、あなたもまた、手品師としてのキャラクターを生かし、人々の心に幸せと驚きをもたらすことを望むものです。」
(ターベルコース第一巻「手品師の鉄則」より)

この言葉こそ、ターベルが私たちに望む真実の訴えなのです。
そして、それこそが、マジシャンにとっての鉄則なのです。
「古代におけるマジックに関する記録の源泉は、聖書に記されているものです。」
(ターベルコース第一巻「手品の歴史」より)

歴史上、最も人々に読まれ愛されたベストセラーの本は、いったい何でしょう?
ちょっとしたクイズにもなりますが、たぶんそれは、聖書ではないでしょうか。
西洋文明や文化を語るうえで、聖書をベースにした宗教観を無視することはできません。
私は、ターベル博士の序文や考え方を読む限り、熱心なクリスチャンとしてのベースを感じます。
西洋人にとっては、聖書がイデオロギーの根幹となるものであるがゆえにマジックそのものを軽んじる事が出来なくなるのです。
そして、マジシャンは、聖書にマジックの元となるものがある、ということを認識するがゆえに自分自身の芸能に対しての誇りを持つ事が出来るのです。
西洋の一流のマジシャンが持つ誇りは、単にプロとして生活をしている、ということだけではありません。
こうした背景があるのです。

「聖書の中ではいたるところでマジックに関することが記録され、古代の生活の中で神秘術というものが恐るべき役割を果たしていることを示しています。」
(ターベルコース第一巻「手品の歴史」より)

「マジックという言葉の源泉は”生命の法則の真実の解釈”といった意味合いを持っています。それは”私はある”に表現される人間の魂、内なる神、神の具現化、”衰えることのない神の光”などとして言い表されるのです。」
(ターベルコース第一巻「手品の歴史」より)

