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境界文学コミュの歴史改変小説

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はじめまして、猫屋と申します。
この頃、欧米では割と普及しているらしい歴史改変小説というジャンルが気になっております。ただ日本ではこの主題があまり評価されていないようでしかるに作品郡がまとめて紹介されているのもみかけません。日本におけるこの分野に詳しい批評家といえば巽孝之くらいではないかと思います。
私の知っている国内でこれ当てはまるものといえば、荒俣宏の「帝都物語」や矢作俊彦の「あ・じゃ・ぱん」などがあります。小林恭二の「ゼウスガーデン衰亡史」もこれに加えていいかもしれません。

歴史改変小説に関する英語のサイトもお知らせしておきます。
Uchronia The Alternate History List
http://www.uchronia.net/

コメント(6)

>>たなか(な)
ご尤もなお訪ねと存じ上げます。
ただ、SF好きと否かでは明らかに温度差がありますよ。
例えばSFのサブジャンルとしてのスペースオペラやサイバーパンクならばそうハードにSF好きでなくともある程度のイメージは持っている。しかし、例えばハヤカワ文庫にも歴史改変小説の短編アンソロジーなどというものも未だない現在、日本ではまたまだ未開拓の領域と考えます。

勿論、架空戦記ものも歴史改変の範疇ですからこの意味では国内でも隆盛しているということも可能でしょう。
ただしそれらの一群は明確に〈歴史改変小説〉というジャンルを意識して創作されている訳ではないようであるし、またアメリカなどではネアンデルタールからケネディまで様々な可能性が網羅されているのに対し、改変性の幅も限られ、半村良の「戦国自衛隊」などの例外はありますが、近代まで現実史をなぞっているものが大半と思います。
それに明らかな歴史改変小説であってもそれとして評価され系譜の遠近法で捉えられることもありません。

こういう現状と思しいので先のように述べさせていただきました。

後、歴史改変小説は必ずしもSFに留まりません。
私は漫画「GS美神」は立派な歴史改変的作品であると思いますが、これはSFとは違いますね。それと同じような作品にキム・ニューマンの「ドラキュラ紀元」三部作があります
初めまして、猫屋レオ丸さん。
私も歴史改変小説と聞いて、てっきり架空戦記(って読んだことないですが)の類かと思ったんですが、『高い城の男』とかの類ですね。私も個人的には たなか(な)さんのイメージに近い感じですが、バリバリのSFファンではないとはいえ、SFも好きな私ですから、もしかすると一般とはかけはなれているかもしれません。
個人的には『ゼウスガーデン衰亡史』は、歴史改変というよりも、架空の歴史という気がするのですが、これがアリなら、筒井の『虚構船団』も歴史改変モノですし、『GS美神』がアリなら、『ストーン・オーシャン』もアリなような気がしないでもありません。
むー、でも山田正紀『機神兵団』も佐藤亜紀『戦争の法』(あれ、鏡の国じゃないよな? ウロン)も、井上ひさし『吉里吉里の国』(だっけ? これは未読)なんかも歴史改変ものだと思います。ミーハーSFファンの私でも、パッとこれぐらい出てくるのだから、やっぱりわりとポピュラーなジャンルなんでは?(世間的にはマイナーだとしても)

あと、これは勘違いかもしれませんが。一般的にはスペオペはサブジャンルというより、メインだと思われているような気がしないでもないですが……個人的な感慨なので、本当かどうかはちょっとアレですけどね(汗)。
>> しんら再びのパチ男
こちらこそ初めまして。
示されている話題に一つ一つお答えしたいと思います。

先ずこの箇所。
>>個人的には『ゼウスガーデン衰亡史』は、歴史改変というよりも、架空の歴史という気がするのですが、

なぜ小林恭二のこの小説を歴史改変作品とするかはすなわちこのお話は六十年代から始まり、「下高井戸オリンピック遊技場」という要素を挿入した結果の日本を描いているからですよ。作品が世界史をなぞりかつ茶化しているからではありません。
私は歴史改変小説というのは我々の生きる地球と同じ地理的条件を前提としているものと思いますね。
ところでロバート・シルヴァーバーグの未訳小説、キリスト教は興らずローマ帝国の崩れなかった世界を描いた「永遠のローマ」で語られているおよそ二千年のローマ帝国史は面白いことに大筋において現実史とさして変わらないようにみえるのですよ。つまり一時衰退し、ルネサンスが現れ、大西洋の向こうの大陸は発見され新ローマが建設、革命が起こり再び共和制となりなど。これも歴史改変でありながら現実史を読みかえた一例でしょう。

>>これがアリなら、筒井の『虚構船団』も歴史改変モノですし、

お気持ちは大変よくわかりますけれども、以上に述べた理由で「虚航船団」は歴史改変小説とは言えません。因みに筒井康隆は「美芸公」という実によく出来た歴史改変小説を書いております。

>>『GS美神』がアリなら、『ストーン・オーシャン』もアリなような気がしないでもありません。

「ジョジョの奇妙な冒険」は立派な歴史改変作品ですよ。第一部などは大分スチームパンク的でもありますしね。
似た作品にティム・パワーズの「アヌビスの門」があります。


>>むー、でも山田正紀『機神兵団』も佐藤亜紀『戦争の法』(あれ、鏡の国じゃないよな? ウロン)も、井上ひさし『吉里吉里の国』(だっけ? これは未読)なんかも歴史改変ものだと思います。ミーハーSFファンの私でも、パッとこれぐらい出てくるのだから、やっぱりわりとポピュラーなジャンルなんでは?(世間的にはマイナーだとしても)

そうなんですよ。日本にも実は歴史改変小説結構あるんですよ。ところが、丸で長年視力を持たなかった人が手術によって光を手に入れても感覚への不慣れから、一々対象をさわった後でないとものを見ても認識することが出来ないように、言われればわかるのだけれども意識されないのが現状のようです。

ご理解いただけましたでしょうか。
>猫屋レオ丸さん
 ふむふむ。なるほど、どうもこちらが勘違いしていたようです。歴史改変物がもっと書かれてもいいのではないか、ではなく、歴史改変物というジャンルがあることを明確に意識してほしい、ということなのですね。で、意識向上のためにアンソロジーなんかも組まれてしかるべきなのではないか、と。
 (そのような筋で正しいとすれば)理解しました。

 実は私、歴史改変系の作品って案外読んでいるような気がします。歴史、ぜんぜん詳しくないから、本当の妙味はわかってないかもしれないですけど(苦笑)。でも、歴史改変モノだから、という理由ではあんまり手にとらない気がするのも、やはり歴史が苦手だからか。たまたま好きな作風の作家が、そういう作品を書くことが多々ある、という理由で読んでいるような……。

余談ですが、筒井作で『美藝公』の名を前回出せなかったあたりに、自分の健忘っぷりを見せられるようで恐い限りです(笑)。
どうも。ご無沙汰しております。
小生、このようなコミュニティを作ったのでここに告知します。

ユークロニア@mixi支部
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1715802

よしながふみ版「大奥」の感想をmixiでみても、結構それをどう評価していいかわからない方がいるようです。

〈歴史改変〉というジャンルはこれからますます普及していきますよ。

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