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2024年03月27日23:20

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漂流

現代ビジネスの川口マーン惠美女史の

「ドイツはいったいどこへ向かっているのか…?

16歳の女子生徒が校長の通報で警察に連行された事件の恐ろしさ」

と言う記事が載っていました。

2月27日、

ドイツ北部のメクレンブルク=フォアポンメルン州のギムナジウムで、

化学の授業中だった教室に3人の警官が現れ、

16歳の女子生徒を教員室に“エスコート”した、と。

警察に通報したのは校長で、理由は彼女が、

「憲法に違反する内容をTikTokで拡散した可能性があるから」。

確保された女生徒の行動について、警察は違法な点は一切確認できず。

拡散の動画は、AfD、ドイツのための選択肢と言う政党に関するビデオで、

青い妖精とドイツの地図があり、その妖精と地図上の「青色」の部分が、

両方ともどんどん拡大していくアニメだそうです。

青はAfDのシンボルカラーで、実際にAfDの支持者は拡大しているそうです。

AfDというのは2013年、EUの金融政策に反対した経済学者が作った党で、

2015年、メルケル首相の “難民政策”を実質的な国境解放として鋭く批判。

この政策の「将来の問題点」を警告した事で、注目を浴びました。

しかも現在、多くがAfDの予想が的中しています。

その予測のせいでAfDはメディアから反人道的、

差別的、国家主義的と叩かれ、

AfDの台頭を恐れた全ての既存政党がAfDを極右と決めつけ、

孤立させています。激しい“迫害”にも関わらず、

現在AfDはキリスト教民主/社会同盟に次ぐ支持率を誇る

ドイツ第2の政党に成長。対し、現在の政権党の社民党、緑の党、

自民党は、政権維持も危うい支持率で、

現政権のAfD潰しの勢いは、異様なレベルにまで高まっているそうです。

普通、自党の支持率が落ちて他党が伸びれば、政治内容の改善を図りますが、

社民党の場合、新しい法律を作り、

言論統制と誹謗中傷で潰しに掛っているそうで。

件の16歳の女子は、そのビデオの他に、

「ドイツはただの場所ではなく、故郷だ」と投稿。

驚く事に左傾化が進んだドイツでは、

すでに「故郷」という言葉は国家主義的で、

「民主主義を守るグループ」から攻撃対象にされる

「良からぬ言葉」なのだそうです。

筆者は続けます。戦争や貧困などのニュースは個人ではどうにもならない。

16歳の女子生徒の話は、警官確保されたのは自分や自身の娘でもあり得たと。

言論・思想の自由は、いわば基本的人権の核。

この16歳の女生徒の核が、当局に侵犯。

全体主義の国で託児所や保育制度が行き届いているのは、

思想教育は早く始めれば浸透が容易であるから。

その観点から、現在の学校も、

勉強の他に何を教え込まれるか不明で要注意だと。

この事件は主要メディアは左寄りなので、

“報道しない自由”の駆使で報道されませんでしたが、

主要でないメディアを除いてですら、瞬く間に広がったそうです。

この件は細部を追い求める新聞の記事となり、

本人らの同意を得、本名を公開の上事実を詳らかにします。

女生徒を授業の最中に、わざわざ他の生徒の眼前で

犯人のように扱ったのは警察で、

名前など地元ではとっくの昔に知れ渡っていたので

匿名の意味はあまりなかった様子。

 校長は、TikTokで女生徒の投稿を見つけ、警察を呼んだそうです。

筆者は、校長が投稿を見つけ、そこに問題があったのなら、

本人や保護者に直接話しかけなかったのか? 

本来校長とは、警察ではなく生徒の側に立つべきではないか。

たとえ女生徒が普段から反抗的な生徒でも、

それに対峙するのが教育者の仕事。

それを全て放棄して、すぐに警察に連絡というのが理解できない。と。

新聞社は校長にも話を聞こうとしたが、

「自分は話すことが許されていない」と拒否されたそうです。

 これでは東独時代の秘密警察が一般市民の非公式協力者の密告に

支えられていた時と何も変わらない。教師が密告者と言う今回の事態に、

教師は生徒と保護者の信頼を得なくてはならないのに、

母親は今回の出来事を、女生徒が帰宅後に報告して初めて知ったそうです。

校長は生徒に対してだけでなく、

保護者に対しても責任を果たしていないのではないかと。

 AfDはドイツで公式に認められている政党であり、既存政党がどれだけ嫌おうが、

今や国民の5人に1人がAfDを支持しているそうです。

そのAfDのPRビデオを拡散し、支持を表明したからといって、罪では全くないのに、

警察は「君は何ら法律に違反してはいない」と保証しながらも、

「しかし、今後はこういうビデオの拡散はしない方が良い」

と注意を促したそうで、

完全に言論の自由の抑圧。と。

新聞の取材に対して警察は、

「刑法の86条a、もしくは130条に抵触する恐れを教示した」

と自分たちの行動を正当化。

刑法86条aというのは、反民主主義的な意見を広めたり、

ナチの鉤十字を使ったり、右手を上げるヒトラーの挨拶をしたり

という人が刑罰の対象なのだそうです。

刑法130条のは国家反逆、反乱や謀略の計画者が対象。

どちらも全く女生徒の行動に関係なく、確保する理由にすらなっていません。

校長の「何も言わずに警察を呼んだのも、自分が保護者と接触できないのも、

取材に対して答えられないのも、すべて上からの命令」の主張に、AfDは、

生徒に対する監視、威圧、抑圧が州の教育省の指導なのか

徹底調査に乗り出す構え。

 AfDは今回の事件を、

学校が思想監視の道具として使われている事実が露呈したもの、

と見ており、取材に応じてくれた女生徒と母親に感謝しつつ、

今後、担当の教育委員会、州の教育省や内務省も追求するようです。

筆者は蛇足としながら、このギムナジウムは校内で、

フリードリヒ・エーベルト財団主催の「民主主義を強化する」

というテーマの展覧会を開催。

フリードリヒ・エーベルト財団は、

Afdを目の敵にする社民党に極めて近い組織、

校長はその開会式に名士が大勢集まったことを、

HPに得意げに書いているそうです。

 女生徒の事件を鑑みても校長の「民主主義」の定義は偏っているし、

この傾向は国が学校を使い、民主主義を騙って思想教育の

危険な兆候と不安視する様子です。

 
 ドイツ人と言うのは元々冷静なイメージがあるのですが、

川口マーン惠美女史の記事を読んでいると、自己正義に起因する思想強要、

他者の意見を聞きもしない頑迷さ、国民の不満に敵を捏造しての注意逸らし、

それに乗っかる国民の多さ。

 あれれ?なんかAfdを日本に置き換えると、

韓国の前政権も同じ感じだったし、

Afdをユダヤ人に置き換えると国家社会主義労働党政権時代のドイツと

変わらない。 

この過程は民主主義独裁政権の通る道なのでしょうか?

そう言えば、スターリンは書記長と言う凡庸な役職を

新法で最上級の権力者に押し上げ、

ナポレオン・ボナパルトですら、

民主主義の代表者を謳いながら皇帝になりましたから、

共産主義や民主革命政権も同じ穴の狢ということでしょうか?

そこに政策は無く、

個的利益や一時的な還元に騙された「民意」が存在するのみ。

権力を握ったものが権力を維持するために権力を行使する構造の

出来上がりです。

元日本人で、婚姻による日系ドイツ人だからこその

冷静な観察眼からこう見えているのなら、

現在のドイツはちょっと怖いかも知れません。

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