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2024年03月01日18:27

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マーテル出演しちゃった

ビッグネームをシナリオに出すのってやっぱり躊躇を多少はしますが、
とりわけ世界設定の中心の重みになる人だと、本格的な描写はやはりどうするか考えちゃいますね……

先週金曜日にBoA、私GM。私にとっての人類は姉さま(マーテル)だけだ!の巻き。


残無さまをふりかけにしてvivyをやっていくキャンペーンのさなかです。
前回は、クスコ王国の魔術王ダッハと人形たち、というところで歴史の転換点をいじっていく話でしたが、
そのつぎに有史に残る転換点っつうと…
マーテルの時代にせざるを得ない…

さすがにマーテルの登場にはGMとしても二の足を踏みます。
ゲーム全体を通しても不可侵性というか、
「何を考えていたのか理解できてしまう」ようなことになってしまうと、よほど言い訳をしないと世界全体のスケールダウンになりかねないので(まあ三位一体的な言い訳は不可能ではないですが)、
どうしようかねってとこです。

ただ、「有と無」「人と人形」「生と死」といった基本的な世界の捉え方の境界を崩すに当たって、
マーテルが示した「転生」の仕組みはやはりつついておかないといけない。

とすると彼女が処刑される下りは不可欠です。
さて…「キリストの磔刑」をググろうかということになります。

BoAのマーテルは、死してすぐ「転生」と「聖痕の解放」を人々に示し、その後に続けば現在の贖罪が出来るという「お手本」となったわけで、
この辺キリストとは違うわけですが、

このマーテルが、キリストみたいに「復活」するとなると、これは転生ができていないことになる。
これでパロディ化していき、1000年後はどんな世界になってるかな、を想像していきます。


根幹はvivyやろうなので、クスコ時代から発展を続けている人形、クレアータ技術を絡めていきます。すなわち、マーテルの復活に人形を使う。
どちらかというと「魂の転生先の指定」ですね。
人形の肉体で復活する。
この世界のクレアータは、「闇の鎖に囚われた」ことのある生物と違い、ゼロから作られたために肉に罪がないみたいな属性もあるため、
完全性が増すわけです。

これは自然に起きることではなく、
「誰かがそう仕向ける」ために起きます。
マーテルに復活してもらいたがっている人がいる。
もちろん、「救世母の復活」が宗教的に意味をなすかどうかなんて当時の人は知ったこっちゃないですから、
真教に深く帰依しているとかそういうものではなく、
またそれによって「歴史が歪む」必要があるので、
これを正すために、「よくない行い」としてやらないといけない。

ので、ユダ役であり、マーテルを当時の総督に売った裏切りの聖女アルゲンティアさんにスポットが当たります。
彼女がなぜそれをしたのかという人情については、かなり詳細に特殊因果律の本にかいてありますし、なんならPCでやれるくらいなので、
世界設定の根幹であるマーテルご本人に比べれば普通に登場させていいところです。

「死なせる」ところまでは約束を果たした。姉と慕ったマーテルとの約束しか彼女にはなかった。
そのマーテルは死ぬ。すべての人に救いの道を残して。
けれど、アルゲンティアには姉しかいない。

姉さんは人類すべてを救うんだろう。その姉さんを誰が救う?
私にとっての人類は、姉さんだけだ!

をvivy的に出せたのでGM大変満足。

してる場合ではありません。
これはNPCが作ってるバッドエンドであって、これを回避するためのルートをPCにやってもらわないといけない。

この話、実のところ、
マーテルが人形の体で復活したら、後の千年がどうなってしまうか、
変化してしまった現代の描写と、
アルゲンティアに、そのモチベはともかく方法を教えたやつを含め、
マーテルが処刑された時代の描写というのがつまり、
PCが最初に置かれている状況であり、投入される世界であって、

NPCとお話しするとかといったドラマ以上に、
「そんな世界」に入ってもらうという、結局旅行記なんですよね。

絡むべき人がおり、その人が置かれている、解決すべき状況がある、というよりは、
入るべき世界があり、その中で絡むべき人を見つけに行く、という味のほうが濃い。


つまり、
マーテルが処刑されるのであれば、
マーテルを処刑しようという社会の動きがあり、その代表として総督がおり、マーテルを殺せと言っている真教の旧約勢がおり、マーテルの代わりに許される罪人バラバがいる。
彼女を窮地に立たせたアルゲンティアがおり、アルゲンティアに本来なかった「マーテルの復活」を志させた要因がある。


