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2024年04月09日15:00

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速報!「毒娘」

 タイトルとポスタービジュアルで損してる。これはジャパニーズホラーというよりも真摯な家族ドラマ。

 そのままkino cinemaで午後の回。奥さんには時々「kino cinemaの子になっちゃいな!」と言われます。けっこう入ってた。若い人が多いかな。

 「ホラーというより…」とは冒頭書きましたが、怖いことは怖い。アバンタイトルで十分怖いです。
 その怖さというのが、グロとかスプラッターとがビックリではなく、「ちょっと、あそこになんかいなかった?」「窓の外にあれあのあの」「ドアを開けたらダメな感じが」という、私好みのジワるやつ。

 なんと言っても「ちーちゃん」というホラーヒロインがすごい。霊的なものではなく、超常現象でもない。実際にいる存在なのが怖い。しかもその存在を説明できないのがさらに怖い。この娘、なんでここにいるの?という怖さ。
 貞子の後を継げるんじゃないか。続編観たいかというと考えちゃいますが。

 クレジットに「キャラクターデザイン」というのがあって「なんだよそれ」と思ったんですが、これが押見修造。あの「悪の華」や「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の作者です。すげえな。
 実際観ると「ははあ、キャラクターデザインねえ」と納得します。

 家族の崩壊というかそういうくくりではないんですが、まあそんなこと。この家族どうなってるんだどうするんだという。もちろんはたから見れば幸福な家族なんですよ。
 母親が佐津川愛美。私はこの人そこはかとなくファンなんですよ。初の主演映画(タイトル失念)が監督の不届で上映中止になったのは残念だった。
 娘がそんなに可愛くないのもリアリティあり(なんだそりゃ)。
 父親が悪役で、ちょっと類型的かなあ。作劇上しょうがないという気もするが。

 終盤出てくる「サインX」のイメージもいい。なにしろロジカルな説明ができないんですよ。

 なんかこううまく言えないんですが、映画の文体というのか、これ見よがしなシーンはないんですが、なんかいちいち納得する。画面作り。だれかと思ったら「ミスミソウ」の監督なんですね。あれもたいした映画だった。2度と観たくないけど。

 ともかくこれは拾い物。食わず嫌いされやすそうですが。
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