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2026年10月15日14:52

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鬼平犯科帳「本所の銕」

BS時代劇チャンネルでシリーズ化されている松本幸四郎版『鬼平犯科帳』の新作。今回は鬼平こと長谷川平蔵が火付盗賊改方のお頭になる前の若いころのエピソードで、無頼の「本所の銕」こと長谷川銕三郎を演じるのは幸四郎の子、市川染五郎。

というわけで、池波正太郎の原作にはないオリジナルストーリーになっていますが、違和感ないどころか素晴らしい。物語は平蔵の最初の敵ともいえる「殿さま小平次」こと横山小平次との対決が軸ですが、染五郎は大叔父さん?にあたる吉右衛門の雰囲気が幸四郎よりも感じられて、いいんですよ。幸四郎は目がカワイイから(爆)。小平次役の駒木根葵汰の嫌らしさ憎たらしさ全開の好演もあって、見応えあり。

それだけでなく、後につながる見逃せない重要シーンがいくつもある。そのひとつは相模の彦十との出会い。今シリーズでは火野正平が彦十役だったんですが亡くなってしまい、一時は彦十を登場させない脚本も検討されたようです。しかし幸四郎の意向もあって、新キャストとなりました。そして決まった新しい彦十は尾美としのり。これはうれしい。吉右衛門版では「うさぎ」木村忠吾を演じていたオーミーが見事にハマっていますf^^;。「本所の銕」は、彦十のためのストーリーともいえますね。

もうひとつは、岸井左馬之助との友情。本シリーズで彼を演じるのは山口馬木也で、もともと出番はそんなにしょっちゅうないわけですが、いざというときの左馬之助として、この人がキャスティングされているのは実に有難い。「本所の銕」ではそんな彼の若き日を阿佐辰美が演じています。左馬之助らしい誠実さがあるし、カツラが似合っていて時代劇向き。

そしてもうひとつは、おまさとの交流です。少女時代のおまさを演じるのは中島瑠菜。まだ幼さがありつつも気の強さと凛とした佇まい、役に対する思い入れの深さが感動的。本シリーズではおまさは中村ゆりで、これからすごく楽しみにしていたのに、先日訃報を聞いてショックを受けていたところでした。番組の後にはいつも、出演者たちのよるアフタートークがあってこれも楽しみなんですが、今回はアフタートークの前に中村ゆりを追悼する出演・インタビュー場面がまとめられていて、泣けました。彼女の後はどうなるんでしょうか。「本所の銕」に続いて予告されている「密告」には、どうやら中村ゆりの出演シーンがありそうなんですが、であるなら発表はその次のエピソードになるんでしょうか? 気になります。
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