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2026年01月25日21:38

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高山市営飛騨高山スキー場 (review by AllskiresortsJp)

開き直りの自虐ポスターから見えた、小規模スキー場の生存戦略
〜リフト1基でも愛される、激安ファミリー天国&隠れパウダー〜

■GoogleMAP

今回紹介するのは「飛騨高山スキー場」。
飛騨エリアでも比較的市街地に近い場所に位置するスキー場です。
似たような名前のスキー場として「高山市民スキー場(旧モンデウス飛騨位山)」などもありますが、あちらとは別物ですのでご注意を。

ここには随分昔、1回滑りに来たことがあります。
その時には確か3基のリフトがあるスキー場であったと記憶していますが、時代の流れには逆らえず、リフトの老朽化や災害によって、今では短いペアリフト1基のみの運用と大幅縮小されてしまいました。

周辺には規模の大きなスキー場がたくさんある中、このスキー場が生き残るのは難しいように見えます。
しかしそれでも生き残っている理由を知りたくて、もう一度巡礼してきました。
しかも今は今シーズン一番の大寒波が来ている真っ最中。
随分スケールダウンしてしまった飛騨高山スキー場、今回はどのような姿を見せてくれるのでしょうか。

■衝撃の「自虐ポスター」と経営戦略
まずは数年前と同じ姿の古めのロッジ、
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その入口でいきなりパンチの効いたポスターが出迎えてくれました。
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「ロングコース?無い無い!リフト待ちの長蛇?無い!高額なリフト券?無い!無い!立派なセンターハウスなんて無い!
じゃあ、何があるんよ!?気になるなら自分の目で確かめに行ってみ!」
この煽る気満々のポスター、最高です。
無いものを隠すのではなく、ネタにして武器にする。
一見自虐に見えるこの開き直りこそが、このスキー場の生存戦略だったのです。

ロッジでリフト券を購入した時、このポスターの真の意味が分かりました。
半日券が休日で1,040円!(平日はなんと1日券で同額!)
北海道のロコスキー場ならいざしらず、本州の商業施設でこの値段は破壊的です。
周辺のスキー場が軒並み5,000円前後することを考えると、規模が大きくなくても大丈夫なファミリー層や、お金の無い学生さんにとっては、これ以上なく刺さる値段設定です。
その証拠に、この古いロッジはこの客入り。
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集客作戦は見事に成功していました。

■コースマップ
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現在稼働中のリフトは約470mのペアリフト1基。
そこからはメインバーンの「もみの木ゲレンデ」、それを迂回するコースの構成です。
ゲレンデボトムからの正面像はこんな感じ。
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降雪後には結構もみの木に雪が残っていてきれいですね。

■徹底された「選択と集中」のゲレンデ構成
1. 棲み分けが完璧なメインバーン
中央部は圧雪してある中緩斜面から始まり、緩斜面で終わるコース。
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もちろん難易度は高くなく、小学生ぐらいのお子さんでも普通に滑れます。
しかしこのコース、なにげに脇パウが多い。
いや、多いというより「脇パウの方がむしろメイン」で、中央を最低限圧雪してあるだけと表現した方が正しいかもしれません。
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こういう造りなので、
・中央の圧雪バーンを平和に滑る子供達
・脇パウの新雪を食い尽くすボーダー
という極端な二極化が起こり、見事に共存していました。
斜度もそこまで高くないので、上級コースの非圧雪は苦手な人でもパウダー練習に丁度良いでしょう。

2.狙うはファミリー層
迂回コースは更に斜度が緩く、平和に滑れるコースになっていますし、もちろんソリ遊び場もあります。
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食事の提供は週末だけですが、ファミリーを迎えるには十分な機能を最低価格で提供している。
そして余計なものをそぎ落とすことで価格を抑え、集客に成功した。
この小さなスキー場は、選択と集中のお手本のような運営で生き残ったのです。

■あるお父さんに送るエール
週末ということもあり親と一緒に滑っている小さな子供が多かったこのスキー場。
その中で、ある1組の親子ペアが私の目をひきました。
お父さんがスノボ、娘さんがスキーという、日曜日のファミリースキー場では一見よく見る光景です。

小さな子供を滑らせるとなると、お父さんは子供に張り付くことになりますよね。
だから普通はこういうシチュエーションでは親は自分の滑りを「封印」するもんです。だって家族サービスだから。
このお父さんも自分の滑りは封印して子供にしっかりと張り付いて平和な圧雪斜面を滑ってました。
でもね・・・、彼が履いている板、バリバリのパウダーボードでした。

お父さん、寒波が来たらパウダーボード、っていう考えがすり込まれてるぐらい本格的なボーダーだったんだね。
このスキー場が実は降ったら脇パウ天国って知ってるぐらいだもんね。
でも、これだけ新雪が目の前にあるのにその板、真価を発揮出来なかったんだね。
それでもちゃんと家族サービスを全うするその心意気、立派!

本当は滑りたくて仕方ないと板で主張していた彼に心でエールを送りながら、私は心ゆくまで新雪を潰してきたのでした(笑)

■まとめ
まとめると、破格の値段設定で地元に愛されるファミリー向けスキー場。
ただし大量降雪直後なら、穴場としてパウダー好きのボーダーも十分楽しめる、懐の深いスキー場でした。
余計な設備を削ぎ落として低価格で雪遊びの場を提供し、地域に貢献するスキー場の姿勢にはリスペクトしかありません。

■アクセスと近隣エリア情報
スキー場までの道は斜度も強く、除雪が間に合わないこともある悪路です。
降雪時でなくともノーマルタイヤで行ったりしないようにしましょう。
またこのエリアには「ほおのき平スキー場」もあります。
あちらは子供向けではなく、大量降雪直後に自分が新雪をとりに行くスキー場。
楽しみたいのが誰なのか、で選ぶと間違いは無いでしょう。
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