ターベル博士が、異教ともいえるゾロアスター教を調べた理由は何でしょう?
それは、きっとマジックの語源がマギにあり、マギを調べるためにゾロアスター教を学ぶ必要があったのでしょう。
ではそこまでしてゾロアスター教を調べたのはなぜでしょう?
それは、私たちマジシャンがなぜ存在するようになったかを知りたかったのではないでしょうか?
私たちマジシャンの存在意義、それを知るためには歴史を学ばなければならなかったのではないでしょうか?
「私達はエンターテイナーとして、観客を楽しますために、マジックの幻覚的な部分を使っています。しかし、正しい精神をもって行っています。大昔においても、ユーモアのセンスのある人は、真実と幻覚の両方を利用し、喜劇的なものと悲劇的なものの両方から、エンタテイメントを生み出していました。
私たちのバックグラウンドは正当なものです。そうであるからこそ、マギの行いを説明し、彼等の重要性を強調したのです。」
(ターベルコース第一巻「手品の歴史」より)
「人間は二面性を持っています。”私はある”に導かれた優れた面、人間の作りだした幻覚から導かれた邪悪な面(致命的な過ち)。
生命の二面性、すなわち、男と女、明と暗、熱さと冷たさ、などを認識しているマギは、すべての真実は、天秤の反対側にその幻覚を持っていることを理解していました。幻覚が真実を説明するのに用いられたり、真実が幻覚を説明するのに用いられたりしたのです。」
(ターベルコース第一巻「手品の歴史」より)
「観客は自然に、手品師が特殊な力を持ち、高い水準を持っていると考えます。観客の私達に対する考えのレベルを低下させようものなら、たいへんな惨状を堤するでしょう。
時代を通して、まさに5歳の子供から105歳の老人までが、手品師によってだまされ、そのおもしろさによって幸福感を得てきました。
手品師は、子供も母も父も、そしておじいさんもおばあさんをも失望させてはならないのです。」
(ターベルコース第一巻「手品の歴史」より)
「ですから手品師に関しても、偉大なるマギについてお話したことを理解し、あなたもまた、彼等の例にならい、あなた自身を成長させてください。人々はあなたのバックグラウンドや、あなたが人間として何を持っているかを本能的に感じます。あなたが与えようとしていることはすなわちあなたが得ることなのです。」
(ターベルコース第一巻「手品の歴史」より)
「”マジックは、2つの偉大なるもの、歴史と科学の源泉である”とだれかがうまく表現しています。私はそれを明確にするとともに、マジックは、歴史、宗教、医学、薬学、化学、そしてその他の科学の源泉だと申し上げましょう。科学におけるすべて今あるものの原点だということです。
いまや私達が娯楽的な芸術としてしかみなさないマジックが、自然を理解するのに役立ち、それゆえに科学の進歩を導いてきたということは、おそらく信じがたいことでしょう。しかし、まさにその通りなのです。マジックは歴史と手を携えて進展してきました。初期の記録において、聖書において、ギリシャの黄金時代において、暗黒時代において、ルネッサンス期において、そして現代にいたるまで、マジックの影響を見出せます。」
(ターベルコース第一巻「手品の歴史」より)
「私達は、マジックの小史をかいま見てきました。これを、あなたの研究の基盤としていただきたいのです。マジックがいかに古くから存在しており、どのような意味を持っていたかを知っていただきたかったのです。マジックに対する人々の態度_いかにマジックがその魔力によって人々をとらえてきており、これからもそうであろうということも理解していただきたかったのです。」
(ターベルコース第一巻「手品の歴史」より)
「マジックから得られる教育的な題材とは別に、マジックはもう一つのものを与えてくれます。それは、あなたの心を広げ、思考力を増大させてくれるということです。それは、あらゆる職業にとって価値あるものです。マジックにそのような効果のあることは、ごく当然のことです。マジックを学ぶには集中力や真の思考力が必要です。それは、あなたにとって有効な頭脳のトレーニングだといえます。また、それを実演するに際しては、すばやい思考を必要とし、一度にいろいろなことを考えなければなりません。」
(ターベルコース第一巻「手品の歴史」より)
「マジックをマスターする努力に対してのさらに付加の報酬として、あなたの心の鋭敏性と如才のなさが促進されます。それは、手品師として必要な資質なのです。多くのトリックがその方法において簡単であることに気付かれることでしょうが、その簡単さにもかかわらず、あなたはその原理と技法と基礎をマスターし、磨きのかかった所作を身につけない限り、うまく演ずることはできません。
それには、機敏性を身につけ、素早く的確な判断をできるようにならなければなりません。この能力を、あなたはマジックから得ることが出来るのです。マジックにとって必要なことを、あなたはマジックから学ぶのです。私の意味するところは、マジックはあなたに正確な知識とすばやい判断を要求し、マジックは、その要求を満たす方法をあなたに教えてくれる、ということです。」
(ターベルコース第一巻「手品の歴史」より)
「手品を専攻し、個性を発揮するための基礎を築くため、あなたに手品における科学を学んでいただきたいのです。」
(ターベルコース第一巻「手品における科学」より)
「私があなたに50種類の手品を教えることは簡単ですし、あなたもそれらを覚えることを望まれるでしょう。そして、それらのトリックを覚えたとき、たぶんあなたは手品師になったと考えるに違いありません。しかし、それであなたは手品師になったのではありません。あなたは、単にトリックを行う人になったのです。」
(ターベルコース第一巻「手品における科学」より)
「基礎や原理について私が詳述しなかったとしたら(実際のトリックの解説文においてさえも)、あなたは手品師にはなりえないのです。あなたは盲目的にトリックを行い、なぜ手をある特定の位置においてからやらねばならないか、また、現象の起きるときにどこに視線を投じておかねばならないか、などを知ることなしに演じることでしょう。あなたは、正しい方法でそれをやっている同か判断しなければなりません。磨き上げられていない状態で演じたときあなたの秘密はみぬかれてしまうのです。」
(ターベルコース第一巻「手品における科学」より)
「私はこれから解説していくレッスンを詳細に検討し、手品における科学というものを理解していただく助けになるよう努めるつもりです。各レッスンの中のトリックは、ただそれをマスターしていただきたいという観点からのみでなく、その中にひそむ原理を知っていただくという観点からも選んであります。おのおののトリックは、特定の基礎を含んでいますので、そこにある原理を理解しながら練習してください。ただやり方の順番を覚えるだけの練習をしてはいけません。それは非科学的であり、非専門的だといわざるおえません。」
(ターベルコース第一巻「手品における科学」より)
原理(3)
ミスディレクション
「観客の視線を支配することは、手品師の偉大な力の一つであり、ミスディレクションの原理は、手品において重要な働きを行うものです。」
(ターベルコース第一巻「手品における科学」より)
「あなたを手品師として指導していく過程において、手品及びその原理について充分にお教えし、いろいろな場合に適合した演じ方ができ、突発的な危機にもうまく対処できるような力を備えるように指導していくつもりです。
ひとつの原理に基づいた数々のバリエーションをもお教えします。ときによっては、短い期間のうちに同じトリックを繰り返して演じなければならない場合が生じ、新たな観客の中にすでにあなたの演技を見た客が混じっていることがあります。それらの観客に対しても、同じ現象を他の方法によって行うことにより、それらの客に手掛かりを与えなくて済むのです。」
(ターベルコース第一巻「手品における科学」より)

