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Deeeeep NY 女の夜遊びコミュのその3:男は若い女が好き!ならば、ターゲットはとっても年上の男性の巻

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★☆この回から初めて読まれる方へ★☆

連載形式になっていますので、お手数でもさかのぼってお話を読んでみてください。

男は若い女が好き!ならば、ターゲットはとっても年上の男性の巻
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19147204&comm_id=1323829

その2:男は若い女が好き!ならば、ターゲットはとっても年上の男性の巻
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19415747&comm_id=1323829


***

はじめに

自分を愛してくれる男性はこの世にいないと悲観するものの、かなり年上の男性ならば自分を好きになってくれるに違いないと新聞の恋人募集欄に広告を出した菊楽恵。早速5人の応募があり、その中で紳士だと予想される男性を3人選び電話をする
ことに。


***


何を言おうか、あれこれ悩み、英作文を完成。
勇気を持って3人の男性に電話を掛ける。

しかし、全員留守番電話。

会話が弾んで会う時間と場所を決めるはずだったのに……。

意気込んでいただけに、あ〜あ。がっかり……。


メッセージを入れるか入れまいか悩んだが、メッセージを入れずにどの電話も切ってしまった。メッセージを残すまでには至らないようなそんな気がした。心がひるんだのだ。駄目ならもういいやと思った。
諦めるにはまだ早いと思ったが、電話が繋がらないのは“やる気”を失わせる原因にもなる。電話を掛け直すのも面倒だ。
決まる時は、決まるのだ。
ま、焦る必要もないだろうと思った直後、私の携帯電話が鳴った。


Private Callという表示。掛けている方は電話番号をプロテクトしている。

恐る恐る電話に出る。
「ヘロー」。
「私に電話して来ましたよね? ご用件はなんでしょう?」

びっくり!

そっか。今の時代、誰から電話が掛かって来たか分るのだ。番号が表示されるからだ。
さっき掛けた男性のひとりに違いない。

しかし、この時点では3人のうちの誰かはまだ分からない。
口調は怖い。責められているような気がした。

「あの〜、新聞の恋人募集欄に……」
と、驚きを隠せず、しかも叱責されている感もあるので、どぎまぎしていると電話の向こうの男性が、
「OH! メェ〜グゥ〜〜ミィ〜!」
と叫んでいる。


応募してきた男性が広告欄の女性の声が聞けて、何でもメッセージを残すことができるシステムがある。
それで聞いた私の名前を彼はしっかり覚えているのだ。
私だけに応募したとは思わないが、嬉しいではないか!


「メッセージを残してくれれば良かったのに……」と誰かまだ判明してない男性が言う。
「こういうことをするのは初めてで、どうしようか迷ってしまったから……」
と初めてということを殊更に故意に強調してみた。
慣れていると思われるのは嫌だったからだ。
しかし、迷ったというのは本当である。

「分かりますよ、そのお気持ち。ところで、私の名前は、ジョナサン・コーエンです。何はともあれ、私のメッセージに返事をくれてとても嬉しいです」。


恋人募集欄に載せた目的を忘れてしまうところだった。
びくびくする必要はない。私は恋人が欲しい。だから、掲載した。
堂々とメッセージを残せばいいのだ。


「メッセージにも残しましたが、私は背が高くありません。
それでもよろしいでしょうか?」

背が低いということは、5番の男性だ。
法律関係の仕事をしている、サウス・ハンプトンに別荘のある52歳の男性だ。
落ち着いた声で、俳優に例えるなら、007、ジェームズ・ボンドのビアース・ブロスナンだ。好感が持てる。

***

彼が残したメッセージはこうだった。

5.「日本語を勉強したいと思っています。年齢は52歳。実は背があまり高くないのですが、それでもよければ会いましょう。サウス・ハンプトンに別荘があります。仕事は法律関係です」

***


「身長は全く気にしませんので……」と答えた。
背の高い男性は大好きだが、身長だけにこだわっていないのも事実だし、それほど高くない(つまり世間的に低いと言われる)男性を好きになったこともある。

次は、“いつ、どこで会うか?”を決めなければならない。
私ははっきり土曜日のブランチで会いたいと言った。

見ず知らずの男性と会うならば、やはりお天道様の真下、お昼がいいに決まっている。
人の目があった方が安全だと思うからだ。
はっきり言おう。強姦される心配がないからだ。
デート・レイプは絶対に避けたい!


