【平成の名力士列伝:豪風】周囲の支えに鼓舞され土俵に上がり続けた「新関脇昇進&初金星・最高齢記録」の勲章
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大相撲七月場所六日目、横綱大の里は日体大の同期で今場所は東前頭三枚目の阿武剋を押し出しに退け一敗を守りました。初顔合わせのこの一番、立ち合いから下からあてがって何もさせずに押し出し。日体大4年生だった3年前、全日本学生相撲選手権の決勝で対決、その時は阿武剋ことバトジャルガル・チョイジルスレンが勝利、優勝、学生横綱の称号を勝ち取りました(大の里こと中村泰輝は大学1年生で学生横綱)が、それ以来の対戦を“横綱相撲”で制した大の里。「巡業、連合稽古ではボチボチやっていたけど、結びでやれたのはよかったし、勝てたので、また明日から集中していきたい」と、感慨深さもあったようです。
一方の阿武剋は「完全に力負けで、持っていかれた。立ち合いうまく当たったと思ったけど、そっからの馬力負けです」と敗戦の弁。初の結びの一番は「取組に集中していたんで分からなかった」そうで、「負けた悔しさが大きい」とか。
さて、賜杯レースの様相を見ると、全勝は西前頭十六枚目で帰り入幕の御嶽海が唯一で、一敗には大の里、関脇霧島、小結高安、平幕の玉鷲、一山本、宇良、新入幕の草野が並ぶ展開。長く低迷して先場所十両に下がっていた御嶽海は、同じく大関経験者である西前頭十三枚目の正代を右からの押っ付けからの寄り切りで制し、令和4年の一月場所以来という6連勝。関脇として幕内優勝を果たし、大関昇進を決めた場所でしたが、大関在位4場所での陥落以来、怪我もあって不振の土俵が続き、最早“過去の人”に成り下がった感さえありました。
しかし、帰り入幕の今場所は、往年の強さが甦った印象があり、過去に3回の幕内優勝を経験した実績を思い出させる活躍とも言えるでしょう。かつての徳勝龍(現在の千田川親方)の「幕尻の帰り入幕優勝(14勝1敗)」の再現となるのか、注目となるかもしれません。
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