第1巻は1941年、第2巻は1942年、第3巻は1943年、第4巻は1945年発行となっています。

ターベルシステムは60レッスンあり、ターベルコースの第4巻までで58レッスンとなります。
レッスンの順や内容はターベルシステムのままではなく、かなり変えられています。

それでも、第1巻と第2巻はターベルシステムの原稿やイラストをそのまま使っている部分がほとんどで、第3巻と第4巻は新しい内容の部分がかなり増えています。

第5巻は1948年発行で、ほとんどの部分が新たに加えられた原稿とイラストです。

3巻から5巻まではラルフ・リードが編集を担当していました。
彼は1952年に死亡したため、1954年発行の第6巻ではブルース・エリオットに編集担当が変わり、ほぼ全てが新しい内容です。
lesson 3 「Sleight of Hand with Coins」
3.Manipulative Methods for Vanishing a coin (コイン消失の方法)

1、フロント・サムパームバニッシュ
2、トップポケット・バニッシュ
3、フロント・フラットパーム・バニッシュ
4、フロント・フィンガーパーム・バニッシュ
5、コインスライド・バニッシュ
6、サムグリップ・バニッシュ
7、フィンガーパーム・バニッシュ
8、リフトアップ・バニッシュ
9、インビジブル・サムバニッシュ
10、トゥルニケ・バニッシュ(フレンチ・バニッシュ)
11、ターベルの改良版”フレンチ・バニッシュ”
12、ル・ポールの改良版フレンチ・バニッシュ
13、ターベルのニップアウェイ・コインバニッシュ
14、スパーバ・コインバニッシュ
15、ダイレクト・コインバニッシュ
16、ジョー・バーグのコインバニッシュ
17、ピックアップ・バニッシュ
18、フロント&バック・フィンガーパーム
19、バック・フィンガークリップ・バニッシュ
レッスン4「コインの手品」

『The dissolving coin(溶けるコイン)』p85
『Vanishing coin in Handkerchief(ハンカチの中で消えるコイン)』P89
『Coin through Handkarchief(ハンカチを通り抜けるコイン)』P91
『Copper or Silver penetration(銅貨、もしくは銀貨の貫通)』P92
『The "Pencil" coin vanish and reappearance(鉛筆によるコインの消失と再現)』P95
レッスン5「続コインの手品(More Coin Tricks)」