土曜日の昼間は彼も都合が良いと言ってくれたのだが、彼は自分のアパートに来て欲しいと言う。
スケジュールがすんなり合うのは嬉しいが、未知の男性の自宅で会うのは憚れる。
しっかり断らなければならない。

ジョナサンは「簡単なランチですが、私が作ろうと思っているんです」と言う。
レストランで会うのがいいと主張したが、
「私が勉強している日本語の本を見て欲しいんです」と日本語の勉強を引き合いに出して来た。

こういうのってよくあるナンパの手口だが、どうしよう。

アパートの住所を教えてくれた。
アッパー・イースト・サイドだ。
お金持ちが住むエリアとして名高い。
私が住んでいるダウンタウンでは決して見かけることがない、さりげない服装でも高級で上品なものを身につけている方々が住んでいる。
子供が小さい家族でもキャリアを優先したためか、両親は若くない場合が多い。

「ドアマンがいるアパートです。エレベーターボーイに私の名前を伝えれば、私の部屋の階数まで連れて行ってくれますから……」とジョナサンは穏やかな口調でも説得モードだ。

ドアマンがいてエレベーターボーイもいる豪華アパートに住む男性。
彼もアッパー・イースト・サイドの典型的な住人ということだろう。

ジョナサンは、お金持ち。
法律関係と言っていたから弁護士なのかもしれない。
それだけで信用してもいいものなのか?
良くない。 
ドアマンがいてもエレベーターボーイがいても彼の部屋に入ってしまったら、完全に外の世界からは遮断されてしまう。

お金があるから性的に紳士とは限らない。
お金があるからこそ、いろいろ悪事もできるというものだ。
それに、彼のアパートに行ったということだけで、合意したのも同然と言われてしまうだろう。

最悪のシナリオ。
頭をよぎる。

(私が考える最悪のシナリオとは、部屋に入った途端、複数の男が登場し、縛られて、薬を飲まされて、朦朧としたまま犯される)

考え過ぎか?
久しぶりのセックスが複数の男性に犯されるのでは余りにも悲しすぎる。
イタすぎるではないか。

どうしよう……?


***


「ボク、巨大なペニスを持っています!」ならまだしも、男性として思いっきりマイナスである体の特徴、「ボク、背が低いんです!」を見栄を張らず、曝(さら)け出す、そんな勇気がある男性ならば、信用してもいいのではないかと思えて来た。

人間誰しも自分のマイナス・ポイントを堂々と言えるものではない。
その発言の背景には、背の低さをカバーする大きな自信が彼にはあるのだろう。


正直な彼を信じよう。


土曜日のお昼にジョナサンのアパートに行くことにした。


***


「正直な彼を信じよう」
と思ったものの人間誰しも裏付けが欲しい。
安全保障が欲しいのだ。

今は便利なものがある。
グーグルで彼のアパートの住所を確認してみた。
衛星写真でアパートが分かる。
外観に無駄な装飾(つまり歴史があり、彫像が壁に順序正しく並んでいる)が多い建物だと推測された。


***

後日。
私の恋人募集広告欄を見て、メッセージを残した男性は20名にもなった。
いやらしいメッセージもある。
ジョナサンのように一度、約束してしまうと、不思議なもので
新たな男性に気軽に電話することができる。


ある電話では、丁寧な男性が出て「ミスター・○○○は心臓発作で入院しています。
ご用件があればメッセージを承りますが……?」ということも
あった。やはり高齢の男性をターゲットにしているので、病気、死は身近な問題なのだということを切実に感じだ。


***

ジョナサン以外に二人の男性と会うことになった。

73歳、エグゼクティヴ。
66歳、退職した大学教授。


***


ジョナサンの自宅アパートでの初デートの前日。
チャイナタウンの40ドルのエステに行き、ブラックスポット(毛穴の脂肪)を痛いのを我慢してギュ〜と出してもらい、ネイルサロンで爪の甘皮を取り、ピンクのマニキュアを塗ってもらった。

雲子のようにとまではいかないまでも、少しでもお金を掛けて、綺麗ならなければ!
相手の男性に好かれる!その一歩は外見だ。
アタクシのようなブスでも多少お金を使えば、どうにかなるもんだし、一夜漬けのあがきでもしないよりはましだ。

当日、胸が大きく開いた、“胸の谷間服”を着て行った。お昼間だが、色は黒。
……誘っていると言われても仕方がないが、女性の礼儀として必要だと思ったのだ。

マンハッタンは碁盤の目のようになっているので、ストリート(横の通り)がどのアベニュー(縦の通り)の間になっているのか、または、どの角に位置しているのが分かれば、目的の住所に辿り着く。


