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Deeeeep NY 女の夜遊びコミュのその4:男は若い女が好き!ならば、ターゲットはとっても年上の男性の巻

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★☆この回から初めて読まれる方へ★☆


連載形式になっていますので、お手数でもさかのぼってお話を読んでみてください。

男は若い女が好き!ならば、ターゲットはとっても年上の男性の巻http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19147204&comm_id=1323829

その2:男は若い女が好き!ならば、ターゲットはとっても年上の男性の巻
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19415747&comm_id=1323829

その3:男は若い女が好き!ならば、ターゲットはとっても年上の男性の巻
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19728415&comm_id=1323829


***


はじめに

背が低いことを自ら申告した52歳のアメリカ人の男性の自宅アパートで会うことになった菊楽恵。彼の住まいは想像以上に豪華なアパート。ドアベルを鳴らして出てきたのは、背が高く若いハンサムな男性。彼がデートの相手と喜んだのもつかの間、ホンモノが登場!彼は謙遜もしていないし、嘘もついていなかった。やっぱり、背が低かった……!!


***


「お待たせしました」
とジョナサン氏は言いながら、私の前のカウチに座る。


「ようこそ!お会いできて嬉しいです」。
「お招きありがとうございます」。
挨拶を交わす。


ダニー・デビートを彷彿されるずんぐりむっくりな体型だ。顔は丸く、首がほとんどない。眉毛がとっても太い。脚は組めないくらい短い。でも、笑顔がいい。ホワトニングがばっちりの真っ白な歯だ。ピィカァ〜!
髪型は七三にしっかり整えている。几帳面そうだ。
服装は白いポロシャツに、チノパン。
ポロシャツの襟から胸毛が見える。
何を隠そう私は胸毛好き!もじゃぁ〜好きだ!


さっきの若い男性に抱いたモヤモヤの気持ちはどっかに吹っ飛んだ。


「この絵本ですが、知っていますか?」と『のんたん』の絵本を手に取るジョナサン氏。
「知っています。Nontanと言うんですよ」。
「ノォ〜ムトゥタァ〜ン! 響きが面白いですねぇ〜」と目を本当に丸くしながら、上機嫌で言うジョナサン氏。

「いつか読んでみたいと思っているんです。日系のブックストアに行った時に見つけましたね。メグミさんがよろしければ、私の日本語の勉強を手伝ってくれる嬉しいな」とページをゆっくりめくりながら、私の目を見て話すジョナサン。
ちょっと強引だ。

「そうですね」とクリクリした目に吸い込まれそうになったが、「はい、お手伝いします」とはっきりした事は言えず、曖昧な返事をする。
ここで安易に約束をしてしまったら、二度と会いたくない場合、自分の首を絞めるようなものなので良くない。
そういうところは妙にしっかり考えている。


ところで、関係が長続きの秘訣は、顔が好みであることだという。
ハンサムということではなく、顔が好きか、どうかということだ。
ジョナサン氏の顔は私の好みか否か。
好きな顔だ。
寝顔を見ても嫌いにはならい顔だ。
顔と胸毛でジョナサン氏への★は1つ。


ところで、自分のダ〜リンとしてデートの相手がふさわしいかを★を付けて採点することにしたのだ。
満点は★10コだ。
2回目のデートへの合格点は★7つだ。
7つ以上でなければ今回のデートで、さよなら〜。二度と会わない。

もちろん、相手があることなので、私が7つ以上の星を彼に付けたとしても彼は私のことを気に入らないかもしれないが。


***


「私のアパートをご案内しましょう」とジョナサン氏は立ち上がった。

「このアパートは私の両親の時代から所有していましてね。私はブルックリ生
まれのブルクッリン育ちなんですが、仕事の関係で便利なので住んでいます」。
同じくブルックリン出身の個性は俳優ハービー・カイテルと同じようなブルクッリン・アクセントをジョナサン氏からも感じる。

アメリカ人というのは、なぜか自分の住んでいるところを恥ずかしげもなく見せる。

キッチン&ダイニング・ルームを見せてくれた。
ダイニング。テーブルは一枚のガラス。椅子は機能的でシンプルな木のデザインだった。応接室のロココ調とは全く雰囲気が違う。

しかし、ゴデゴテした装飾がないから、安物か? といったら、そうではない位は私でも分る。シンプルでモダンな家具とはいえ、某スウェーデンの激安家具店で購入した
のではないのも分る。
多分、有名デザイナーの椅子だったりするのではないだろうか。


しかし、ランチを用意してくれると言ったのに、何も料理されていない様子で、
しかもテーブルセッティングもされてないない。
これから作るのだろうか?

