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2025年04月16日05:21

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カテーテル治療のリスク


心臓手術の入り口は、手術を行う心臓血管外科ではなく、循環器内科または循環器科ということになります。その循環器内科の治療で、狭心症や心筋梗塞といった、虚血性心疾患の患者に行われる「カテーテル治療」というものがあります。

この治療は血管内治療のひとつで、先端にバルーンの付いたカテーテル (管)を、手首や太ももの付け根の動脈から挿入し、バルーンを膨らませることで、狭くなった冠動脈を押し広げる治療法です。

ただ、バルーンで拡張しただけでは再び血管が狭くなる再狭窄を起こす可能性が高くなるため、現在はバルーンで広げたあとに網状になったステント (金属製の筒)を入れる、「ステント留置療法」が一般的です。

その際、ステントに免疫抑制薬を塗って、傷ついた血管が盛り上がって再狭窄することを防ぐ、「薬剤溶出性ステント」が優先されるケースが増えています。金属アレルギーがある人、抗凝固剤の服用が難しい既往症がある人、糖尿病によって血管が細くなり再狭窄を起こしやすい人などに対しては、最初から外科医が冠動脈バイパス手術を行います。

多くの場合、まずはカテーテル治療が選択されます。急性心筋梗塞を起こして救急搬送されたケースも同様です。血管造影剤により、腎機能が悪化するケースも胸を切り開かずに済むので患者さんの負担が少なく、成功すれば通常の生活が送れるようになります。

ただし、デメリットもあります。なかでも、血管の内部を画像診断するために使う造影剤は注意が必要です。造影剤はときに腎臓に大きなダメージを与えます。造影剤を使用するカテーテル治療を受けたことがきっかけで、腎機能がどんどん悪化してしまうケースもあります。

そのため、治療をする前に腎機能の検査をしっかりやっておかなければなりません。最近の造影剤は副作用が少なくなってきていますが、それでも、1万人に1人くらいの割合で、アナフィラキシーショックを起こす患者さんがいます。

2014年には、誤って脊髄に造影剤を注入された女性患者が亡くなり、投与した研修医が書類送検される医療事故がありました。 造影剤は、そうした重大なトラブルを引き起こす可能性がある薬なのです。

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