献本の発送は、手紙が必要です。
最近は、ありがたいことに、noteというものがあります。
そこに書いて、noteをご覧くださいとするか、そのコピーを付けるかすればいいです。
相手が女性の場合、便箋五枚も書いたら引かれます。コピーを付ければ無問題ですから。
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拙著『大学生の国語』と、高大接続
高大接続という言葉があります。
高校と大学の内容を接続するという意味です。
ところが、実際は、大学の先生が高校で、ご自分の発明や発見を講演する、予備校の先生が、計算練習を、AO入試合格者の多い工学部などでやる。若者が学問に希望を持ちにくくなっているご時世です。また、基礎学力の低下も叫ばれています。
とても、尊いことです。少しでも多くの若者が研究者の話に耳を傾けたり基礎学力を補ったりするべきですがが、
残念がら、これでは「高大接続」とは言えません。「高大乗り入れ」です。
では、真の接続とは何でしょう。
私は、おおざっぱな説明を厳密にすることだと思います。
友人の予備校の物理の先生が、ある、AO入試で高校生を青田買いし、基礎学力がない学生さんが集まっている工科大学で補習をしました。
10問あるプリントを配って、その結果を元にした補習をしたそうです。
こういう問題がありました。
重い球と軽い球を同時に落としたらどちらが先に地面に着くか。選択肢を選び、理由を書け。
ただし、空気抵抗はないものとする。
1 重い球が先に着く
2 軽い球が先に着く
3 同時に着く
もちろん正解は3ですが、少なからぬ人が間違えたそうです。1は誤答であってもイメージ的に理解できますが、「軽いと動きやすいから2が正解だ」とした答案も多かったそうです。
その学生さんはどこかで、「鳥は骨の中が空洞になっていて軽いから、空を飛べる」というたぐいの話を聞いて、そのイメージを援用したのでしょうね。
国語も同様に、今まで聞きかじった話が、真の理解を妨げることがあります。
たとえば「主語述語を明確に」などがそれに当たります。
主語って、何でしょう。「ぼくはウナギだ」という食堂で発せられるセリフの「ウナギ」は、主語でしょうか。
「彼は現役で大学に合格できるだろう」という文章は、「彼」が主語ということになってはいますが、「…だろう」と推量しているのは、語り手です。語り手が主語ではないでしょうか。
また、本当に「明確に」したら、「田中さんは、田中さんのベットを起きて、田中さん用の皿に田中さんの奥さんが盛り付けた田中さんのサラダと田中さんのハムと田中さんのクロワッサンを食べて…」ということになる。そんな文章は見たことがない。「田中さんは、ベットを起きて、皿に奥さんが盛り付けたサラダとハムとクロワッサンを食べて…」というではないか。という問題があります。
ぼくは、偏差値40程度の勉強ができない高校生を教えた経験が豊富です。そういう国語の教え方の理論的な欠陥については、むしろ東大に入りそうな高校生より、彼らの方が、時には敏感なことがあります。
いろいろ理由が考えられますが、
先生が教える内容に不信感がある、だから勉強をしないという面も見逃せません。「国語なんて、勉強しても無駄だ。」こうした声を何度耳にしたことでしょう。
教科と指導への信頼を取り戻す。
それが、
おおざっぱな説明を厳密にするという、高大接続の目的でもあります。
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