ビバ！ロックンロール！コミュの●ロックンロールモノ／09●

ロックンロールモノとはそれが音楽であれ文章であれ映像であれ、タイトルに“ロックンロール”という言葉を冠したものを言う。タイトルに“ロックンロール”を謳ってんだから、内容はそれなりにロックンロールなんだろう、と思いきやそうでないものも多々あるが、とにもかくにもタイトルに“ロックンロール”という言葉を冠したものならなんでもかんでも、ここでは十把一絡げにピックアップしたい。
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ニューロックンロール／
詩・曲／ウッディー・演奏／奇妙丸

信長好きのウッディーが20代後半に組んでいた「奇妙丸（信長の長男の幼名）」というバンドの代表曲。この曲を作った時は、“ニューロックンロール”という言葉を、世界で一番最初に、この僕が思いついたことに非常に満足したものだ。だって、ありそうでないでしょ、今でも。リズムも珍しくレゲエ風であり、歌詞は拓郎譲りの字余り、叩き込みスタイル。この曲をひっさげて拾得のステージを何度かこなした後、或る日のライブの際に見知らぬ若者が寄って来て「“ニューロックンロール”って歌やってはるでしょ？あれオリジナルですか？僕はあれを聴いてバンドを解散して、新しくロックンロールバンドを組んだんです」と言ってくれた。かなりうれしかった。また、当時よく対バンしていたバンド“だいなし”のオリジナルで「狼と踊れ」という曲が僕は大好きだったのだが、後でフロントマンの上杉君が「あれは“ニューロックンロール”に影響受けて作った」と言っていた。

そして、それから十余年…この間、こんなメールが。
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こんにちは。宇田さん。お元気ですか。

僕の一番新しい唄。（辺境の地）の詩です。
9月から、この決定稿で唄っています。
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流れる煙草の煙は空高く
雲をつき抜け天までのぼる
気づいてくれただろうか
風にとけたかすかな暗号を

腐ったやつらの脳ミソ半分
黒く塗りつぶしにパレードが始まる
ところで、ひよっとしたら、もうすでに
やつは通りすぎてしまっているかもしれない

いつかまた、たぶん、きっと何処かで
俺を見つけてくれるだろうか
俺だと、わかってくれるだろうか
ほんの少しドキドキしながら、暗号を送るよ

ギターなんか弾けなくてもニューロックンロールバンド
黒い扉の向こうからニューロックンロールバンド
夜と霧と煙の島のニューロックンロールバンド
村八分になりたかったよニューロックンロールバンド

壊れたまま引きずり続けるニューロックンロールバンド
ちょっぴりさみしがりやさニューロックンロールバンド
誰も信じてくれてなくてもニューロックンロールバンド
涙も流すさニューロックンロールバンド／
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ニューロックンロールという言葉（概念）を
発明した宇田さんにまずはお礼まで。
ありがとうございます。では、また。

（友人、アイリー入江からのメール：06-11/06）
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「ニューロックンロール」

ニューロックンロール、時代は変わる…

活気のない戦いに駆り出される、銃の替わりに鞄を大切にかかえ
昨日と同じ回数だけ笑い、それ以上楽しんではいけない
ニューロックンロール、時代は変わる…

政治の首は傾げられている、どこを見ているのか分からぬように
タバコが燃える間にすべて終えなければ、
最後まで燃え尽き、灰皿から落ちる前に
ニューロックンロール、時代は変わる…

オヤジはいつでも旗を持ち歩く、口を揃えて歌わせようとする
オレには見えるぜ、あんたの胸に、汚ねえあの星が輝いているのが
ニューロックンロール、時代は変わる…

オレはフーテンになんかなりたくはない、
行く当てのない流れ者なんてクソっくらえだ
あいつらは不安でただ淋しいだけだ、お前らは神でも信じていればいい
ニューロックンロール、時代は変わる…

愛を実践しなくても結構！
その言葉を知っていればいい！
多分隣とはうまくやれるさ
お前となら、多分うまく行くさ
お前となる、多分うまくやれるさ
小さな闇の中でなら…

意味を知った時、誰もが驚く、だがすぐに慣れ、何とも思わなくなる
オレはオレのこのちっぽけな世界をぶち壊したくて
柔らかい爪先で蹴飛ばし続けているんだぜ

アイ・ノー・ゲット・ア・ニューロックンロール、時代は変わる…

（詩・曲／ウッディー）