「プロジェクト・ヘイル・メアリー」アンディ・ウィアー著、小野田和子訳、早川書房・早川文庫。
ハードカバーを買って読んだというのに、文庫まで買って読み直してしまった本。
これが実にすごいし、とんでもなくおもしろい。
映画の宣伝に「ロッキー」が登場してネタバレだ〜、と騒がれたみたいだけど、ヘイル・メアリーのおもしろさはそんな生易しいものじゃない。
中学・高校程度の理科レベルでもわかる「科学ネタ」が満載で、あれこれの謎・問題に対してみごとな「こたえ」が出てくる。それもほとんど現代科学で説明できる形で、だ。
もちろんSFなのでいくつもの「ギミック・ネタ」は登場する。前述のロッキーもそのひとつだ。いや、その「ひとつにすぎない」。
最近のライトノベル・アニメーションで問題解決が「魔法」であることに飽きてしまった人にとって「既知の科学」で、それも思いもよらない方法で、問題解決が行われる爽快さが味わえる作品だと思う。
(魔法が主軸にあるアニメーション等の作品を馬鹿にする気は毛頭ない。「葬送のフリーレン」はいくらでも魔法が出てくるが、作品としてはとても面白いし、大好きだ)
ネタバレはしない。
興味があるなら読むべきだろう。
文庫上下巻で3000円+税は決して高くない。
それほどの傑作だ。
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