お見合いの身上書

会社の事務所の後輩はバツイチだ。
いまはキレイな彼女と同棲している。

お客さんにそんなことは話せないので「ボク独身です！」と触れ回っている。
そういうことでお見合いの話があり、お客さんから身上書を押しつけられてきた。
後輩は見合い相手の写真を見ながら、困った顔をして、どうやって断ろうかと思案していた。
ふと覗いてみると、めちゃくちゃ美人だ。
身上書を読ませてもらった。
個人情報が満載だ。
氏名、住所、生年月日、履歴、自宅の電話番号まで。

「おい、ちょっとこれコピーさせろ。」
「先輩、なに考えてるんですか！コピーしてどうするんですか！」
「いいじゃないか。個人的に使うだけだから。」
「その個人的が危ないんですよ！」

あー、美人だった。