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2008年10月08日22:32

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映画「万五郎天狗」

ノーベル物理学賞の受賞が決まった益川敏英さんは、わたしの母校の先輩だ。
ニュースでインタビューの映像を見て、名古屋弁丸出しなので笑ってしまった。
軽い話題になると、ますますイントネーションがおかしくなる。
きっと家に帰ったらコテココテの名古屋弁をしゃべっとるんだにゃあか?

ということで、郷土の英雄を主人公にした映画を観た。
「万五郎天狗」だ。
市川雷蔵主演、1957年の大映映画。
これは徳川宗春を主人公にした、おそらく唯一の劇場映画だ。
物語は宗春が藩主になる以前、万五郎と名乗っていた頃のお話。
幕府と尾張藩の関係が険悪になり、名古屋城下に隠密が跋扈する。
隠密は尾張藩の秘密文書を盗んで江戸に届けようとする。
「あばれ若殿・万五郎」がそれを阻止するために活躍する。
「お宝争奪集団劇」の典型だ。
最後は市川雷蔵の大立ち回りで悪役を退治して終わり。
万五郎は江戸の人々に惜しまれながら、尾張に旅立っていくのだった。

お決まりのストーリーだ。
市川雷蔵も時代劇用の厚化粧で、型にはまった演技。
その後の文芸映画で見せた、苦悩する市川雷蔵の姿など想像もできない。

でもそこがのんびりと見ていられて楽しい。
予想の範囲内で展開していくお話というのは、安心感がある。
カルト映画ばかり観ていると疲れるからなあ。

ところで、市川雷蔵は「昨日消えた男」という映画では徳川吉宗役で主演している。
徳川宗春と、その宿敵・徳川吉宗を両方演じた人は史上ただ一人だ。
つくづく偉大な俳優だったと思う。
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