ジョナサンのアパートの前に来た。

映画だったら、シンバルが叩かれ、金管楽器が一気に流れる。
なぜなら、想像以上に、立派な建物でびっくりしたからだ。

今、ニューヨークで流行っている水色の枠で形どられた全面窓ガラス張りのモダンな建築ではない。明らかに100年以上は経っているだろうと容易に推測される石造りの建物だ。

帽子を被った制服着用のドアマンがドアを開けてくれた。
ロビーには赤い絨毯がひかれてある。
花瓶に生けてある生花には天井から照明が当たっている。

エレベーターからはピンクのワンピースを着た銀髪の白人のおばあさんが白い仔犬を抱いていそいそと降りてきた。

おぉぉぉ〜! いかにもアッパー・イースト・サイドの住人だ。これにも驚いた。


受付にも制服を着た男性がおり、「ジョナサンに会いに来たのですが……」と言うと名前を聞かれた。受付の男性は、受話器を取り、ジョナサンに電話を掛けている。
私が来たことを伝えているのだ。
受付の男性は笑顔である方向に目配せすると、また別の同じ制服を着た男性が現れ、エレベーターに乗るように「こちらにどうぞ」と手がしなやかに動き、エレガントな物腰で促してくれる。

いろんな関門を通り抜けないと今日のデートの相手であるジョナサンに会えない。

エレベーターボーイも一緒に乗り込む。

エレベーターのドアは手動で開閉するようになっているのだ。
自動にすれば人件費もかからないだろうに。
無駄と思えるエレベーターボーイにお金を掛けているということは、住人はお金で安全を買っているということでもある。
誰でもが 自由に気軽にエレベーターに乗れるわけではないのだ。


ジョナサンの住む階は11階だ。
エレベーターボーイは「ミスター・コーエンのお部屋はそこですよ」とご丁寧に教えてくれる。
ダウンタウン生活では、丁寧に扱われることが全くないので、ナイスにされると躊躇してしまう。
ニューヨークに来て身に付いた悪癖だ。
リスペクトもやさしさもニューヨークだとお金で買わなければならない。


部屋番号が書かれたドアの前に立つ。
私の部屋のドアとは大違いの重厚な木の作りで、防弾にもなっているのではないかと思う。

緊張する。
胸が高鳴る。
どきん、どきん。
何事もありませんように。

ベルを押す。
軽やかな音がする。

背が低いと言っていたが、どれくらい低いのだろうか?
155cmの私より低かったら?
男の価値は身長でも、ペニスの大きさでもない。
度量の広さと浮気しないことだろう。


間もなくして、ドアが開いた。

「ヘロー」

迎えてくれた男性は見上げる程背が高かった。
それにどうみても50歳代ではない。30歳代に見える肌の張り。
若々しい。
白人男性。髪の毛は分け目正しく、白いポロシャツが印象的だった。

180cm以上はあるだろう。

声の印象と全く同じ、007!ジェームス・ボンドのごとき、ハンサムな男性だ。

きっと彼の脇毛はフワフワに違いない。
私の口の先で引っ張って、鼻先で遊んで、それから舐めて遊びたぁ〜い! 
ああぁ〜〜ん!
と思わずにはいられなかった。

そんな脇毛で遊ぶなんて、子供魂なことは後でいい。

今、胸元から手を入れられ、おっぱいをむんずとわしづかみにされてから、ぎゅうぅぅ〜と乳首をつままれた方がいい。
ジッパーからペニスを出して来ても、ま、安全のためにコンドームを着けるが(バックにまさかの時に備えて常備している)、お口でペロリンと今からさせていただきたい。
見たい!あなたの亀頭(ディック・ヘッド)を!

それから、それから、スカートをめくられて、壁際に押し付けられて、背後から挿れられてもいい。
今すぐにでも挿れて!!! 
あぁ〜ん!
ジェームス・ボンド!あなたの生の拳銃を挿れてぇ〜!


濡れて来た。


一瞬だったが、一気にここまで妄想は駆け巡った。



背が低いと言ったのはわざとか? 
女性の人間性を見極める判断だったのか?
それ以外に考えられないではないか!


お伽話の『舌きり雀』を思い出した。
欲のないおじいさんは、小さいつづらの方をお土産として選んだ。
すると金銀、財宝がザクザク入っていた。
欲深いお婆さんは大きいつづらを選び、開けてみると化け物や蛇が出て来たという、欲張りになってはいけない! 謙虚になろう!ということを諭す話だ。

背の低さなんて、本当にどうでも良かった。
しかし、背が高く、素敵な男性を目の前にすると、高いのがやっぱりいい!
と思ってしまう現金な私であるのは否定できない。

男は身長じゃないと思った正直者(!?)の私に神様がくれた贈り物に違いない!
恋人欄に掲載して、本当に(←これを強調して読んで欲しい)良かった!

