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2024年09月09日18:43

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アネット(Annette)

 「ポンヌフの恋人」「汚れた血」などの鬼才レオス・カラックスが、「マリッジ・ストーリー」のアダム・ドライバーと「エディット・ピアフ 愛の讃歌」のマリオン・コティヤールを主演に迎えたロック・オペラ・ミュージカル。ロン&ラッセル・メイル兄弟によるポップバンド「スパークス」がストーリー仕立てのスタジオアルバムとして構築していた物語を原案に、映画全編を歌で語り、全ての歌をライブで収録した。スタンダップコメディアンのヘンリーと一流オペラ歌手のアン、その2人の間に生まれたアネットが繰り広げるダークなおとぎ話を、カラックス監督ならではの映像美で描き出す。ドライバーがプロデュースも手がけた。2021年・第74回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。(映画.comより)





<2024年7月26日 録画鑑賞>

 若い頃、「ポンヌフの恋人」を見て衝撃を受けたことがあります。レオス・カラックス監督(写真3枚目)の名が心に刻まれたのがその時でした。主演のジュリエット・ビノシュが急に倒れるたび「そんな病気、ある?」とか思ったものでした(笑)。しかし、その後は「ポーラ✕」の予告で、半裸(?)のカトリーヌ・ドヌーヴが大きなバイクに乗って茫然と走る姿を見て「やっぱり理解できないかも」と敬遠してしまいました。何を見てそう思ったのか、彼は難解な監督と言うイメージがあったのです。「ホーリー・モーターズ」は題名がとても記憶にあるのに、内容を今見たら「見てない」と思いました。なぜか「ホーリー・モーターズ」と「スティーラーズ」を混同している自分に驚いているところです。

 はっきり思い出せないのですが、白人ではない若い女性がベランダで楽器を弾いている映画、なぜか彼女は毎日それを弾いて過ごしているのですが、そんなイメージが頭に残っていて、そのイメージとレオス・カラックスがリンクしているのです。でも、それらしい映画は彼の経歴を検索しても出て来ません。なんという映画だったのか、そしてどうしてそれがレオス・カラックスを想起させるのか、いつか解明したいです。

 さて、この映画です。さすがは名優アダム・ドライバー。こんな不思議な映画、彼でないとこなせなかったのではないかと思うほどです。彼はマリオン・コティヤール演じる売れっ子女優と愛し合っています。彼も役者としてそこそこの成功はしているようですが、奥さんのほうが人気者のようです。やがて、二人の間に女の子が生まれます。これが「アネット」です。不思議な映画だと思うのですが、この「アネット」がどう見ても人形なんですね。なんという表現法でしょう!そして、アネットは不思議な声音を持つ子供でした。彼女の歌声は、聞く人皆を魅了してしまうのです。誰もが彼女の歌声を聞きたがります。やがて「お金になる」と気づくものが現れ、その”そそのかし”に乗ってしまったアダム・ドライバーは、彼女を連れて巡業します。素直にアネットが歌っているうちは、彼もいい暮らしをしているのですが、演出がだんだん過激になり、やがてアネットは黙ってしまいます。

 映画の不思議さに気を取られていてわからなかったのですが、水原希子さんとか日本人も出ていたようです。あと、冒頭は監督が出ていきなり不思議ワールドへ私たちを引っ張ってくれていたようです。ここ、MOJIさんという映画ファンのブログで上手な表現を見つけたので、そのまま抜粋しますね。



「オープニングが素晴らしい。スパークスが演奏するスタジオから、カラックス自身(娘も共演)の合図でスタートして、街へと出て行き、アダムとマリオン、サイモン・ヘルバーグの3人が参加して、カメラ目線で歌いながら街を練り歩いていく1カット。ここ、めちゃくちゃワクワクしますね。素晴らしい多幸感。」



だそうです。監督の顔、ちゃんと認識してから見るんだった(笑)。確かに難解でしたが、私は特に後半、楽しめました。長い映画なので、半分ずつ見てもいいかもしれません。
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