明朝のゴミ収集日の準備にと、「よし、まだ入るな」とパンパンに膨らんだゴミ袋の隙間に、さらに生ゴミの小袋をねじ込む。
私は、袋の限界を攻めて一発で仕留めたい「限界突破の詰め込み派」。
その様子を見ていた妻が、呆れたようにため息をついた。
「もう、そんなに詰め込んで途中で破れたらどうするん? 重くて持てないし」
私が信じる「一袋にまとめる達成感」は、妻の基準では「リスクだらけの重量過多」と映るらしい。
妻は「ゆとりある腹八分目派」。私は「執念の圧縮派」。
はち切れんばかりのゴミ袋の表面が、夜のキッチンに微妙な緊張感を生む。
結局、重くて持てないという妻の言葉に配慮し私がゴミ出しをした。
それ以降、妻の言う適正量のゴミ袋に戻した今でも、ゴミ袋を持って玄関を出る私の後ろ姿を密かに笑顔で見送る妻がいる。
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