3月23日(土)。
新宿から京王線で芦花公園の世田谷文学館『衣装は語る―映画衣装デザイナー柳生悦子の仕事』展へ。
1950年代から80年代まで数々の映画で衣装デザインを担当した斯界のパイオニア、柳生悦子さん(1929〜2020)のデザイン画を中心とした展示会。
文学館1階で展示。2階は閉鎖されていた。撮影は不可。
映画は東宝作品を中心に活躍。
ひばり・チエミ・いづみの「三人娘」や「クレイジー」「社長」「若大将」などの人気シリーズを歴任。
映画の黄金時代だけにとても華やか。
あでやかな展示が広がって、とても素敵。
デザイン画に美空ひばりからデザイン画を「お返しします。大事にしてください」のメモが書かれていたり、映画史的にも貴重。
デザイン画に、実際の衣装の縫製に使用する服地の見本が貼り付けられていることも多く、平面のデザインから立体にすることを考えているのが分かる。
まだ業界的にも衣装デザイナーの重要性が広くは認識されていなかった時代から道を切り開いて来られた方の意志も伺える。
マニア的な注目ポイントは東宝の『宇宙大戦争』『妖星ゴラス』を手掛けていることで、『ゴラス』の宇宙服や隊員服のデザイン画も見られる。
途中で館員の方から声かけがあって、場内で同時開催の『ムットーニコレクション』の上演も始まった。
萩原朔太郎の詩を題材に小ぶりな自動人形が絡繰り仕掛けの舞台で演じる。
全4作を順繰りに上演。
ムットーニには以前から興味があったが、武藤さんという日本人なのを初めて知った。
更に場外のロビーでは絵本作家ヨシタケシンスケさんのユニークな絵本の一部をパネルに仕立てた展示も開催中。一粒で三度美味しい展示会となった。
更に、奥のカフェに寄ってみると何と入口にミレゴジ(ゴジラ2000ミレニアム)が!
東宝砧撮影所のカメラも!
カフェの方にお伺いしてバシバシ撮影。
レプリカではあるが思わぬ遭遇は嬉しいもの。
カフェでは「本日のシフォンケーキ」の紅茶のシフォンを。
カップがノリタケで美しい。
文学館は大きな錦鯉が泳ぐ。
道も緑濃く風情がある。側溝の蓋はサギソウの模様。
この日は冷たい雨が降る日で、文学館に入る前に蕎麦店で温かい「おかめ蕎麦」を。
東京のお蕎麦はきりっと美味しい。
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