ワインを飲みながら、男性が料理しているのを眺めて待つのも悪くない。
ジョナサン氏ならコミカルに動いたり、お話したり楽しいんじゃないかな。




彼の書斎にも案内された。
大きな机に革張りの大きな椅子。シガー(葉巻)とブランデーが似合いそうな雰囲気だ。
壁一面が本棚であり、それも天井まである。オーク材だろうか。
それに本、本、本。本だらけ。書斎などというレベルではなく、ライブラリーそのものだ。本が好き!とうのも素敵だ!
顔と胸毛で★1つだったが、さらに★1つを加算して、★2つだ。


あっ!背が低いことを告白したので、正直な点にも★1つ。計3点。


「読みたい本があればお貸ししますよ」と言ってくれたジョナサン氏。
本を借りれば、返却ということを口実に再び会えることもある。
しかし、まだ★3つの状態で気軽に本を借りてはいけない。まだまだ。
後で、嫌いなタイプだったことが判明して、本を返すのが負担になるからだ。
せめて★7つを獲得してからでなければ。



「次は私のベットルームにご案内しましょう」


きゃぁ〜!ベットルームだなんて。

どんなベットかしら?

マットレスは固めがいいけど、やっぱりスプリングが効いている方が断然いいぃ〜。だって、腰の動きの助けになって、奥の方にバンバン当たって、
「あっ!はぁ〜〜ん!うっ!ふ〜ん! Oh! Yes! Oh! Yes」の我を忘れる快楽の世界に突入できるではないか。

回転ベットに、ミラー張りのお部屋かもしれない。
それとも地下牢風のSMベットルームだったりして。
調教してもらえる!?

成金趣味も悪くはない。
床には白熊の毛皮か、彪(ヒョウ)のホンモノの毛皮があって、アニマル!アニマル!のベットルーム。

人間は所詮、動物なのだ。高尚なことを言ってもやることは、ただひとつではないか。

これで★は一挙に5個となり、最低ラインの7つを軽く越えて、2回目のデートを越して今すぐベットインか?

ベットルームを見ただけで興奮〜!?
そんなに簡単でいいのだろうか?


ジョナサン氏が、真鍮のドアノブをカチッと開けた。

直ぐに目に入ったのは、大きな抽象画だった。
頭の上の部分になる壁に飾られてある。

「素敵な絵ですね」と絵を眺めながら言った。


「私が好きな画家の絵でしてね。見ると落ち着くんので、ベットルームに飾ってあるんですよ」
「有名な方なんですか?」
「いや、いや。パリに数年前に行った時に、知人が経営しているギャラリーに行きましてね、魅せられたんですよ、この絵に。パリからの運送代の方が高かったくらいの絵ですがね。インテリアデザイナーにお願いしてその絵を基調にベットルームを改装しました。ハハハハハ〜」

壁はライト・ブラウンというべきか、それともベージュというのだろうか、
シックな茶系のソリッドカラーだった。

ベースはくすんだ青。
水滴が今にも垂れようとしている楕円形が7個ある。
楕円形の3つの一色が壁の色と同じだった。

白いベットカバーに白い枕が四つ。
そして壁の色(楕円形の一色)と同じ色の枕がひとつが綺麗に並べてあった。
カラーコーディネイトされてある。


「人生のほとんどは寝ているわけで、寝ている間は絵の鑑賞はできませんがね。
ハハハハ」

好きな絵を基調にしたベットルームをインタリア・デザイナーに依頼して作るとは……!!
只者ではない。
それだけ余裕=お金があるということなのだろう。


ガサツそうな容貌と全く反対な繊細な内面。
「激しく動物的な短時間!目的は射精だ!セックス」よりは、長時間愛撫されているのが似合う洗練されたアーティスティクなベットルームだ。


彼のアートに対する思いとカラーコーディネトに★1つ。計4点。


***


「メグミさん、忙しくてお約束のランチを作っていなんです。
宜しければ近くの日本食レストランに行きませんか?」

ランチを作るというのは口実で、もしかして彼の住んでいる場所を見せたかっただけかもしれないと思った。



二人で並んで歩く。
ジョナサン氏は私より低い。
ヒールを履いて160cmぐらいの私だが、彼のことを思いっき見下げてしまう。
彼の身長はどう見ても150cm以下だ。
黒服の女とポロシャツ、チノパンの男とでは何となくちぐはぐだ。
しかし、背が低くてもハゲではない。