1『Joe Berg's Miracle coin vanish(ジョー・バーグのミラクル・コインバニッシュ)』第一巻P99
2『The coin, Envelope, and Handkerchief(コインと封筒とハンカチ)』P102
3『How to vanish a coin by wrapping it in a piece of paper(紙に包んだコインの消失法)』P105
4『The Homiing coins(ホーミングコイン)』P107
5『Invisible money transit(見えないコインの飛行)』P113
6『The multiplying money tray(倍増するコイン用の皿)』P116
7『A newspaper used as a tray(新聞紙代用の方法)』P116
レッスン1から15 - 1926
レッスン16から40 - 1927
レッスン41から56 - 1928
レッスン57から60 - 1929
Lessons:
1. The History of Magic
2. The History of Sleight-of-Hand
3. Necromancy & Divination
4. Development of Superstitions
5. Magic & Religion
6. Magic & the Science of Medicine
7. The Rope & Tape Principle
8. The Relations of Magic to Other Sciences
9. The Principles of Card Effects
10. Confidence & Enthusiasm
11. The Penetrating Ring , The Jumping Rubber Band, Thumb Tie with Rubber Band, The Japanese Thumb Tie
12. Cards That Pass in the Night , The Cars up the Sleeve
13. The Regular Pass , The Card Stab, The Extremist-Ray Knife, The Magnetic Knife
14. The Force , Producing a Card from a Whole Orange, The Card & the Banana
15. Guide to Card Positions , Various Principles of Palming & Shifts, The Conjurer's Touch, A Mysterious Discovery, "Marvello," Cards, Envelope & Hat
16. "Tack It" , New Era Version of card Through Handkerchief, Three Cards Through the Handkerchief, Rising Cards Through Handkerchief
17. "Snap It" , Flash Card Production, Mystery of the Glass House
18. Rising Cards
19. The Enchanted Cards & Envelope , Bewitched Rising Cards & Envelope, Rising Cards from Book, A Book & a card, Rising Cards Through Hat, Rising Cards out of a Hat
20. How to Please Your Audience , Keeping up with the Times, Making an Impression, Maintain a Healthy Attitude Toward Magic, The Vanishing Wand, King Solomon's Marriage Bands, Arrangement of Programs
21. Sleight-of-Hand with Coins
22. The Homing Coins , Invisible Money Transit, The Coin in the Magical Envelopes
23. The Miser's Dream , The Coin, Envelope & Handkerchief, The Passe Coins & Glasses, The Passe Coins from Hand-to-Hand, the Phantom Coin
24. Humpty Dumpty Outdone , The Egg Bag
25. I am Saving You Money , Effects with Rabbits
26. Simplicity is the Key-Note of the Tarbell System of Magic , The Cut & Restored Ribbon, A card & Ribbon Mystery Ribbon, A Spirit Communication, A Wandering Ribbon
27. The Famous Needle Trick , A Thimble Act
28. Silks , The Egg, the Glass, & the Handkerchief, The Wandering Handkerchief, The Silk & the Flame, The Candle, the Silk, & the Paper Tube, The Educated Knot
29. Divisions of Modern Magic , Unlimited Opportunities in Magic, Specialization, Presentation, Creating of Effects, Experiments of Super Mentality, The Chess Knight's Tour, A Mind Reading Act, The Yogi's Prediction, The X-Ray Cards, Telepathic Pictures
30. Making Money with Magic , Wand from Pocketbook, Cigar from Pocketbook, Wand from Card Case, Silk Production from Hat, A Rabbit Traveling Bag, Deluxe Silk Production from Hat, Production of Rabbit from Silks, Chinese Box Vanish for Rabbit
31. A Modern Crystal Gazing Act , Rapid Mental Transference, A Good "One Man" Mind Reading Act, Distant Mental Communication, Blindfold Card Reading, A Mystic Discovery
32. Your Relation to Other Magicians , Ethics at a Magic Performance, Silk Handkerchief Magic, Mystic Knots, The Dissolving Single Knot, The Speedy Single Knot, The Fade-Away Double Knot, Quick Release Double Knot, Leg Tie & Release with Handkerchief, The Magical Bow Knot, Repeat Handkerchief Vanish, AN Eggs-traordinary Eggs-Planation, A "Sucker" Handkerchief Vanish, A One-Man Handkerchief Vanish, The Sympathetic Silks, Elusive Silks
33. Cigarette Magic , The Burning Cigarette & Silk Handkerchief, The Phantom Cigarette, The Vanishing Cigarette, The Dollar Bill in the Cigarette, Catching Cigarettes in the Air, An Odd Cigarette Vanish, Cardini's Floating Cigarette, to Produce Lighted Cigarette from Box
34. Twelve Impromptu Effects with Cards : Back and Front Hand Palming, Color Changes with Cards, Top Card Change, Flourishes.
35. Sleight-of-Hand with Cards
