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2024年07月29日18:16

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蛇の道(Le chemin du serpent)

 「岸辺の旅」「スパイの妻」の黒沢清監督が柴咲コウを主演に迎え、1998年に手がけた同名映画をフランスに舞台を移してセルフリメイクしたリベンジサスペンス。娘を殺された父親と彼に手を貸す精神科医が繰り広げる徹底した復讐の行方を、全編フランスロケ&フランス語で描き出す。

8歳の愛娘を何者かに惨殺された父親アルベール・バシュレは、偶然知り合った精神科医・新島小夜子の助けを借りながら、犯人を突き止めて復讐を果たすべく殺意を燃やしていた。やがて2人はとある財団の関係者たちを拉致し、次第に真相が明らかになっていくが……。

他人の復讐に協力する謎めいた精神科医という難しい役どころを柴咲がフランス語で熱演し、2019年のフランス映画「レ・ミゼラブル」で注目を集めたダミアン・ボナールが復讐に燃える男アルベールを演じた。(映画.comより)





<2024年6月16日 劇場鑑賞>

 セルフリメイクだったのですね。前作を知りません。今回は偶然近くで上映されていたので、機会を得ました。監督と主演は日本人ですが、舞台はフランス、全編フランス語です。西島君だけは日本語でしたが。柴咲コウさん、吹き替えかと思うほど流暢なフランス語でした。さすがです。

 お話は少し難しかったです。柴咲さんは、憧れてパリにやってきて、そのまま居ついている女性。現地でドクター(心療内科)として働くキャリア女性です。その彼女がなんともミステリアスなんです。表情はいつも固いし、主演のダミアン・ボナールに病院で積極的に話しかけた上、彼の復讐劇を主導するし。ダミアン・ボナールは、娘を殺されていて、その犯人を捜すのに躍起です。でもだからって、なぜ精神科医が?

 しかも、つぎつぎ男を拉致して監禁するわりには調べがいいかげんで、「あれ?関係ない人だったかな」って感じだし、あまりに素人なんですね。相手を痛めつけるすべだけはプロ並み(?)だったりするんだけど。





<ここからネタバレ>

 要は、幼児売買ということです。ダミアン・ボナールの娘もその組織の被害者だったのですね。でも、結局彼を含め、いろんな人が複雑に関わっていて、ダミアンもその組織の関係者だった時期があったみたいです。じゃ、なんで柴咲さん演じる精神科医が積極的に関わっているのかと言うと、彼女の娘も行方不明なようなんです。それは最後までわからないのだけれど、実は彼女は日本にいる夫(青木崇高)と時々ウェブで会話していて、ラストシーンで「娘を売ったのはあなたね」とつぶやくシーンがあるのです。夫の表情は見る間にこわばりますが、なにも発言せずに終わるので、肯定したのか否定したのかわかりません。

 わかりづらい映画でした。柴咲さんは犯人をでっち上げる、みたいなこともやってのけてたし、彼ら(柴咲さんとダミアンね)が娘を失ったことは本当なんだろうけれど、幼児売買するようなおぞましい組織なのに、ダミアンの妻がその指導者に(宗教みたく)心酔しているし。宗教を装っていたのかなぁ。オウム真理教なんかでも、信者のみなさんは積極的に子供を預けたりしてましたものね。まぁ彼らは売買まではしてなかっただろうけれど。

<ネタバレ終わり>



 今まで映画で何度も見たような、有名なフランス俳優さんたちが何人も出てたので驚きました。すごいのね、黒沢監督って。あと、青木氏も最近見たような気がします。特にファンでもないけど、青木氏連発(笑)。あと、西島くんの役(仕事でフランスに来たけど、うまくいかずにホームシックになってる。でもここで帰れば笑いもの、だから帰れない、みたいな)って、必要だったのかな。うじうじ悩んでいる割には、柴咲さんにぐ〜んと近づいて「先生、結婚は?」とか、いや〜な雰囲気で根掘り葉掘り質問するし、出番少ないし。確かに印象には残ったけれど、話の筋に関係ないような(笑)。

 役者さんたちはみな、よかったです。柴咲さんも久しぶりに見たけれど、さすがに存在感ありました。
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