遺産、にもいろいろありまして、
負債も遺産として存在するのを知ったのは、
小学生の高学年の頃、親戚が事業に失敗して返し続けていた借金が
父親が亡くなって、その息子に跳ね返ってきましたが、
遺産放棄と言う状況を見て初めて知った訳です。
現代の法整備での借金は明確ですが、昔の法での話はどうなのかな?
と思う訳です。
最終巻続きで、伸びていた、マイナー漫画紹介。今回73作品目は
「没落伯爵令嬢は家族を養いたい」です。
転生後、放蕩な伯爵家の長女として生を受けた主人公は、
平凡な見た目故に、母や妹に比べて父親に冷遇されていましたが、
それでもけなげに生きていました。
突然ある日、父親が公爵とのカードの賭けで屋敷を失い亡くなってしまい、
主人公は家を失った状態で伯爵位を継ぐ事になります。
冷遇してきた父親は、その分見目麗しい母親と妹に投資してきましたが、
主人公はろくにドレスも持ち合わせていない状況で、家以外の個人財産や、
世間知らずながら、長女と仲のいい母や妹の協力も得て、装飾品や宝石、
ドレスなどを直接競売にかける等現代的な方法で資金を作り、
タウンハウスを買って、使用人も最低限ながら、最低限の貴族の体裁を整え、
引越して公爵に屋敷を空け渡す算段を立てます。
転生者で、父親から貴族教育も受けてこなかった主人公は、
公爵の「引き渡し時期は未定」の言葉が、
そのまま住んでいていいと言う意味の貴族の慣習である事に気付かず、
国宝級の宝石を国外に売ったりして資金を調達して国が買い戻したり、
横暴な貴族が爵位欲しさに無理やり婚姻を迫られたり、
一悶着も二悶着もトラブル発生する中、公爵の好意に甘える事無く、
自身の甲斐性で生きて行こうとする姿勢が素敵な作品です。
魔法とかも、地味な身体強化とかはありますが、
貴族の慣習と現代日本人女性の感覚の違いがメインの作品です。
まだ回は浅いですが、地味ながら、非常に興味深い作品です。
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