36. More Card Magic , Production of Cards from the Mouth, Cascade Production from Boy's Nose, Easy Methods for Forcing Cards, The Circus Trick, Flase Counting, Four Ace Effects, Card Fountains
37. Oriental Magic , Chinese Color-Changing Coins, Chink-a-Chink , The Phantom Knot, The Mystic Knots, Chefalo's Knot, Mysterious Japanese Tie, The Chinese Burning Tapes, Hindu Cut & Restored Turban
38. Oriental Magic , Japan-O-Tie, The Mystic Smoke, The Chinese Sticks, The Climbing Balls, The Disappearing Grain, The Hindu Jar of Grain, The Productive Japanese Lantern
39. More Handkerchief Magic , The Handkerchief Ball, The Soup Plate & Handkerchiefs, Two Soup Plates & Handkerchiefs, The Twentieth Century Silks, Tarbell's Color Changing Handkerchief, Double Handkerchief Color Change, The Dyeing Handkerchiefs, The Birth of Old Glory
40. Character Analysis Related to Magic
41. Billiard Ball Manipulation
42. The "Clean Cut" Color Changing Handkerchief , The "Vice-Versa" Color Changing Handkerchiefs, Handkerchief to Billiard Ball, The Elusive Rainbow, Spot the Red, Watch the Lemon, The Magic Chocolates, Popping Corn in a Hat, Nursing Bottle from the Hat
43. Coat & Hat Productions , Comedy Egg Production, A Master Hat Production, Rabbit Productions, An Unexpected Rabbit Production, Rapid Production of Rabbit from Hat, Silks & the Rabbit, Rabbit Production from Paper Ribbon, Rabbit Production from Gentleman's Coat, A Chicken Produced from Gentleman's Coat, Production of Bottle of Milk or Liquor from Gentleman's Hip Pocket, Changing Rabbit to Box of Candy, Sausages from Boy's Coat
44. Chemical & Mechanical Magic , A Novel Transmission of Smoke, Wine & Water, The Wandering Glass & Bottle, A Magical Transformation, A Cooking Lesson, The Welsh Rarebit
45. Spiritualistic Magic , The Living & the Dead, Spirit Photography, The Psychic Paper, Spirit Slate Writing, A Parlor Seance
46. More Spiritualistic Magic , The Dark Seance at the Table, The Dark Circle, Gysel's Mysterious Lights, Dr. Bridge's Thought Projection, The Siberian Chain Escape, The Cabinet Seance, Another Good Tie, The Throw-Away Coat Tie
47. Chinese Linking Rings , Weber's Emergency Routine
48. More Oriental Magic , Tarbell's Mysterious Firecrackers, Kolar's Balloon & Silks, Ching-A-Ling Chinese Lantern Production, The Hindu Mango Tree Growth, Tarbell's Hindu Plant Growth, Comedy Flower Growth
49. Specialty Chinese Magic , Production of a Large Bowl of Water, Production of Stack of Four Bowls of Water, Chinese Production of the Four Bowls, Production of a Child, Modern Production of Bowl of Water on Table, Chinese Production of Doves, The Mysterious Self-Filling Lota, Ching Ling Foo's Magic Water Can, Mystery of the Paper Ball, Egg, Frog, & Baby Chicken
50. The Tarbell Rope Mystery
51. Illusions , The Mystery of King Tut, Who & Which
52. Building Illusions , Black Art Illusions, The Elusive Hindu, A Daughter of the Sun, The Mystery of the Girl in the Trunk, The Phantom Flight
53. Escape & Substitution Illusions , The Substitution Trunk Mystery, The Canvas Box Mystery, The Packing Box Escape, The Paper Bag Escape
54. The Black Art Table , The Treasure Chest, The Chinese Pigeon Production, Thayer's Super-Vanish of Doves
55. The Egyptian Mummy , The Mystery of the Dancing Girls, The Doll House Illusion
56. The Sward Box , The Penetrative Steel Bars, The Indestructible Girl, Sawing a Woman in Half
57. The Chinaman , The Ghost & the Cat, The Mystery of The Three Ghosts
58. The Phantom of the Circus
59. Making the Box Office Pay
60. Advertising & Publicity
1927年11月のスフィンクス誌にターベルによるカラーチェンジングシルク(Clean Cut COLOR CHANGING HANDKERCHIEF)の広告が記載されています。
シルクと道具付きで2ドル、道具のみで1.5ドルです。
"Now I can do the color change of silk as it should be done"と推薦文を書いているのがカーディニです。二人の親交の厚さを物語るものでしょう。
ちなみにこの時、スフィンクス誌の表紙を飾っているのもカーディニです。おそらくこれが米国においては初めて表紙になったものではないでしょうか。
1927年5月スフィンクス誌(p83)にターベルシステムの広告があります。それまでの広告とは違いローラントのリンキングリングについて強調されています。このローラントのリング手順が記載されているのがレッスン47です。という事は、1926年6月から執筆を始めたので、約1年でここまで来たことになります。平均すれば1週間に1冊のペースで書き上げていることになります。
「昭和十年(1935) 46歳 シカゴ大博覧会に出る。ジョーボーク、ブラックストーン、ターベル、カーターらと親しくなる。」
(石田天海著『奇術五十年』1998株式会社日本図書センター)p220

