SNSで流行する「90秒憑依チャレンジ」にのめり込んだことから思わぬ事態に陥っていく女子高生を描き、2023年サンダンス映画祭で話題を呼んだオーストラリア製ホラー。
2年前の母の死と向き合えずにいる高校生ミアは、友人からSNSで話題の「90秒憑依チャレンジ」に誘われ、気晴らしに参加してみることに。それは呪われているという“手”のかたちをした置物を握って「トーク・トゥ・ミー」と唱えると霊が憑依するというもので、その“手”は必ず90秒以内に離さなければならないというルールがあった。強烈なスリルと快感にのめり込みチャレンジを繰り返すミアたちだったが、メンバーの1人にミアの亡き母が憑依してしまい……。
主人公ミアを演じるのは、ドラマ「エブリシング・ナウ!」のソフィー・ワイルド。人気YouTubeチャンネル「RackaRacka(ラッカラッカ)」を運営する双子の兄弟ダニー&マイケル・フェリッポウが長編映画監督デビューを果たした。(映画.comより)
<2024年1月8日 劇場鑑賞>
正直怖かったけれど、憑依があまりに簡単で、そこ軽く感じられたので、怖さ・不気味さ半減でした。基本は、若者たちがSNSでバズってるものに冗談半分でチャレンジし、どんどん深みにはまる、という物語です。まず「防腐処理された霊媒師の手」なるものと握手します。そして「トーク・トゥ・ミー」と唱えると霊が現れ、それを自分に憑依させる(「レット・ミー・イン」と唱える)ことによって異次元な世界を垣間見ることができるというもので、それに興奮する若者が何度でもチャレンジする、そういう話になってます。
しかし、制限時間があってそれを超えると霊が抜けなかったり、自分が乗っ取られてしまったりするので、自分の意志に関係ない行動に出てしまったり、自傷行為を繰り返したりするようになってしまいます。
しかしながら、その”霊”は「いつでもどこでも」さらに「誰でも」手さえ握れば簡単に現れ、憑依も、唱えさえすれば誰でも失敗することなく必ず実現するので、そんな安易なものなのかなぁ、とすこぶる疑問に思いました。大体、どこからどういう経緯でやって来たのかもわからない「霊媒師の手」に、そんな強靭な力が備わっていれば、とっくにワイドショーなんかで話題になっているだろうし、制限時間90秒って言っても、所在を転々とする間に伝聞が変遷していたらどうするのかと思いました。90秒って聞いてるけど、実は30秒だった、とか。皆が乗っ取られてしまうことになるじゃないですか。話が全体的にゆるいですよね。
まぁどちらにしても、面白半分でやることではありません。若いうちはスリルのあることで盛り上がるのでしょうが、やっぱり一歩引いてないと。自分はその安易さにちょっと冷めていたので、「夢オチ」みたいだったらどうしよう、とか思ってました。もっと心底怖いと思えれば乗れたのかもしれません。でも、充分怖かったですけどね。
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