ヴァカンスの終わり、思い出の始まり
フランス北部ノルマンディ地方の小さな港町オルトを舞台に、シルヴァンが出会うやさしい物語。ちょっぴり太めで、彼女がいないシルヴァン。そんな彼が、ヴァカンスでパリから訪れた美しい母娘と過ごす夏の日々を、甘く切なく描きます。
『女っ気なし』 Un monde sans Femmes
2011年/フランス/カラー/58分/DCP
夏の終わり。地元の青年シルヴァンが管理するアパートを、ヴァカンスに来た母娘が訪れる。明るくて奔放な母と少し内気な娘。3人は海水浴や買い物をして仲良く過ごしていたが、やがてヴァカンスの終わりが近づき…
併映短編
『遭難者』 Le Naufrage
2009年/フランス/カラー/25分/DCP/
監督:ギョーム・ブラック/出演:ジュリアン・リュカ、ヴァンサン・マケーニュ、アデライード・ルルー
フランス北部の小さな港町オルトで、自転車がパンクしたリュック。それを見た地元の青年シルヴァン。シルヴァンはリュックを助けようとするが…。
監督:ギョーム・ブラック
フランスで『女っ気なし』『遭難者』が新人監督の作品としては異例のロングランとなり、ヌーヴェル・ヴァーグを継承する新しい才能の出現と高く評価された、今後の活躍に期待が集まる監督。
(横浜のミニシアター ジャック&ベティさんの公式ホームページより)
<2024年8月4日 劇場鑑賞>
一つ一つは短いので併映。二つ見れると、なんだか得した気分です(笑)。
まずは「遭難者」(写真は1,2枚目)。カッコいい自転車に乗った若い男リュックが、パンクしてやけくそになってます。車で通りがかったシルヴァン(次作「女っけなし」の主人公)が声を掛けますが、リュックは「大丈夫」と答え、シルヴァンはお菓子を渡しただけで走り去ります。ところが、その後またパンクが重なり、結局リュックはシルヴァンのいる街に一泊することに。二人はダイナーで再会し、「俺、一人だし、泊まっていいよ」な〜んて言われますが、リュックは「ホテル取ったから」と遠慮します。しかし、夜中にお腹がすいて外に出るも、店はどこもクローズド。自宅にいたシルヴァンに結局ごちそうになることに。シルヴァンの自宅は、そのゆるい体型から想像できるそのままで、散らかってるしテーブルはなんだか汚い。私も「うわ」と思ったけど、空腹なリュックは冷凍食品(多分)をごちそうになります。
<ここからネタバレ>
お酒も飲んで、寝ちゃったリュック。彼女とメールをやり取りしてたけど、な〜んかうまくいってるのかな?って感じ。そんなことを感じ取ってのかもしれないけれど、シルヴァンは、勝手に読んで「迎えに来て」って勝手に彼女にメールしちゃう。これ、ダメです。彼女がいないシルヴァン、「どんなメールをやりとりしてるのかなぁ」って興味を持ったのかもしれませんが、こっそり読んだら秘密にしないと。でも、彼女は次の日に迎えに来ます。リュック、腹が立つし呆れもするのですが、とにかく来ちゃったし。でも、なんだか彼女ともすれ違う。でも二人はラスト、海岸で再会してリュックは涙を流す。
ラスト、はっきり言ってわからなかったです。シルヴァン、いい奴なんだけど、勝手にメール送るっていくらなんでも怖すぎるし、リュックが最後に涙っていうのも、わからなかったからか、忘れてしまってました。まぁ、シルヴァンの人となりを説明する作品ってことで理解しています。
続いて「女っけなし」(写真3枚目)。主人公のシルヴァンは、海辺の田舎町で貸しアパートを持っていて、夏の間はバカンスに来る人に提供しています。今年は母娘のコンビがやって来ました。どちらも魅力的な女性。ずっと一人のシルヴァンは、ちょっとソワソワしています。なんでも頼まれればやるし、いろいろ気が付く限りサービスを提供しています。近所の年輩女性に「僕って、魅力的?」なんて聞いたりして(笑)。そんな母娘も、仲良しに見えてなんか難しそうです。まぁそうですよね、母と娘ですもの。
<ここからネタバレ>
母も好意を持ったのか、娘に対する心の内を話してくれたりしました。でも、結局は近所に住むシルヴァンの友人(もっと見栄えがする)とデートしてたのです。娘は、母とうまくいかないからか、あるいはシルヴァンが優しいから心を許したのか、最後の日にやって来て彼と一夜を共にするのです。ここは「えぇっ」と思いました。まぁフランス映画ですものね。
そんなひと夏の物語。こちらはほんわかした映画でした。
ギョーム・ブラック監督の映画は、「リンダとイリナ」以来ですが、こちらのほうがおもしろかったかな。話題の監督の作品見れてよかったです。
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