2016年、自衛官・島田東介(山本一賢さま)はPKO(国連平和維持活動)のため南スーダンに赴く。任務中、所属部隊が銃撃戦に巻き込まれて同期の親友・古川裕司(原雄次郎さま)が撃たれ、東介はやむなく少年兵を射殺し、さらに混乱の中で隊長・伊藤忠典(松角洋平さま)が行方不明となってしまう。ところが日本政府はこの戦闘を隠蔽。2年後、PTSDに苦しむ東介は闇の武器ビジネスに手を染めながら新潟の花火工場で働き始める。彼は親方の藤井与一(伊武雅刀御大)や職人仲間らに見守られ、花火師の道に救いを見いだす。
文句無しに21世紀観た全ての映画の中でも屈指の大問題作でありましょう。この衝撃作は連合赤軍の「死の総括」を描き切った2001年12月8日に封切られた『光の雨』すら凌ぐものです。この映画の凄いところはPTSDの生々しい描写もそうなんですが、生身の人間が人の生き死の現場に立ち会うとこうならないほうが不自然だと言う程に張り詰めた山本一賢さまの斬れば血が出るような演技と全部どのシーンを切り取っても「一枚の画」になると言うロケハンの素晴らしさでして、本当に良くこんな場所を見つけてくるなぁ……と上映中、唸りまくりで御座いました。
この映画、物語の端々に欠点は無くは無いのですが大筋としては首尾一貫しており124分の上映中常に程よい緊張感がみなぎっておりました。
「自衛隊日報問題」を発想の原点としてこの一編を取り上げられて作品と言う形に見事に昇華された、この映画に携われた全ての皆様に心からの謝意を込めてこの文章を〆たいと思います。東京でもユーロスペースのみの上映ですが、ほんとうに思想は異なれどもすべての方に観て頂きたい一本として強く推薦致します。
https://hinohana-movie.com/
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