日本の敗戦が色濃くなった1945年8月、ソ連は満洲に攻め込み、そのまま朝鮮半島まで軍を進めます。北側にソ連が攻め込んできたことをアメリカが危惧し、38度線で朝鮮半島が南北に分断されることになりました。
本当は、国連が朝鮮半島全体で住民投票をして統一国家をつくるということになっていたのです。しかしソ連は、そんなことをしたら自分の言うことを聞く国がつくれないということで、38度線の北にソ連寄りの国をつくるのです。
こうして朝鮮民主主義人民共和国ができ、トップにはソ連の言うことを聞く金日成を据えました。北朝鮮は最初のうちはソ連に従順な国だったのですが、やがて独自路線を歩み始めます。ソ連の言うことを聞かない国になっていくのですが、ソ連にしてみれば北朝鮮が崩壊してしまえば国境線の向こうは韓国になります。
アメリカ軍が駐留している韓国と国境を接するのは悪夢です。北朝鮮に崩壊してもらっては困るので、ロシアになった今も渋々北朝鮮を支援するという構図になっています。ロシアがとにかく自分の国を守る緩衝地帯を置きたいために、北朝鮮が存在しているのです。
中国も、朝鮮戦争のときは北朝鮮の味方をして軍を送り込みました。中国も北朝鮮をやはり緩衝地帯として重要と考えているのです。その中国では、異例の3期目となる新たな習近平指導部が2022年10月23日に発足しました。
新たな指導部のメンバーを見ると、なんと「習派」が8割です。まさに「1強」体制です。習近平にとってはトップダウンで何から何まで決めてしまえる環境が整ったわけですが、それでは一度決めた方針を誰が軌道修正するのかと懸念されていました。まさに、その懸念は現実のものとなりました。
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