１９８０年の頃

先日、７７回目のおさらい会は大いににぎわい、楽しく終わりました。
その時、子育て中の若い方たちを見ながら、ふと思い出したことです。

あれは、１９８０年のこと。
家族が住んでいたマンションのすぐ傍にビルが建って、窓から見えるのはそのビルの壁面だけ。
こんな倉庫のようなところには住めないと、決断も早く他へ引っ越しました。
息子はまだ中学３年の3学期．校区が違うので、別の中学に転校しなければなりません。でも息子は頑として聞き入れない。
担任の先生から「このままでは、中学を卒業できませんよ」と言われ、さて困った。
私は考えた挙句、知り合いの不動産業者の方に相談しました。
「校区内に空いたアパートの住所だけ３か月お借りできるところは無いでしょうか」
なんと虫のよい頼み。
ところが快く、ご自分の持ちアパートの空き部屋の住所を貸してくださったのです。
私は息子とその場所で住む体にし、卒業までの３か月住所を移して転校をせずに無事に中学を卒業できたのでした。
私がまだ３８歳の若さ、良識に欠けていたんですねえ。こんな図々しいことはいまでは到底できません。いやはやご迷惑を掛けました。

これまでに、大いに助けてくださった方が３人おられます。皆さん亡くなられましたけど。でも人生ってこうして人に助けられながら生きているんですねエ。