Deeeeep NY　女の夜遊びコミュの男は若い女が好き！ならば、ターゲットはとっても年上の男性の巻

「誰も私を愛してくれない……」
そう思って泣いた涙はもう乾いた。

ハットリ石川くんは「連絡するよ」と言ってくれたが一週間経っても、10日経っても連絡が来ない。
「誰も私を愛してくれない……」的な感傷に浸り、ハットリ石川くんの幻影を追い求める程ロマンチックな気分に今はなれない。

激しく燃えていた性愛の炎はハットリ石川くんの「今夜は帰ろう」の一言で、あっさり消されてしまった。しかし、未だにくすぶっている。
一度着火された性欲の炎はそう簡単に消えない。
実は、ハットリ石川くんへの想いが燃料になって性愛の炎が燃え続けているのではないのだ。

何が性愛の炎の燃料になっているのか？

体内の女生物時計がチクタクと時を刻む。私の体は無情に老化していく。
可能性のない男に時間を費やしたいけど、体の本能がそうさせてくれない。
つまり、女としての”性（サガ）”が見込みのない男に幻想を抱くのを阻止する。

「次へ行け」と体の内部から聞こえて来るのだ。

欲しいのだ！男が！
それも私を心から愛してくれる男が！

「愛しているよ」と一晩中、私を寝かさないで、腰を振り続けてくれる男が欲しい。

ここまで誰にも愛されないなら、愛してくれる確率の高い男性を狙えばいいのだ！


単純明快！


どうして今まで気が付かなかったのだろうか。
今まで私が心を寄せた男は私を全く好きになってくれなかった。
ならば、好きになってくれる男の集合体に私が身を投じればいいだけではないだろうか？


それでは、私を好きになってくれる男とは、どんな男なのか？


男は若い女が大好き。


日本で会社勤めをしていた時、否応なく、身につまされていた事実だ。
歳を取ると、女の価値は下がっていく。

もう一度言う。
「男は若い女が大好きなのだ」。
すっかりこれを忘れていた。ある意味、盲点だった。
ハットリ石川くん、京大ダ〜リン、エールの君は全て年下だ。
だから、愛されなかった。
もちろん、年上好きの男性もいるが、その数は少ない。


私を若いと思ってくれる男はどんな男か？


答え＝年上の男性。

それもかなり年上にターゲットを絞ったらどうだろうか？
対象男性の年齢を引き上げればまだ女の価値を十分に生かせると思うのだ。

好例がある！
アンナ・ニコール・スミスをご存知だろうか？
元プレイメートので、薬物で亡くなった女性だ。遺産を巡り、残された娘の父親のDNA鑑定が行われた。
彼女が26歳の時に、63歳年上の89歳になる石油王と結婚。14ヶ月後に石油王は亡くなる。そして彼女は莫大な遺産を得た。


私が注目している点は63歳の年上の男性と結婚という点だ。


年齢が父親以上で、祖父に相当するくらいの男性。
63歳年上ももちろんターゲット年齢に入れたいと思うが、55歳以上から75歳までほぼ20歳以上の男性を狙うのだ。
ハットリ石川くんにすれば、私は小じわの目立つ「おばさん」でも、おじさまにしたら「若い女」になる。


なぜ、男は若い女が好きなのか？

肌がピチピチしているから？
守ってあげたいという気持ちになるから？
セックスが気持ち良さそうだから？


生物としての本能だと思う。
若ければ己の遺伝子を残せる。つまり己の子供を産んでくれる女がいいのだ！と思う。
若くない女は子供が産めない。
女の価値が若さにあるのはこれは悲しいけれど、“生物”としての性だ。DNAに組み込まれているのだ。


それでは、かなり年上の男性の良いところは何だろう？

・人生経験があるので、めったなことでは動じない。
・落ち着いている。
・お金がある。


発展途上の若い男だと先が見えない不安もある。しかし、かなり年上の男性は既に経済的に確立している。それに、精神的にも自己確立もしている。
裕福ではないかなり年上の男性もいるだろうが、彼氏になっていただくのならばお金はある程度あった方がいいに決まっている。
発展途上の若い男は一緒に冒険できて楽しいという醍醐味はあるのだが、冒険途中で、他の若い女に走ってしまうというリスクがある。


だが、しかし、セックスは大丈夫なのだろうか？
と不安がよぎる。
男女の情を深め合うのに必須行為であるセックス。
加齢するに従い、勃起の方はどうなのだろう。
希望するのは、「愛しているよ」と一晩中、私を寝かさないで、腰を振る続けてくれる男なのだが……。


かつて友達が教えてくれたことがある。彼女はかなり年上の男性と不倫していた。
「おじいさん（おじさんではない）、テクがあるのよ！自分だけ行っちゃう若い男性とは違うんだから」と。

テクニックがあると絶賛され、女性が「あっはぁ〜〜ん！行くぅ〜〜」ことも考慮に入れたセックスができる、かなり年上の男性には、更に強い味方が存在するのである。

バイアグラだ。

だから、セックスの面は心配しなくていいわけだ。
これからという時に「ごめん！勃たない」という台詞はこの世から消滅したのも同然だ。
セックスの主導権は勃起する男性側にある。