「ジョナサン、初めまして。私がメグミです。お目にかかれて本当に嬉しいです」と握手をしようとすると、
「私はジョナサンではございません」
「はっ?」
状況が判断できない。
彼はジョナサンじゃない……!?
じゃ、別にいるの?

「こちらの待ち合わせ室にどうぞ」
と入り口の横にある部屋に通された。

白い壁にピンクの花柄の応接セットがあり、ロココ調とでもいうべきか。
それほど大きな部屋ではない。
太陽の光が燦々と入ってくる。
「ミスター・コーエンは今、参りますので、しばらく座ってお待ちください」

この背の高い素敵な男性は何者?
そういえば電話の声とは違う。


テーブルには、『のんたん』の絵本があった。
ジョナサンが電話で言っていた日本語の教本だろうか?


「ハァ〜イ!メグミ」
と電話と同じ声がした。絵本から目を離して、声のする方を見てみると部屋の入り口に男性が立っていた。


俳優のダニー・デビートに背格好がそっくりの男性が立っていた。
身長150cm? いやそれより微妙に低い148cmか?

「ジョナサンですか?」
「はい。そうです。ようこそ!はじめまして!」


彼こそが正直者だった。




*ダニー・デビート
アメリカ人の個性俳優。小太りで背が低い。
アーノルド・シュワレルネッガーの正反対な双子を演じた『ツィンズ』、『バットマン・リターンズ』のペンギンマン、『レインメーカー』の弁護士などが私の知る限りの映画だ。



男は若い女が好き!?ならば、ターゲットはとっても年上の男性の巻 その4へと
つづく!


衝撃次回予告!衝撃
ペンギンマンことダニー・デビートそっくりのジョナサンとのランチ!



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菊楽恵流が楽しめる「こんなニューヨークもあります!」ブログもどうぞ!

Deeeep! New York!2007
http://megdon.com

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コメント(11)

決して期待を裏切らない展開に胸が躍ります。

次回が待ち遠しいよ。
ハジメマシテですわーい(嬉しい顔)
毎回楽しく拝見させて頂いてオリマスハート

皆様同様次回が楽しみで仕方アリマセングッド(上向き矢印)
私もいつも楽しく拝見させて頂いてますわーい(嬉しい顔)
ハットリ石川君との関係かなり応援していとのですが(しつこくてごめんなさい)
今回うまくいくと良いですね揺れるハート
ってことはナイスガイは助手?
のんたんの絵本なんて可愛い電球
私が一度は体験してみたいと思っていることを体験していて、うらやましいです。好奇心は旺盛なのですが、めんどくさがりなので。
話はハットリ君に戻りますが、彼は大人の女と対峙することが怖いのではないでしょうか?ある意味かわいそうですね。
その点、おじ様はいいです。棺おけラブに拍手。
私も背が低い方ですが女の人の場合と男の人とでは
話がちがうか???
人間中身ですよね。
これからの展開楽しみにしてます。
あぁ〜!続きが気になる!

わたくしも 熟雄が好きなのですが、おじさまはセックスが上手い人 多いですよ〜ハート達(複数ハート)26歳にして50代のおじさまとのお付き合いなんて、周りからは若干白い目ですが(笑)気にしません
なんせ恋愛は二人だけのものですから〜exclamation ×2

とは言うものの、若い男前の肉体を前にすると、そっちがいいのは当たり前ですね(爆)

色々なおじさまとの恋愛をぜひ、恵さんのその後の期待してます!
かつ、ハットリ君とのセックスも虎視眈々と狙い続けてください!
こんにちは!
晴れお暑うございます!晴れ
管理人の林檎の芯です。
暑い暑いニューヨークです!

書き込みありがとうございます。

むかっ(怒り)Ricoさん
むかっ(怒り)888さん
むかっ(怒り)ゆったんさん
むかっ(怒り)akko☆(ノ∀`*)σさん
むかっ(怒り)Claraさん
むかっ(怒り)りーさんさん
むかっ(怒り)unoさん
むかっ(怒り)カーミットさん
むかっ(怒り)舞姫さん
むかっ(怒り) Y姫さん

遅れてしまいましたが、その4を今からアップします!
メールで菊楽さんから送られて来たその4を読んでいたら、飲んていたコーヒーを吹き出してしまいましたあっかんべー
理由は……!? ぜひ、お読みください。

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