mixiユーザー(id:5138718)

2024年05月01日16:24

22 view

【拡大】 オーケストラリーダー & ピアニスト カウント・ベイシー 3 ベイシーのピアノとオルガンの魅力

 まずはベイシーの概要を復習しましょう ↓

スウィング・ジャズの全盛期からビッグ・バンドをはじめ常にトップとして活躍し続けたジャズ・ジャイアント。ベイシー自身のピアノからモダンなアレンジのビッグ・バンドまで全世界のジャズ・ファンより愛されていた。1950年代までのデッカ黄金時代から1951年以降のVerveに残した「ニュー・ベイシー・バンド」といわれる若いミュージシャン、アレンジャーを起用したビッグ・バンド・サウンドは好評を博した。1958年以降にはニール・ヘフティ、クインシー・ジョンーンズといった名アレンジャーを起用し、常に新しいサウンドを追求していった。また、フランク・シナトラ、トニー・ベネット、サミー・デイヴィスJr.、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン等のトップ歌手とも共演を果たし名盤を残している。ベイシーのサウンドは日本でも数多くのファンに支持され、とくに学生ビッグ・バンドからは現在でもお手本とされている。代表作に「エイプリル・イン・パリ」、「ベイシー・イン・ロンドン」、「カンサス・シティ・セヴン」、「ストレート・アヘッド」他。

↑ UNIVERSAL MUSIC JAPAN のサイトより


ベイシーのピアノスタイルは、ファッツ・ウォーラーに師事したこともあり、ストライドピアノ・スタイルであり、その腕はかなりの物だったと言われる。ビッグバンド演奏の中ではストライドピアノを封印し、「ワンノートスタイル」と呼ばれるシンプルな演奏方法で、音楽的に必要な場所だけピアノを「叩く」スタイルに変わっていった。

↑ Weblio辞書より抜粋

 そのファッツ・ウォーラーという人はこんなです ↓

https://www.youtube.com/watch?v=PSNPpssruFY
   Fats Waller - Ain't Misbehavin' - Stormy Weather (1943)


 では、ベイシーのピアノ。少人数編成での演奏なので、ベイシーのピアノも大活躍 ↓
https://www.youtube.com/watch?v=bmZ5QkVtnHk
   Lester Young, Count Basie - INDIANA

 自分に都合の良いようにジャズを語る油井正一というジャズ評論家は、ベイシーは自分のピアノに自信をなくしていたが、私のアドヴァイスに従って日本でもピアノのソロパートを増やしたら、拍手喝采を浴びて自信を取り戻した、などとジャズ雑誌に書いていましたが、どーだか。
 たしかにオーケストラでピアノを自粛していたのは事実ですが、この演奏のような例もあったのですから ↓
 
https://www.youtube.com/watch?v=Ke3W5DQ6U1U
   Count Basie Quartet (August 21, 1968)

 1970年代に移籍した「Pablo」レーベルのオーナープロデューサーのノーマン・グランツはベイシーのピアノが大好きで、この録音を要請したのです ↓

https://www.youtube.com/watch?v=8HdvyRk8kmA&list=PLo_CSKVYE36QHpXAQyBvhwdeBzakgBbpK
   The Count Basie Trio - "For the First Time"

 ベースがレイ・ブラウン、ドラムスがルイ・ベルソンという、凄い贅沢なメンバー。


 さらに同レーベルで実現したこの顔合わせ。饒舌型ピアノのオスカー・ピーターソンですが、ベイシーに最大の敬意を払っているのが演奏スタイルの変化からもよく分かります ↓

https://www.youtube.com/watch?v=-Z14WqU_9xw
   Count Basie Encounters Oscar Peterson × Satch and Josh

 タイトルは有名な野球の投手と捕手(つまりバッテリーコンビ)の苗字が由来。
 ピーターソンは以前にも「plays Count Basie」というアルバムでベイシースタイルのピアノを弾いていたくらい。

 この企画はジャズとしては大ヒットとなり、たしかパート4まで発売されたはず。

 公演も行われました。ここではピーターソンも彼本来のスタイルで ↓
https://www.youtube.com/watch?v=ziMm6kvdwuA
   Oscar Peterson and Count Basie Live 1974

 本場の物真似が好きな日本のジャズピアニスト達でも、このあまりにも音数が少なくて、かつ、徹底的にスイングするベイシーのフォロワーだけは、ついに現れませんでした。

 さて、上記のシリーズでも披露していましたが、ベイシーはオルガンも弾きます ↓
https://www.youtube.com/watch?v=UiE1FvEmP-s
   K.C. Organ Blues

 このオルガンはPabloレーベルならではの豪華メンバーを集めたジャムセッションでも大活躍 ↓
https://www.youtube.com/watch?v=Cs3pDx-RPiI
   One-Nighter  Basie Jam


 最後に、これはオーケストラですが、互いに敬意を払い合っていたデューク・エリントンのビッグバンドとの共演で本日のしめくくりといたします ↓
https://www.youtube.com/watch?v=v1dMyLRJmiI
   Duke Ellington And Count Basie - First Time ( Full Album )




5 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年05月
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031