70歳の老妻が投稿した悩み相談を読んだ事がある。日本在住の方だ。バイアグラを服用し、長年連れ添った夫が若い女を求めて浮気に走って困っているという。
枯れたはずの高齢の男性を駆り立ててしまう威力がある。
しかし、老妻には辛い薬だ。

もちろん、お付き合いするのであれば、不倫ではなく、死別か離婚されている男性に限る。老妻を泣かせるのは良くない。


（本題から逸れるが、女性用のバイアグラもあるのだ！
イギリスでは認可され発売された。アメリカのFDAでは却下。認可されたイギリスでは卵巣摘出などの手術を受けて性欲減退した場合に限られ、一般の使用は認められていない。女性が性的に燃え始めたら男が困る！？　女性の性欲を閉じ込めておきたい！そんな男の不安と願い見えるのは私だけか？　）


ところで、先日、ニューヨークタイムズに年の差カップルについての記事が掲載された。今、私が思案中である男性がかなり年上でのカップルだ。
子供が思春期を迎える頃には父親は高齢のために亡くなってしまう。
子供のことを考えると年齢の離れた夫と結婚したことを後悔している女性についても書かれていて印象的だった。


女性35歳。夫70歳で結婚。夫が80歳で逝去。子供が9歳と7歳。
男はいつまでも精子を産出できる。
亡くなったのはおじいさんではない。お父さんだ。
こういうカップルもいるのだ。

もし私が、かなり年上の男性と結婚したいと言ったら、「子供が可哀想だと思わないのか？」と言われそうな気がする。
しかし、若い男性と結婚したとしても子供が成人するまで生きているという保障はない。
おじいさんと結婚したら、彼の残された時間は想定できる。限定されているからこそ、時間の貴重さが身に染みて充実した時間が過ごせると思う。
しかし、愛もあってお金に不自由しない裕福な生活で、しかもテクがある性的にも満足して生活を送ろうと思っても、相手の男性は老人だ。
それこそ結婚が老人介護になってしまうかもしれない。
しかし、子供というものは授かりものでもあるが、親の身勝手の産物でもある。
だから、我が子よ！　老人の夫を選んだ母のわがままを許しておくれ〜〜！

……まだ、かなり年上の人と結婚するとも、子供が産まれるとも決まっていないのに、
妄想の子供に詫びを入れている私。かなり先走っている。


あっ、その前に重要なことが完全に欠如しているのに気が付いた。


かなり年上の男性とどこで、どうやってで知り合うかだ。


アンナ・ニコール・スミスはプレイ・メイトで、女優。マリリン・モンローの再来とも言われたセクシー・ダイナマイトだった。
89歳の大金持ちの石油王が恋をして、この世の思い出にとお金の力を持って彼女を大邸宅に招待したのかもしれない。プレイベートジェットを使って迎えに行き、ジュエリーのプレゼント攻撃で63歳年下の女を口説くぐらいなんてことはなかっただろう。
もちろん、石油王になるくらいの男性だから金に物を言わすだけではなく、人格者であり、人間としての魅力があったからこそアンナは結婚したのだと思う。

しかし、私は何も取り柄が無い。
セクシーでもないし、美女でもないし、女優でも何でもない貧乏人。おじいさまの石油王が私を見つけ出してくれるというのは妄想で終わり。


う〜ん。じゃ、どうやって出会えばいいのか？


路上でナンパも無理そうだし、私が行くようなチープなバーには来ないだろう。

え〜〜〜！　このアイディアは結局、机上論で終わりか！？


いえ、いえ、今、流行のオンライン・デートがある。
某マッチ・ドット・コムに自分のプロフィールを載せて、おじさま希望でぇ〜すと書こうか？
実際、私の友だち数人は某マッチ・ドット・コムで知り合って幸せになっている。
相手はかなり年上の男性ではないが。

それがいいかな、と思っていた所、友達から素敵な情報が舞い込んだ。欲しいと思うと叶うことがある。

「高齢の男性が希望なら、彼らはインターネットはしないはず。アナログの生活しているのだから、新聞で募集するのがいいよ」と！

そっかぁ〜！古典的な方法！　まさに文通コーナー（懐かしいなぁ）に載せるような感覚で、Personals(パーソナルズ。訳せば、恋人募集欄）で相手を募集すればいいのだ。
それもお金持ちが読む媒体に出せば、効果があるらしい。

載せる文章を考えなければならない。
自己アピールはもちろんのこと、どんな男性が希望なのかもしっかり書かねば。

唯一のセールス・ポイントは「エキゾチック・ジャパァ〜〜ン」しかないのは事実。
かなり年上の男性には、今もなお、東洋の神秘に魅力を感じている人がいるはずと信じることのみで、この作戦は遂行される。
私が東洋の神秘になれるか、どうかは相手の男性が決めること。
それは今の段階では気にしない。


若い男性よ！さようなら〜！


アタクシは、愛してくれる男性を探すために、恋人募集広告出しまぁ〜す！


男は若い女が好き！ならば、ターゲットはとっても年上の男性の巻 その2へ
つづく……。


次回予告！恋人募集欄に掲載しました！反応はいかに？





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