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2024年12月02日19:01

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ボレロ 永遠の旋律(Bolero)

1928年<狂乱の時代>のパリ。深刻なスランプに苦しむモーリス・ラヴェルは、ダンサーのイダ・ルビンシュタインからバレエの音楽を依頼されるが、一音も書けずにいた。失った閃きを追い求めるかのように、過ぎ去った人生のページをめくる。戦争の痛み、叶わない美しい愛、最愛の母との別れ。引き裂かれた魂に深く潜り、すべてを注ぎ込んで傑作「ボレロ」を作り上げるが──。
監督は『ドライ・クリーニング』でヴェネチア国際映画祭の金オゼッラ賞に輝き、『ココ・アヴァン・シャネル』や『夜明けの祈り』でセザール賞にノミネートされたヒューマン・ドラマの名手アンヌ・フォンテーヌ。監督の熱意で、モンフォール・ラモーリーにあるラヴェルの実家、ル・ベルヴェデールでの撮影が許可された。
ラヴェルを演じるのは、『彼は秘密の女ともだち』のラファエル・ペルソナ。繊細なラヴェルが、唯一無二の才能を振り絞って音楽を生み出す姿を、青い炎のごとく表現した。ラヴェルのミューズであるミシアには、『ベル・エポックでもう一度』でセザール賞主演女優賞にノミネートされたドリヤ・ティリエ。イダには『バルバラ〜セーヌの黒いバラ〜』でセザール賞主演女優賞を受賞したジャンヌ・バリバール。また、ラヴェルを温かく支え続けるシパに、『ダリダ〜あまい囁き〜』のヴァンサン・ペレーズが扮している。
ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による「ボレロ」に加え、「亡き王女のためのパヴァーヌ」「道化師の朝の歌」などの名曲をアレクサンドル・タローが披露、ラヴェルの今なお輝く多彩な音楽が観る者を魅了する。さらに、元パリ・オペラ座のエトワール、フランソワ・アリュが、生命力が爆発するような跳躍で踊るエンディングの「ボレロ」も見逃せない。(公式ウェブサイトより)





<2024年9月16日 劇場鑑賞>

 「ボレロ」をきちんと認識したのは、2007年の短編「パトリス・ルコントのボレロ」でした。主演のジャック・ビルレは、当時よく映画に出ていた喜劇俳優さんで、「奇人たちの晩餐会」なんかは傑作でした。この作品(「奇人たち」ね)は、大阪でも今は亡き「国名小劇」な〜んてところで上映されてました。懐かしい!この映画館は50席ほどの小さな映画館でしたが、「無伴奏 シャコンヌ」とか「アシュラ(シャー・ルーク・カーン主演)」とか、当時人気があったエマニュエル・ベアールのドロドロした愛憎映画とか(笑)、ちょっと特殊な映画をよく上映していました。なんとか映画連盟に加盟してなくて、”映画の日”の適応がなかった映画館でもありました。

 すみません、話がそれました。今、少し「国名小劇」を調べたのですが、どうやら一度閉館したものの、いつからかひっそり再開しているみたいですね。ただし、成人映画を主に上映しているみたいです。これは知らなかった!また何かのついでにチェックしてみよう。

 さて「ボレロ」です。上にある通り、作曲家のモーリス・ラヴェルが苦悩の末「ボレロ」を産み出すまでを描いているのですが、映画自体がなんとも穏やかで優雅なんですね。おそらく貴族で、育ちのいい主人公、モーリス・ラヴェル。ハンサムで品があり、柔和な性格。それゆえ、周りにはいつも友人や女性がいっぱい。華やかにモテているという意味ではなく、彼の人生をずっと見守り、助けてくれている感じの女性が複数いるということです。例えばイダ。バレリーナでパトロン。他にも援助している芸術家、多数。よっぽどお金持ちなんですね。そしてマルグリッド。おそらく音楽関係業界の人だと思われる。パリでの世話役。コンサートやバレエの発表などに同席。そしてミシア(写真3枚目)。彼女は貴族仲間。弟(ヴァンサン・ペレーズ!)と彼が親友で、弟は実は姉とモーリスが結婚するべきだったと思っています。ミシアも少なからず彼が気になっていたのですが、モーリスは生涯女性とは結婚しなかったので、諦め、お金持ちと結婚しています。でも、ずっと彼には優しいんです。

 ミシアの弟が貸してくれる別荘がとても素敵だったり、そこにいるお付きの家政婦さんがいい人で、いろいろ教えてくれたり、本当にいい人しか出て来ない美しい映画でした。こんな優雅な人生って素敵だろうなって、見ていてこちらも穏やかになれるような映画でした。もちろん、作曲の苦悩はあったでしょうが。娼館にも時々行くのですが、女は抱かなかったようです。皆で楽しく過ごすだけみたいでした。だからといって男性を好んだという描写もないのですが。

 主演のモーリスを演じるのは「黒いスーツを着た男」「彼は秘密の女ともだち」のラファエル・ペルソナ。マルグリッド役のエマニュエル・ドゥヴォスは「リード・マイ・リップス」(2001)の、耳がよく聞こえないから読唇術を駆使していた女性。あの映画、好きだったなぁ。あと、ヴァンサン・ペレーズはちょっと貫禄ついちゃって全然気づかなかったです。監督はアンヌ・フォンティーヌ。弟さんが主演した「おとぼけオーギュスタン」で初めて認識し、その後は「恍惚」「ココ・アヴァン・シャネル」なんかを見ました。「恍惚」はエマニュエル・ベアールとファニー・アルダン、ジェラール・ドパルデューが主演でしたが、見た時は衝撃でした。強く印象に残っています。好きな作品です。

 映画、最後の演奏とバレエは圧巻でした。素敵な映画でした。
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