 ターベルが実際に天海に会って親しくなったのは、1935年という事になります。その後の天海は戦時中、ハワイで活躍します。ターベルもどうもこの頃はハワイに住んでいた可能性があります。

「昭和二十三年(1948) 59歳 ハワイの「ハーラン・ターベルショー」に出演。」
(石田天海著『奇術五十年』1998株式会社日本図書センター)p222
スフィンクス誌1926年6月15日号の表紙がドクター・ハーラン・ターベルです。そしてこの号から毎月ターべシステムの1ページ広告が記載されます。面白いことに似たような文面もありますが、毎号広告を変えているところです。
1926年12月のスフィンクス誌の広告からガラリと雰囲気が変わります。おそらくこの頃にある程度の評判を得ていたのでしょう。あるいはプロトタイプを有名マジシャンに見てもらったのかもしれません。
この年の6月に行われたオハイオ州ケントンにおけるIBMとニューヨークにおけるSAMの大会においてターベルがセンセーションを巻き起こしたようなことも書かれています。
アド・デュバルやパーシー・アボットが推薦文を書いています。
また、ターベル自身が以下の有名マジシャンから手紙をもらったことが述べれれています。
リロイ(Le Roy), フーディニ(Houdini), パウエル(Powell), デバント(Devant),カーディニ(Cardini), パーシーアボット(Percy Abbott), レオン(Leon), ニコラ(Nicola), ローラント(Laurant), デュバル(Duval), レノ(Reno), ハーマン夫人(Madam Herrmann), スタニヨン(Stanyon), ゴールドストン(Goldston), ゴールディン(Goldin), フィッチャー(Fischer), カーター(Kater),ドーンフィールド(Dornfield), デュクロット(Ducrot)等々。
1926年12月号では、ターベルはフーディニ追悼のイラストを1ページ記載しています。
1927年1月号の広告もまた興味深いです。その前年に亡くなったフーディニは三部購入するほどだったことが記載されています。
また、オハイオ州ケントンに住むIBM会長にしてエジプシャンホールオーナー、収集家としても有名なW.W.ダーヴィン氏が、「私はこれほど様々なライジングカードがあるとは知らなかった。私自身も12種類知っていたが、それとは全く異なる方法があるとは思いもしませんでした。」と推薦文を書いています。
 ターベルシステムでライジングカード特集があるのはレッスン19になります。
 また前号と同様に他の有名マジシャンから手紙をもらったことが記載されています。
サーヴァイス・リロイ(Servais LeRoy), ブラックストーン(Blackstone), ニコラ(Nicola), フレドリック・ユージン・パウエル(Frederick Eugene Powell), パーシー・アボット(Percy Abbott), カーディニ(Cardini), レオン(Leon), ロークラー(Rouclere), ハーマン夫人(Madam Herrmann), ローラント(Laurant), ブッシュ(Bush), レノ(Reno), デバント(Devant), ゴールディン(Goldin), ゴールドストン(Goldston), スタニヨン(Stanyon), ダンテ(Dante)等々。
ハリー・フーディニが亡くなったのが1926年の10月31日です。という事は、三部購入したのが本当だとすると6月からコースを手にしているはずです。元々フーディニコースになる予定だった事を考えると真っ先に手に入るはずです。少なくとも半年分は入手したでしょう。という事はレッスン20までは持っていた可能性があります。
http://www.conjuringlights.com/CL/Portraits/Tarbell_1/tarbell_1.htm
上記を見て気が付くのは、本来のターベルシステムが縦閉じだった、という事です。またここの写真にある卒業証書を見ると、名前がオキトになっています。この時代にすでに名を成していたはずのオキトが年下のターベルに学ぶというのは凄いことだと思います。

ログインすると、残り19件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

クラシックマジック研究 更新情報

クラシックマジック研究のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。