【映画】『シンプル・アクシデント 偶然』
かつて不当な理由で投獄されたワヒド(ワヒド・モバシェリさま)は、自分を拷問した看守と思われる男エクバル(エブラヒム・アジジさま)と偶然出会う。咄嗟に強引な手段で男を拘束し、荒野に穴を掘って男を埋めようとするワヒドだったが、男のIDカードを見ると、復讐すべき相手と名前が違っていた。男も人違いだと言う。実は投獄中、目隠しをされていたワヒドは、男の顔を見たことがなかった。男は本当に復讐の相手なのか。確信が持てなくなったワヒドは、ひとまず復讐を中断し、同じ男に拷問された友人を訪ねることにするが……。
第78回カンヌ国際映画祭で最高賞であるパルムドールを受賞した本作ですが、ひょんなきっかけで看守と思われた男エグバルを拉致するところまでは良かったのですが、それ以降の展開がどうしても肌に合わなかったのです。ある人から紹介されてカメラマンであるカメラマンのシヴァ(マルヤム・アフシャリ姐さん)がかつての被害者であったというところまでは不自然さが無かったのですが、そのお客様である新婚夫婦のお嫁さんであるゴリ(ハディス・パクバデン御嬢様)までもが被害者だったという設定に正直申して頭を抱えてしまいました。どう考えても都合が良すぎるし、イランでは拷問が日常茶飯事だったとしてもちょっと多すぎるのでは?と思い覚めてしまった上に、またまた厄介なゴリの元彼の元彼のハミド(モハマッド・アリ・エリヤスメールさま)が絡んでくるので、人に余ってはこれがユーモアであると解釈も出来そうですが、観ている自分としてはイライラが募るばかり………と思っていたら終盤になり登場人物が三人になったところでいきなりエンジンが掛かって、これって本当に一本の映画なの?と思ってしまう位に凄くてとりわけラストの足音は秀逸としか言い様がありませんでした。
反体制的な活動を理由にイラン政府から映画制作を禁じられながらも活動を続け、ベネチア、ベルリン、カンヌと言う世界三大映画賞の最高賞を受賞しているジャファル・パナヒ監督。大変遅くなりましたがBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて鑑賞致しました。
https://www.youtube.com/watch?v=Q6RXSe2FwZc
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