少し前に日記に書きましたが、
ここのところ、絵巻物を観るようになっています。
県立図書館に中央公論社の「日本の絵巻」シリーズが所蔵されていて、
大きさなどが持ち運びに便利なので、借りて来て観ています。
現在、
『餓鬼草紙』、『地獄草紙』、『病草紙』、『九相詩絵巻』が1冊になっている、
シリーズの7巻目を借りています。
この内、『餓鬼草紙』と『病草紙』は、2017年の京都国立博物館の国宝展で、
本物を観た覚えがあります。
多くの国宝の中でも印象深い作品でしたが、一部でした。
『餓鬼草紙』には、当然の事ですが餓鬼の姿が描かれています。
餓鬼とは、生前犯した罪の報いによって、餓鬼道に落ちた亡者を指します。
様々いるとされていますが、
痩せこけて腹だけふくれた姿をし、のどが針のように細い姿は共通しています。
今でも、悲惨な状況にある地域での子ども達の姿で、
お腹だけが膨れた姿を見る事がありますが、
人間、餓えるとそのような姿になるようです。
これは、タンパク質不足による重症の栄養障害で、
低たんぱく栄養失調症の症状のです。
タンパク質は血管内に存在することで水分を血管内にとどめる作用がありますが、
たんぱく質が不足することで水分が血管の外に漏れ出て、
腹水などの浮腫がおこり腹部膨張が現れるからです。
『餓鬼草紙』は、後白河法皇が蓮華王院三十三間堂宝蔵に納めた
「六道絵」の一部と考えられています。
平安時代末期から鎌倉時代初頭の動乱期の社会情勢を背景としているので、
日本国中に、餓死した人の姿が溢れていた頃なのでしょう、
そうした姿を描いたのだと思います。
何故、餓鬼について、書いたのかと言うと、
どうも最近腹が出て来たようで気になっているからです。
多分、僕の場合は栄養が足りないのではなくて、
栄養過多だろうからと思うのですが・・・
【今日の一句】
ラブレター 何通出しても 効果なし
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