どういう薬かと言えば

https://www.kitano-hp.or.jp/info/20240503?style=whats-new

上記が薬を開発した研究所のHP。
簡単に言えば、先天性に歯が生えない遺伝子による病気があって、
この病気の遺伝子は多くの動物で共通なのでマウスで実験して、
この遺伝子を抑制する薬（タンパク質）によって
歯が欠損しているマウスに歯が生えてきた、というもの。
ビーグル犬などの実験でも成功しており、
今回いよいよ人間の遺伝子欠損による歯の欠損の患者さんに使用してみる、とのこと。
この病気であると診断された患者さんのみが対象。
二重盲検試験なので、効果ある薬とプラセボ（効果なし）を
ランダムに割り当てて、経過観察する。
もしこの薬に効果があれば「あたり」の患者さんには歯が生えているはず。

この薬がもしうまく効果が出たら、
これまでは入れ歯やインプラントでしか対処できなかった患者さんにも
自分の歯を生やしてもらえることになる。
自分のクチで自分の歯できちんと食事するってのは生きていく上でとても大事。
栄養点滴したり胃に穴あけて食べ物流し込めば栄養面は満たされるけど、
「クチで食べる、噛んで食べる、自分で飲み込む」をしないでいると
ものすごくたくさんのトラブルが発生して場合によっては死因になる。
たとえば、入れ歯がダメでうまく噛めないから食べる量が減って痩せて体力落ちて…
というよくある流れが遮断できたら、もっと健康で長生きできる。

うまくいくといいな。
まあ、うまくいったとしても薬として実用化されるには
数年かかるんだけどね。



■世界初“歯が生える薬”9月から治験へ　2030年の実用化を目指す
(TBS NEWS DIG - 05月03日 11:58)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=7848702