・ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』序曲
・R・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
・マーラー・交響曲第5番
川本貢司指揮、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ
2026年2月25日(水)、福岡シンフォニーホール
アマオケにもいろいろありますが、大学オケを何度か聴いてその水準の高さを痛感しています。今回も例に漏れず素晴らしかった。
『魔弾の射手』序曲、ホールがいいということもありますが、冒頭の弦の入りがもうため息が出るくらいに素敵。全曲を通じて弦の安定感が抜群でした。これだからアクロスで聴きたくなるんですよ。ただし管楽器ではホルンはもうちょっと音量ほしかったかな。
ドン・ファンもあの超絶いやらしい入りを難なくこなす弦に呆然。曲は好きじゃないけど、コンマスのソロはうまいし、大学オケはこういうヘヴィーな選曲をするところが好き。キラキラでよかったですf^^;。チェロはウェーバーで7人だったのが、シュトラウスで倍増した割にはあまり聴こえなかったけど、あるいは低音を下品にブイブイいわせないのはワグネル・ソサィエティーの伝統?なのかもしれません。前プロということもあって、以上の2曲はやや抑制感がありました。というのはメインのマーラーを聴いてやはりね、とか思ったのですが。
お待ちかねのマーラーは、第1楽章のトランペットが不調で、お気の毒でした。しかし全体的にはよく鳴っており、後半に行くほど面白くなりました。第2楽章は落ち着いたテンポで決め所を逃さない。チェロかっこよかった。終わりのカタストロフからコラール予告、結びへの収束もとてもクリア。スケルツォも面白かった。この曲は、というかマーラーはスケルツォをどう聴かせるかがポイントと思っていて、とくに5番では全体の中央を占めかつ最大規模という頂点なわけです。ホルンよくがんばったし、明快な指揮もあって、満足です。アダージェットでは、美しい弦を堪能しました。指揮によるのか、淡彩で儚い感じが出ていたのが新鮮。とくに後半、2ndヴァイオリンが主題を再現するところはぐっと来ました。ヴィオラもいい仕事してました。フィナーレはまさにパワー全開でしたが、それでも最後まで整然さを保っているところは、このオケならではなのかもしれません。実はこの日、ホールに来るまで不愉快というか、コンサート聴けなくなりそうなアクシデントがあったんだけど、おかげですっきり!
惜しかったのは、ドン・ファンの終わりで暗転する直前や、マーラーの第4楽章から第5楽章につながる静寂なところで大きなノイズが発生したこと。これは客席ではなくステージだったように思います。気をつけてね。あと帰宅してからプログラムを読みましたが、マーラーの解説は6ページにわたって「運命」、「死」、「嘆き」など標題的な解釈に徹したもので、これはちょっとと思いました。アドルノ読んだ?(爆)。
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