怪獣水域

給料が多少上がっても、社会保険料と年金も上がるからまるで意味がない。

・アクアマン　失われた王国

前作にピージャク版キングコング、スターウォーズ、ソー/バトルロイヤルを足してミストまで悪魔合体。前作以上のノンストップぶりで2時間ほぼ動きっぱなし。バトルのクオリティは前作と同じくらいだが、水中の高速遊泳や愉快な生き物たちによるチェイス&ライド感が凄く3D、4dxとの相性抜群だろう。舞台も砂漠の国に巨大生物ひしめくジャングルと新しい面白さに溢れている。髑髏島並みにキモいクリーチャーたちもじっくりアップで見せてくれる。
オームのキャラクターが前作よりずっと深まっており、ブラザーシップ&バディ感はソー&ロキより楽しかったかも。よくあるストーリーだし家族のドラマはベッタベタのベタなのにキャラを好きになれるせいかかボロボロ泣いてしまった。シン博士がここまで良いキャラになるとは思っておらず、オームとネレウスのやりとり、有能なうえ可愛いタコさんとか甲殻王の愉快なおしゃべりも大好き。
DCEU最後の作品が他作と何一つ関わりのない単体作でやや小粒で「ただの悪役」でしかないヴィランというのはちょっと寂しく、環境問題に行きそうで結局行かなかったり、最後のカットもアレで良いのかとツッコミたいが、映画のクオリティ自体は文句なしの大傑作。前作未見でも問題ないが観ていたほうがよりオームちゃんに萌えられるかな。
ただしとある虫、というかぶっちゃけGを●●するシーンが2回もあるため、G嫌いの人にはトラウマレベルにショッキングかもしれない。注意。
(といっても現実の日本にいるアレとはサイズも動きも微妙に異なっており、自分はそこまで嫌悪感は無かったというか笑っちゃった)

・アルマゲドン

今さら言うまでもないマイケル・ベイとブラッカイマーの最強コンビによる大迫力のディザスターでありヒューマンドラマ。
軍上層部からゴロツキまでセリフがいちいち笑える頭の悪い会話劇も、命懸けの計画に2つ返事でイエスというくせにしょうもない報酬を欲しがる(例:駐車違反を帳消しにしてくれ)粗野でアホだがタフな掘削師の仲間たちとエリート宇宙飛行士たちのドラマも最高で、とにかく観客を楽しませることに特化した展開の早さと愉快の一言に尽きる刺激的な演出。小隕石群による容赦のない破壊と爆発、緊張感漂う打ち上げと旅路、死の狭間を乗り越えての掘削と次々とに困難が押し寄せる。ストーリーの単純さや設定のガバさなど消し飛ぶ熱いパッションと、スリルに満ちたミッションのみで構成された、脳内をエンドルフィンが駆け巡る一大エンタメにして誇りあるプロフェッショナルのお仕事映画。超楽しい。
ただクライマックスでドカンと流れると思っていた「ミス・ア・シング」がちょいちょい小出しに流れてたのはアホみたいだった。