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2024年03月29日20:27

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ハイジ展(池袋東武)

3月24日(日)。
池袋東武デパート8F催事場で開催の『放映50周年記念特別企画 アルプスの少女ハイジ展』へ。
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展示は基本的に撮影禁止。
これは会場外。
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外の記念撮影コーナー。
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入口。
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中はパネル展示が中心。
まずはアルプスの四季の風景や動植物、ハイジの生活を、現地の鮮やかな実景写真と作中場面を対応させる形で多数紹介。
アルプスの数々の景色や、草花の1つ1つを実際の写真と画面写真を対応させるなど手が込んでいるし、アニメで描かれたものがいかに本物そのものかが一目で分かる。
スイス政府観光局の協力を得ており、『ハイジの愛したアルプスの世界』というフルカラー60ページの冊子にまとめられて会場で無料配布されている。
写真多数なのでもし機会があれば入手をおすすめ。
この展示自体はだいぶ以前に福岡大丸で行われたハイジ展でも披露されており、貴重な資料として大切に使われていることが分かる。

続いて、原作者ヨハンナ・シュピーリについての展示。
彼女が54歳の時に発表した『HEIDI(ハイディ)』を中心に、彼女の生涯、各種の書籍、数々の挿絵を紹介。挿絵については宮崎駿さんが参考にしたものも。
原作とアニメの違いも、原作が持つ宗教観を日本人向けに薄めたこと、ヨーゼフや子山羊のユキちゃんやチーちゃんの存在、ロッテンマイヤーさんの設定、原作ではペーターが車椅子を壊してしまうところを彼はそんなことをしないとしてクララが心の弱さから誤って自分で壊してしまうことに変更した点など図版を添えて詳しく解説。
なかなか力の入った展示になっている。

3つ目のコーナーではTVアニメの『ハイジ』が生まれるまで。
企画から以降の制作工程に沿い、スケッチ、イメージボード、キャラクターデザイン、キャラクター表、各種設定、脚本、絵コンテ、レイアウト、原動画、背景、等々を丁寧に紹介。
異例の現地ロケハンについては小田部羊一さんのメモを元にした行程表や当時のロケハン写真、スタッフのスナップ、小田部さんのスケッチ(コメント入り)等々を展示。
TVアニメとしては『ハイジ』で本格的に導入された「レイアウトシステム」の説明や、「キャラクターデザイン(小田部)」「レイアウト(宮崎駿)」は高畑監督が名づけた特別な肩書であり、『ハイジ』で初めてクレジットされたことも明記。
コピーながら宮崎駿さんのレイアウトや、各話の原画、セル画(さすがに経年で線が途切れている)、井岡雅宏さんの背景画のコピー(当時は背景画の上から新たに描き直して使用したので残っていないとの説明がある)と、後に新規に描かれた画、等々も。
当時は資料の意識が無く制作終了後は廃棄していたとはいえ、あまりにも現存していないのが残念。
動画机の展示もあり、右側に引出しが付いているタイプ。

OPのスキップの再現。森康二さんの作画で、小田部さんと宮崎駿さんがモデルを務めた逸話も紹介。
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終盤には小田部羊一さんによるイラストの数々の展示。
2023.12.10の日付入りのサイン色紙(線画)も。
会場の最後はアーティストとのコラボ企画コーナー。ここは撮影OK。
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なかなか可愛らしい。
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アルムの山小屋の1/10スケールの再現も。
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最後に当時の高橋茂人プロデューサーの言葉と、高橋氏の長男氏による茂人氏が子どもたちの反応を大事に聞いていたという証言。
会場外にはハイジのなりきり写真が撮れるコーナー。
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パネルと映像によるスイス観光コーナーも。
全体に真面目な展示で好感度は高いが、一歩会場を出ると大量のグッズが並び、阪神タイガースとのコラボなどもあり苦笑。
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こんなコーナーも。「セル画実演」「ハイジ・モンチッチ着ぐるみ撮影会」。
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仕方ないとはいえ『ハイジ』をコンテンツとして消費するのでなく、作品として大切にしてほしいところだが。

これは会場の外。
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フライヤーの裏は塗り絵になっていて、それを飾ったコーナーも。
レストラン街にコラボメニューもあり。
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この展示は今後も各地に巡回される模様。
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