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2026年08月12日14:18

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武満徹からひろがる歌とギターの世界

【第1部】
・山口の詩人と作曲家の出会い
澄川孝子(ソプラノ)、中野義久(ギター)

・コンテンポラリーとグローバル
アーロ・ショア(ギター)

【第2部】
・映画の中のギター
中野義久、塩田万希世(ギター)

・武満徹 歌の世界
池田綾乃(ソプラノ)、アーロ・ショア(ギター)

2026年8月11日(火)、下関市生涯学習プラザ・多目的ホール

みなと音楽会や区民音楽祭でお世話になっている澄川孝子さんと中野義久さんが中心になったコンサートに出かけました。

第1部では、まず山口県ゆかりの詩人・金子みすゞや中原中也、作家・林芙美子の作品に付けた曲を7曲集めて歌われました。なんでも武満徹の母親が山口出身なのだそうで、鹿児島出身の父親との「薩長同盟」だとかf^^;。

続いてオランダのギタリスト、アーロ・ショアさんが登場。武満徹の「フォリオスI・II・III〜荘村清志氏に捧げる」、バッハのリュート組曲第3番からプレリュードとアルマンド、メルツ「愛の歌」などが演奏されました。ショアさんは見た目まだ20代、長髪をなびかせいかにもギタリスト風な若者です。ハーグ王立音楽院でギターを学びつつ、ライデン大学日本学科で日本文化や国文学を研究、来日して九州大学でも国文学を研究したという日本好きで、これはもう並の日本人よりよほど日本文化に詳しいに違いない。日本語も普通に喋ってたし、武満作品への造詣も深そう。繊細かつ柔軟さを感じさせるギターで、弦を弾く位置で微妙に音色変化させているのがよくわかりました。リュート組曲第3番は無伴奏チェロ組曲第5番と調性違いの同じ音楽で、ギターで弾かれるとずいぶん印象が違いますね。

休憩後の前半は、ギター二重奏。映画「ディア・ハンター」、「禁じられた遊び」、「ひまわり」、武満徹作曲の「どですかでん」が演奏されました。8月ということもあり、戦争や平和に関わりある選曲になっていました。ディア・ハンターのカヴァティーナは曲だけは知っていてタイトルなどわからなかったのが今回判明しました。静謐さが印象的。

最後に登場したのはソプラノの池田綾乃さんで、ショアさんによるギター編曲・伴奏で「翼」、「島へ」、「小さな空」、「めぐり逢い」、「ワルツ」を歌唱しました。池田さんは武満作品が大好きで伴奏者を探していたそうですが、今回それが実ったということでした。みっちは「翼」に思い入れがあり、クラリネット、オルガン、チェロ三重奏で演奏できないかとアレンジしかかったものの放り出してたこともあり、興味深く聴きました。「島へ」や「ワルツ」もよかった。とはいえ、みっちにとって武満作曲の歌ものは小室等が刷り込みかつリファレンスだったりするf^^;ので、コーラスでもそうなのですが、クラシックのオペラやリートのようなスタイルはトゥーマッチというか時代的にもそぐわない気がします。昭和歌謡の話も出ていましたが、武満作品だからといって気張らず、もっと楽に鼻歌みたいに口ずさんでいいんじゃないかなあ、とくに今回はギター伴奏なわけで、軽めなアプローチで歌う機会としては絶好だったように思うのですが、それは無理なお願いなのかも。

アンコールは出演者全員による武満作品「歌うだけ」。ギターは「弾くだけ」(爆)。楽しい演奏会でした。
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