香港アクション映画界の現場に欠くことのできないスタントマンたちに焦点を当て、仕事と夢に情熱を注ぐスタントマンたちの姿を描いたドラマ。日本でも人気を集めた「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」のテレンス・ラウとフィリップ・ンが出演。
1980年代、売れっ子アクション監督として活躍していたサムは、撮影中に危険なアクションシーンを強行したことでスタントマンを半身不随にしてしまい、映画業界を引退する。時は流れ、整骨院を営み静かに暮らしていたサムのもとに、かつての仲間から「もう一度アクション映画の監督をやってほしい」という依頼が舞い込み、数十年ぶりに映画制作に参加する。しかし、アクション映画の現場は、かつてとは異なりコンプライアンスも厳しく、リアリティを追求するサムのやり方に俳優のワイや製作陣が反発し、現場はぎくしゃくする。若手スタントマンのロンは、サムを献身的にフォローし何とか撮影を進めようとするが……。
サム役を、「ツイン・ドラゴン」など数々の作品でアクション指導を務め、「燃えよドラゴン」などに出演もした香港アクション映画界のレジェンド、トン・ワイが演じた。若手スタントマンのロン役をテレンス・ラウ、人気アクション俳優のワイ役をフィリップ・ンがそれぞれ担当。監督は双子のアクション俳優として活躍し、本作が初監督となるアルバート・レオンとハーバート・レオン。タイトルの「武替道(ぶたいどう)」は中国語で「スタントの道」の意味。(映画.comより)
<2025年8月10日 劇場鑑賞>
アジア映画、来ますねぇ。しかも往時の香港映画を懐かしむような映画が。確かに一昔前は「体を張った熱血漢」が当たり前で、見応えのある映画を作るためなら、寝食を犠牲にし骨身を削るのが当然だった。その時代の映画は本当におもしろかったけれど、その分誰かがどこかで無理をしていたってことですよね。この映画は、上にある通り”古き良き時代”のアクション監督が、現代の映画作りの現場に引っ張り出されて、あまりのギャップに戸惑う、そんな話です。
で、個人的には、その”時代のギャップ”は「そうだろうな」と理解できたし、休憩時間や働く時間をきっちり管理されている今の現場も「そうだろうな」って思ったし、そこはもう生き方の違いであって、どちらが正しいってものではないんだろうな、と思いました。ただ、仕事熱心すぎるお父さんに対する妻と娘の態度が、ちょっと厳しすぎるように思いました。あくまで個人の価値観ですが。
過去に半身不随にしてしまった俳優のことも、ずっと気遣っていて、その本人は監督に対して怒りの感情はなくて、普通に会って話しているのに、奥さんのきついことったら。俳優本人が「おまえ!」とたしなめるほどの攻撃的な態度なのにはちょっと驚きました。しかもたしなめられても、なお悪びれず罵ってる。もちろん、奥さんが苦労したであろうとことは想像に難くないけれど、仕事上で起きた事故、しかも本人が穏やかに話しているのに。中国の女性って、強いのね。日本だったら「主人に恥をかかせた」とか言われそう。文化が違うんだろうけど。
ジャッキー・チェンの「香港国際警察」にオマージュを捧げたこの映画、よくできていたと思うけれど、タイミンゲ的に「トワイライト・ウォリアーズ」とか、最近のアジア映画に似たようなコンセプトのものがいくつかあったように思うので、ちょっと埋もれちゃってるかな、と思いました。
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