東京のギタリスト、伊藤賢一くん。毎年恒例の北海道ツアーが今年もスタートしました。
2006年に国分寺クラスタにて私と初共演。2007年からはいち早く北海道ツアーも行われ、着実に道内のファンを増やしてきました。
スチール弦とナイロン弦の両方を駆使して、オリジナル曲を含め様々な選曲で、ギター音楽本来の美しい世界を奏でている唯一無二のギタリストです。
昨日のライブは、いつもお世話になっている札幌のめしカフェ一風来にて行われました。私にとっては、先月Dakota Dave Hullさんとのジョイントライブをした記憶も新しいです。なんと伊藤くんは意外にも一風来には初登場。しかし、このお店の雰囲気にはすっかり馴染んでいました。
前半の私は、ラグタイムを中心に軽めの演奏。つい1週間くらい前から始まった今年の小樽運河でのストリート演奏の話も交え、楽しく和やかに場を温めました。
後半は伊藤賢一くんの演奏。大屋ギターで最初の曲「シーベグ・シーモア」を弾いた途端に、すっかり彼独自の世界に引き込まれます。完全生音のライブが、最も彼のギターの美音をダイレクトに伝えてくれます。
「アンノウン・サークル」「ギルバートに」などの代表曲、そして今回初めて聴いた新曲も素晴らしい。彼の現在のメインギター、スペインの「エルナンデス・イ・アグアド」の艶やかに歌う響きは、聴き手が持つ音楽への愛情をさらに呼び覚ましてくれるような魔力を感じます。
最後は二人で共演。「The End of the World」「朝のコーヒー」での共演も楽しかったですが、まさかステファン・グロスマンの「タイトロープ(Tightrope)」を共演するとは。最初に提示された時に私も思わず驚いた意外な選曲でしたが、すごく楽しいセッションになりました。
お集まりいただいた皆さん、成田さん、どうもありがとうございました!
これからの伊藤くんのライブは、あと三日間(ひいらぎ、Acoustic Cafe、なまらや)のみ。詳細は彼の情報ページでご確認ください。私は最終日の小樽なまらやでのライブを見に行きます。皆さん、どうぞお見逃しなく。
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