今月公開の2作を劇場で観ました。1本目は、正式タイトルが『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメンVS悪魔軍団〜』で福田雄一作品ですf^^;。この人の映画は、4年前の『新解釈・三國志』でおよその見当はついた気がしたんですが、今回はタイトル的にどんなものかちょっと予想できなかったもので念のため、って(爆)。原作はマンガで、イエスとブッダが東京の下宿でヴァカンスを過ごすという設定。松山ケンイチと染谷将太のコンビが作中で漫才までやってしまうノビノビぶりがとても緩くていい。正直、この二人の日常をもっと長く描いてくれたらよかったのに、と思いました。
しかしこのままじゃ商品として売れない?のか、後半は無理矢理に盛っていこうとする意思を感じました。梵天(賀来賢人)やら帝釈天(勝地涼)やら弁財天(白石麻衣)やら十一面観音(仲野太賀)やら使徒ヨハネ(神木隆之介)やらがバンバン登場して、マーラ(窪田正孝)との対決へ。でもそれが大して面白くない。彼らはマーラを除いてほぼ名前だけで、存在の凄さのカケラすら見せることがない。で、戦隊モノでよく見る採石場みたいなロケ地で戦うんですが、別にそこでなくても体育館の裏とかでもいいんじゃね? 途中で「女子ーズ」が登場すると聞いていたので、『女子ーズ』観て予習しておこうかと思ったくらいですが、その必要はなかったf^^;。
イエスが父と呼ぶので唯一神エホバだと思われるのが佐藤二朗ですが、『勇者ヨシヒコ』のホトケと完全に同じノリでした。ホトケの頭はブッダがしてるからホトケじゃないんだけど、もうどっちでもいいや(爆)。ただしルシファー(藤原竜也)はさすがの貫禄。イエスとブッダが戦うならこっちだろ! というわけで、やはりこの人の作品はテレビで十分という結論に達しました。ちなみに、福田雄一監督作品で山崎賢人主演の『アンダーニンジャ』の予告編が流れてて、来年1月公開だそうで、2本撮ってたの? 観るべきはこっちだったか(爆)。
もう1本は『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』。こちらはアニメ作品で、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのニューラインシネマほかによる制作ですが監督は日本人の神山健治です。物語は、指輪戦争から約200年前のローハンが舞台であり、槌手王と呼ばれたヘルムの娘ヘラをヒロインとして描いています。トールキンの設定では、ヘルムには息子2人と娘1人がいましたが、娘の生涯についてはなにも書かれていないため、そこを膨らませたのがこの作品。吹き替えで鑑賞しました。以下ネタバレあり。
映像は、背景は3D、キャラクタは2Dという描き分けがされたようで、CGは使われていますがアナログな感じも残っている印象。背景となるローハンの自然や建物などは映画『ロード・オブ・ザ・リング』の世界観と共通している一方、キャラクターは日本人監督らしい、強いアクを感じさせない造形です。この手法はキャラクターが背景にうまく収まるかが難しそうですが、よくまとまっていました。映像美という点では、近年のアニメ作品の中でも優れたものだと思います。また、音楽はハワード・ショアからテーマなどを引き継いでいて、始まってすぐローハンのモチーフがホルンで勇壮に吹かれてから、もうわくわくが止まりません。
前半の見せ場は、ムマークvs水中の監視者というまさかのモンスター同士の一戦。ヘラがムマークをアイゼンガルドの森に誘導していくのを見て、フレアラフが「森に何がいるか知ってるのか!」と警告します。「え、エントじゃん?」と思ったみっちもびっくり(爆)。後半は、伝説にもなったヘルムの戦いぶりが存分に見られます。まさにこうでなくては!と思わせる勇姿でした。脚本はよくまとまっていて、大鷲や「楯の乙女」、アグラロンド(燦光洞)を思わせる洞窟などもストーリーに取り入れられているのが魅力。結論として、見応えあり!
トールキンの「中つ国」シリーズの映像化が今後どのようになってくのかは知らないのですが、充実した作品でした。日本語吹き替えの声もよかった。おみやげに買ったのが画像のポスター・タペストリー。売り場にはなぜかゴンドールのしかなかったけどf^^;。ローハンもあるなら両方そろえたい。
ログインしてコメントを確認・投稿する