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2026年01月10日20:23

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太宰府天満宮で起きた、静かな「不可思議」

草場一壽

太宰府天満宮『龗(OKAMI)』で起きた、静かな「不可思議」

「不思議」という言葉は、もともと仏教用語である不可思議に由来します。
それは、理屈や計算、そして人の思惑の及ばない領域で起こる出来事を指す言葉です。
実は、昨年12月にオープンした
太宰府天満宮参道横の太宰府『龗(OKAMI)』にて、静かで、しかし確かな「不可思議」が続いています。
普段、このようなことをあえて書いたり話したりすることはありません。
けれども、新年を迎えたこの時期に、あまりにも縁起が良いと感じられる出来事でしたので、今回は皆さまにお伝えしたいと思います。

一昨日、『龗OKAMI』のスタッフが私のもとを訪ね、堰を切ったように話してくれました。
それは今年1月5日、開店前の掃除をしていたときのことです。
突然、ワインのコルクを抜いたような「ポン」という音が響き、店内のコンクリートの床から、黒い種のようなものが飛び出してきたというのです。
実物を見せてもらうと、触感や香りから、それがむくろじの種に似た植物の種であることがすぐに分かりました。
割ってみると中は白く、確かに「種子」そのものでした。

さらに驚いたのは、この現象が一度きりではなかったことです。
毎朝の掃除のたびに、同じように「ポン」という音とともに、本来ありえないはずのコンクリートの床から、種が現れるのです。
太宰府『龗(OKAMI)』を運営するスタッフ3名が、この現象を日々目撃し、確かに体験しているというのです。
1月5日から今日までに現れた種は、合計17個。
ただ静かに掃除をしている、その何気ない日常の中で、説明のつかない出来事が、淡々と、しかし確かに起こり続けていました。

本日、1月10日の朝にも、再び床から種が現れたと報告がありました。
不可思議とは、恐れるものでも、煽るものでもなく、人の計らいを超えた領域から届く、静かな合図なのかもしれません。
お正月を迎えたこの時期、太宰府『龗(OKAMI)』に流れている空気が、どこか特別であることだけは、確かに感じられます。
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むくろじが持つ、特別な縁起

「むくろじ(無患子)」は、その名の通り「患(わざわ)い無き子」と書き、古くから無病息災・厄除け・家門繁栄の象徴とされてきました。
お正月の羽根つきの羽根玉として使われてきたのも、このむくろじの実です。
それは、新しい年に災いをはね返し、健やかな命を願う、日本人の祈りそのものでした。

店舗の周囲にむくろじの木はなく、コンクリートで塗り固められた店舗の床から、音とともに現れる「むくろじ」。
私たちはこれを、新しい年を迎えるにあたり、ここ太宰府の地と『龗(OKAMI)』に授けられた静かな祝福のしるし――瑞兆として受け取ることにしました。

ご縁のお裾分けについてこの尊いご縁を皆さまと分かち合いたく、太宰府『龗(OKAMI)』では、このむくろじの種を集め、皆さまにお裾分けする方法を現在検討しております。
現時点では、種に触れていただいたり、お写真を撮っていただくことは可能ですので、ご来店の折には、どうぞスタッフまでお声がけください。
新しい年の始まりに、手のひらにのせ、そっと願いを込めていただけましたら幸いです。

人の計らいを超えたところから訪れるものは、恐れるためではなく、気づき、感謝し、次の一歩を照らすためにある。
ここ太宰府に流れるこの清らかな気配が、皆さまの新しい一年に、静かな光として寄り添いますように。
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