***


ジョナサン氏が連れていってくれた場所は、お寿司がおいしいと評判の日本食レストランだった。

日本酒よりはホワイ・ワインでお刺身やお寿司を食べるのが好きというジョナサン氏。日本酒がちょっと苦手な(といっても、実は、飲みすぎて暴れて、意識を失ってしまう)私と同じ嗜好で嬉しくなる。

食べ物の好みが一緒なのは大変重要である。
★1つ追加だ!
現時点で★★★★★。計5点。

ドライ(辛口な)なシャブリをオーダーし、乾杯。
ジョナサン氏と私はそれぞれ同じ上の握りを注文した。


アメリカ人にありがちな醤油をたっぷり付けて食べるジョナサン氏。
初めて見た時は、本当に本当に驚いた。
本国日本じゃ塩分控え目が当たり前なのに。
お寿司の味というより醤油の味しかしないと思うのだが、甘いか辛いか極端な味が好きなアメリカ人らしい。


「仕事はお忙しいのでしょうか?」
「そうなんですよ。弁護士という仕事は長時間働くことが多くてですね。
プライベートタイムがなかなか持てないんですよ」

おぉぉ〜!ジョナサン氏は弁護士か。

安定性と高収入ということで、★は2つだ。計7点。
おぉぉぉ〜!
2回目のデートは決定だ!


箸を持つジョナサン氏の爪を見た。
私は長い爪が嫌い。
不潔な爪で秘密の花園を開かれて、いじられると思うとゾッとしてしまう。
彼の爪は、きれいに切りそろえられてあった。
弁護士だもの、汚い爪のはずがないか。
しかし、指毛が長く、剛毛なのが気になる。
だが、爪は私にとって重要事項なので、指毛はこの際忘れて、★ひとつ! もう★は8点。

今夜はお泊まりか!?



「あの〜、さっきの彼は?」
「私の姉の子供なんです。今、ロースクール(日本で言う法科大学院)に通っていて、時々私の手伝いをしてくれているんですよ。私たちに似ないで背が高いんですよ」
「ホント、そうですね」と思わず口が滑ってしまった。


土曜のお昼。
レストラン内は他には家族連れやカップルがいる。

ニューヨークに滞在してどれくらいか? 仕事は? 日本のこの出身か?などとお決まりの質問をジョナサン氏から受けて、答える。

「ジョナサンなんて呼ばなくていですよ。気軽にジョンって呼んでください」と言われてところに、私の後ろの席に新しいお客さんが座った。男女のグループだ。

「○○○ちゃん、生ものダメでも、ここの巻物はおいしいからさ」
と背後の人物が言っている。


その声には聞き覚えがあった。
背後からではあるが伝わってくる雰囲気は馴染みのあるものであった。


えっ? もしかして? もしかして? 
そんなはずはないでしょう。
狭いけど広いマンハッタンで、それだけはないはずだ。
一番、会いたくない人間でもある。

私の勘違いを確かめるべく、振り返ってみると、そこにはいたのは……、


ハットリ石川くんだった!!!!!!!

「Oh! My God!」



慌てて見ないふりを決めようと思ったが、既に遅し。
「メグミさん?」
と確信を持てなさそうに言っている。
「は、は、はい。」
と、どもりながら再び、振り返る。


「ココで何してんの?」
とハットリくん。
とぼけている言い方だ。

「何しているって、見れば分かるでしょう? お昼食べてんのよ」
と心臓が今にも飛び出そうになっていることを隠すために、わざとつっけんどんに言った。

ハットリくんと目が合った。すると、子宮がキュッと動いた。


「このお店、オレの知り合いなんだ」とハットリくん。
「へ〜」と言いながら、素早く彼と一緒にいる女性を見る。
ハットリくんの他に女が3人いた。
化粧は派手で、露出の多い服を着ている。
ということはホステスさん達か?


***


位置関係はこうだ!
○=空いている席。


○ ジョナサン氏
テーブル
○ 菊楽恵

女1 女2
テーブル
ハットリ 女3


***


ジョナサン氏を放っておくのは失礼だと思い、ハットリくんのことをジョナサン氏に紹介し、ハットリくんにも紹介した。
二人は「ハイ」と言い合って、お決まりの挨拶した。
アメリカ人特有の愛想笑いでだ。

ハットリくんの表情をちらっと見た。
ジョナサン氏をジロジロ見ているような気がした。
私が男性といるということを少しでも気にしているのか? 嫉妬しているのか?

少しでも嫉妬していてくれたら嬉しい。

嫉妬していてくれたら嬉しいだなんて私は何を思っているのだ。
ハットリくんは素人の女には手も出せない臆病な男。
プロとしか疑似恋愛ができない男。
ママ大好きなマザコン男だ!
付き合っても何ひとつ良い事はない。
ハットリくんのことはとうに忘れたではないか!


