https://research.kobayashi.co.jp/material/benikoji/benikoji_report03_1.html
上記は、小林製薬が出した論文。
紅麹と呼ばれる麹菌にはいくつか種類があるんだが、
日本の紅麹(沖縄の豆腐ようなどに使われる)には毒素産生が不可能、
なぜなら産生に必要な遺伝子が欠損してるから、と
一生懸命書いている。
でも、ちょっと微生物とか遺伝子のことを知ってるならわかるはず。
遺伝子には突然変異がしょっちゅう起きているし、
微生物どうしはコンタミ(混じり合う)が起きやすい。
だから、菌を扱う現場では細心の注意が払われている。
納豆が糸を引かなくなったり酒の味が前と変わったりしたら大変だ。
小林製薬が注意してなかった、とは言わないが、
納豆だけ、日本酒だけ作ってる現場と違って、
製薬の現場は実はけっこう「いろんなもの」を作っている。
紅麹を使ったサプリともなれば、紅麹以外にもまぜものが入る。
そういうまぜものをする過程で、肝心の紅麹の保存や扱いがおろそかになり、
「毒素産生する性質」獲得に気づけなかったり、他種紅麹が入り込んだり
そういう可能性が否定できなくなる。
小林製薬は、やりすぎてるな、と最近思っていた。
たとえば、昔からある「ボーコレン」は主成分は「むくみを取る漢方薬」であって
膀胱炎の治療薬ではない。
あえて言えば、膀胱炎になりやすい人がふだんこれを飲んでいると
尿の量が増え下半身が冷えにくくなるので、膀胱炎に「なりにくく」なるだけだ。
「ナイシトール」に至っては、糖尿病のむくみをとるための薬で、
前述したボーコレンとは違う体質に使うので処方内容が違う。
それだけ。飲んで痩せるわけではない。
漢方メーカーのツムラが昔やった実験では、
これを飲んで適度な運動をすると、運動だけの人より体重減少が早くなる。
血流をよくする薬なので、代謝を上げる役に立つのだろうけど、
飲んでも運動しないのでは何の効果もない。
これを小林製薬は「内臓脂肪を減らす」と宣伝しているのだ。
やりすぎだろ。
たぶん、会社のほうとしても「ちょっと言い過ぎだよな」くらいは
思っていたに違いない。
紅麹のコレステロール低下作用を知って「これだ!」と思ったのではないかな。
で、早速製品化。何種類も、あきれるほど何種類も出した。
そしたら効果テキメン。
「毒素を作る遺伝子が欠損」しているはずの日本の紅麹菌を使ったのに、
8人も入院患者が出た、うちひとりは一時的に人工透析が必要なほどだった。
今は回復してるみたいだけどね。通院中の患者は6人いる。
お金儲けは資本主義社会の本質ですけど、ほどほどになさったほうがいいですよ。
漢方薬にはたいした効果もない代わりたいした副作用もない、とか
本気で考えている方々もいらっしゃいますけど、大間違いですから。
ましてやちゃんとコレステロール下げる作用がある菌なんて、
副作用もある、ほうが当たり前じゃないですか。
もっと慎重に扱わないと、そのうち死人が出ますぜ。
小林製薬、紅麹含むサプリ摂取で「腎疾患」発生の報告 商品の使用中止呼びかけ&自主回収
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=7797177
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