現代では、マーテルが人形として復活し、今でも聖母陵にいるらしく、
もちろん人は復活することが正しいと手本を与えられたのだから、人は死んだのちクレアータの体で復活する社会が作られている。
マーテルに続いた先達、マーテルを復活に導いた聖女はアルゲンティアであり、複数気が並列で動いては、違法な稼働をしているクレアータがいないかを審問している。
すなわち、「死した人の魂が転生した」クレアータだけが正しく、「人が復活したわけでもないのに魂を得て動いている」クレアータは、なんか悪魔の力に目覚めた人形なので許されない。
PCたちは逮捕される。
多分クレアータを作成する技師の社会的地位は高く、
「復活」するための体を手に入れられるかどうかが死後の救いに直結するので、金持ちがいい身体を手に入れ、貧しい人は人間に転生を繰り返すしかない


みたいな、
まず「世界」を体感してもらうのがシナリオの味のメインであって……

からくる最初のシナリオ因縁は
「別にマーテルを処刑するモチベーションはないけど、世情に押されてそれを敢行しないといけない総督」と
「マーテルとともに人形として復活して以来、正しい復活を実現する機会と化した未来のアルゲンティア」。

実際に過去でなにか悪さするアルゲンティアへの因縁は初期ではない。
「見つけ出さないといけない特異点」なんですね。
総督から話を聞き、旧教のアイドルと化したダッハ王時代から動いている人形と合流し、罪人バラバと出会い、どうやら彼が魔神ダァトを奉じる虚無教のテロリストであり(今回の残無様はここ)、「ダッハ王時代の強力な人形の躯体」をアルゲンティアに紹介したらしいことがわかり、
結果やっと、「歴史上の有名な人物が、オーパーツみたいなくそ強い人形(のちのスーペルスマーキナ)を掘り起こしてマーテルの体にしようとしている」ことに紐づく。

あんまりハンドアウト性のゲームでやることではないかもしれない。

今回もマーテルにあってはみたいとPCが言うので、
いやー、マーテルのロールプレイはというと、さすがに手控えてしまうというか
喉をつぶされた状態で、完全な暗闇の牢で、おそばの第一聖女さんの口を借りてコミュニケーションをとるのが精いっぱいです。
ひとまず、マーテルからは「金のピン(透明化魔法中のマーテルを衛兵に見つけさせたアルゲンティアによる仕掛け)」をアルゲンティアに渡すよう言付かって、
罪の許しなのか、縁の切れ目なのか、つながりを再確認させるのか、というところでしたが、
いずれにしても、「倒す」ではなく「止める」ことは成りました。

人形と人は共存するけど、依存するような社会になる道はこれで切れたはず……
というくらいには、「あの有名人はいないかな?」を探していく(変わっちゃった未来でも、「この状態でのあのキャラはどうなってるかな?」を探せる)、まあ人に会いに行くことで観光をする内容ではあったので、
一定臨んだ遊び方はしてもらえているということでしょう。


ダァトをあがめた邪術結社ベスティアの元構成員と蛮族の錬金術師と背むしの魔学士という、他人のGMの時によくいるモテないNPCトリオにゲスト出演してもらうこともできた。
悪魔の人形に宿った不純な魂を虚無の炉で焼く仕事を任されている被差別職種民である。


今回のボス戦は「ダァトの右足」たる蕃剣(主我魔器、倒すターゲットはこいつ)を装備した過去のアルゲンティアと、魂を人形に封じ「復活した」未来のアルゲンティアロボと総督ロボを合わせて。
戦場を未来と過去分けて複数の敵と戦わせるのを最近やってますが、
PC二人でもよくよく全然対応されるねー。

今回敵もPCも8割がたクレアータで
とうとう全員∵戦鬼∵を宣言した状態になって、時計回りに交互に延々と行動する、変な…というか、一回は誰もが夢想する戦闘というか
最初のイニシアチブが来る前に3ラウンドくらいあったみたいな妙なクライマックスでした。





次はどこの時代にしようかなー。というところ。まあ、多分ジョセフアーヴィングの周りの話にするはずですが……
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