ぶわぁ〜と汗が出て来た。
ジョナサン氏に動揺していないことを悟られようと作り笑いをして、イクラを食べる。

「メグミさん、メグミさん」
とハットリくんが私を呼ぶ。

イクラで口が塞がり、返事できない。
彼はしつこく私の名前を呼ぶ。
「メグミさん、メグミさん、ちょっといい〜?」。

むせる。

「ごめん。無視した訳じゃないからね。お寿司が口に入っていて……」
とまた振り返ってハットリくんを見た。
他の女の子をなるべく見ないように努める。
それこそ私が嫉妬してしまいそうだったから。

「相変わらず、おもしろいね〜」と言いながら、ハットリくんは右手で頬杖をついている。笑顔だ。彼が頬杖ついている時は、いつも笑顔だ。

笑顔を形成しているクチビルの奥には、どんなお寿司屋さんでも味わえない、極上のトロ舌がある。
あの舌に己の舌を絡ませると天にも昇る想いをするのだ。

また私の子宮が動いた。

「お寿司食べているのがそんなに面白い?」と、さっきから口から出て来る言葉は憎まれ口ばかりだ。
もっと普通にできないのか?菊楽恵よ。

「知り合いなのは、オーナーなんだ。だから、これからも、いっぱい来ていっぱい食べてあげてよ」
と言うハットリ石川くん。

「多分」と言ってしまった私。
普通ならば「毎日でも来ますよ」と軽口をたたけるのだが、この返答は意識しているのがバレバレだ。


「知り合いなのは、オーナーなんだ。だから、これからも、いっぱい来ていっぱい食べてあげてよ」じゃなくって、もっと他のことを言えないのか?
と、心の中で思う。

他に女の子がいても「元気だった?」とか「お久しぶり」とか、それとも私の近況をたずねるような挨拶はできないのか? ハットリ石川くんよ。
それだけ私に興味がないということなのか?


私は体を戻して、ウニを口に放り込んだ。
むしゃ、むしゃ。

咀嚼は、なぜか涙腺を刺激する。
涙が出て来た。

「メグミ、どうしたの?」とジョナサン氏が心配した顔で私を見る。
「ワサビがツンとして……」

涙の言い訳は煙が目にしみたから……というロマンチックなジャズのスタンー
ドがあるが、ワサビがつんとして涙が出たなんて妙な言い訳も甚だしい。


私を愛してくれそうな年上の男性に出会おうと新聞の恋人募集欄に広告を掲載して、デートをしているにもかかわらず、その初めてのデートでハットリ石川くんに会ってしまうなんて……!!


忘れたはずなのに、動揺している。
セックスもしてない相手なのに。

彼の声が聞こえる。
手を伸ばせば、すぐそこにいる。

子宮がまた動いた。
彼を欲しているのは私の体なのか?

つづく……。


***

次回は完結編。
思いがけない再会に動揺している菊楽恵。
ハットリ石川くんとは、ジョナサン氏とはどうなるのか?

***


むかっ(怒り) むかっ(怒り) むかっ(怒り) むかっ(怒り) むかっ(怒り)

菊楽恵流が楽しめる「こんなニューヨークもあります!」ブログもどうぞ!

Deeeep! New York!2007
http://megdon.com

むかっ(怒り) むかっ(怒り) むかっ(怒り) むかっ(怒り) むかっ(怒り)

コメント(7)

またまたハットリ君の登場に・・・揺れるハート

ジョナサン氏の積極的な姿に拍手を送りつつ、恵さんの心の揺れ具合も気になりますね。

《ワサビが目に染みて・・・》
素敵な表現ですねウインク


続きを楽しみにしています。

本当、動揺しますね。ジョナサンもいいけど、ハットリ君が運命の人だったらいいな。
また絶妙なタイミング!!
ハットリ君よ…。。でもなんだか運命感じちゃう夜
台湾から帰ってきたので、変身写真後でアップしときますブタ
気が向いたら見てみて下さい^^
アジアの演歌歌手風に仕上げられちゃいました。。
みなさん、こんにちはウインク

書き込みありがとうございます!
管理人の林檎の芯です!

明日は7月4日は独立記念日。夜
花火でドッカァ〜ン!
アメリカがイギリスから独立したことを祝う日です!
私は彼から独立した日を思い出します。たらーっ(汗)

書き込みありがとうございます!


★ういさん
★martediさん
★M.A.K.I.さん
★Claraさん
★itochieさん
★りーさんさん


これから完結編をアップします!

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