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2008年08月26日23:28

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馬車とデコトラ

パキスタンヒマラヤ旅行記その2

イスラマバードの空港では若い男の人が迎えてくれた。
マジールさんという名前だ。
パキスタンの山岳ガイド組織の人で、とりあえずこの人が麓の街まで案内してくれる。

翌日、市内から再び空港に行く。
国内線に乗って北部の中心都市ギルギットまで飛ぶためだ。
ところが、天候不順のため飛行機がなかなか出発しない。
4時間ほど待たされたあげく欠航になってしまった。

マジールさんは言った。
「明日も飛行機が飛ぶかどうかわかりません。自動車で行きましょう。」

「えー!そんなあ!!」
と叫んだのは、2年前に偵察に来たことがある3人のメンバーだった。
なんでもかなり酷い道を走って2日間かかるという。

でも、わたしは今回が初めてのパキスタンだ。
陸路で行くのも面白そうだなあと思っていた。

程なくワゴン車がやってきた。
わたしたちを乗せて、イスラマバードを後にする。
ちょっと走ると景色は田舎になった。
馬車が走っている。
道の脇にはいろんな動物たちがいる。
牛、馬、ロバ、羊、山羊、水牛、ラクダ。。。。。

ときおりトラックが通り過ぎる。
どのトラックも凄いデコトラだ。
極彩色でイスラムっぽいペイントがしてある。
どうしてこんなにまで飾り立てる必要があるのだろうか。
積んでいる荷物はジャガイモとか煉瓦とが地味なものばかりなのに。

いちど駐車しているトラックを捕まえて運転席を覗かせてもらった。
「おい、おっちゃん、中はどうなってるのか知りたいから見せてくれ。」
「おう、見てくれ。どうだ。かっこいいだろ?」
運転席は外見以上にゴテゴテだった。
わたしだったら気が散ってとてもこんなの運転できない。

夜になった。
わたしたちを乗せたワゴン車は大きな河に沿って走っていた。
インダス河だった。


8月5日(火)
早朝、イスラマバードのホテルを出発。
空港にて昼過ぎまで待機。
ワゴン車で陸路を移動。
ベシャムのホテルに泊。

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