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2008年09月29日23:20

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映画「少年は虹を渡る」

映画「少年は虹を渡る」を見た。
この映画、日本での公開以来ビデオにもDVDにもなっていない。
CSやWOWWOWで数回放送されたことがあるだけ。
幻の名画だ。

今回見たのもダビングを繰り返した画質の悪い物だった。
でも、おもしろい映画というのは多少画質が悪くてもおもしろいのだ。

自殺未遂を繰り返す19歳の少年がいる。
エネルギッシュに生を謳歌している80歳の老婆がいる。
二人が出会い、恋に落ちて結婚しようとする。。。。

ねちねちと描いたら、いくらでも変態的な気持ち悪い映画にできる内容だ。
そこをさらりとすり抜けて、コメディーにしている。
たとえば、少年は何度も自殺未遂を起こす。
首つり、リストカット、入水、ピストル自殺、焼身、最後はハラキリだ。
家族は「またか」という感じで日常の光景として対応する。
そのタイミングがじつに絶妙に笑わせる。
桂枝雀師匠が唱えた「笑いの緊緩理論」のお手本のようなシチュエーションだ。

80歳のおばあさんも魅力的に描かれている。
少年からもらったプレゼントを
「うれしいわ!」
なんて言いながら池に投げ捨てる。
「これで、どこにしまったか忘れることがないわ。」

どんな男でも、こういう女性にはコロッと行くだろうなあハート

少年は老婆と結婚しようとする。
でも老婆は服毒自殺してしまう。
少年に実存的な生き方を教えるためだったのだろうか。

それにしても、この時代のアメリカ映画はめちゃんこおもしろい。
あー、次は「アリスのレストラン」と「いちご白書」が見たい。
誰かダビングさせてくれ!
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